昨日の馬鹿騒ぎは何だったのか・・・
昨日はトランプ・ショックで、東京市場は株価は一時1000円弱の下落(終値は918円安)、米ドル円は105円台から一時101円台まで円高進行と、乱高下しました。そして一夜明けた今日は株価は1092円高、米ドル円も105円台を回復し(10日21時現在106円を突破)、典型的な「行って戻る」相場になりましたねぇ。・・・まぁ、売りも買いも注文していなかった私にとっては、なーんにも関係のない相場を斜め見で終了と言う寂しい結果なんですが、大波で大もうけした人もいれば大損した人もいるのでしょうね。右往左往した人たちの多くにとっては、「昨日の馬鹿騒ぎは何だったんだ?」と言いたくなるかもしれませんが、あれが中身のないパニック相場の実態です。トランプ氏が大統領になったことは、ヒラリー氏の大統領当選を織り込んでいた投資家や企業にとって、パニックを引き起こすに十分な材料でした。しかし一方で、トランプ氏が政治的な決定をしたわけではありませんから(例えば、トランプ大統領が、「アメリカは世界と貿易しない。すべての貿易を停止する」等と言った場合は、世界中で大恐慌が発生して、混乱は長期化したでしょう。今回はただ彼が大統領になったと言うだけですからねぇ)、すぐに落ち着きを取り戻して、売った分を買い戻し、もしくは買ったものをはき出して、混乱は一日で終わってしまったのです。投資の世界では、このように実態のないものでパニックが起きることが多々あります。こういう時は下手に動かず、慌てて動かずが最善ですが、外為や信用取引など何倍ものレバレッジ(日本語だと一言で言い表せる言葉がないのですが、少ない金額で、大きな金融取引をおこなう方法です。例えば10倍のレバレッジの場合、10万円の資本金で、100万円の投資をおこなうことが出来ます。その金融商品が101万円になった場合は、1万円の利益となり、99万円になった場合は、1万円の損となります。さらに損が90万円を超えた場合は、追従金を積まない場合10万円は全損となります。信用取引に対して10万円の資本金で10万円の取引をおこなっている場合は現物取引と言います。現物の場合、自分損切りしない限り、10万円で買った株が1万円になったとしても、全損にはなりません)で取引をおこなっている方の場合は、さぞ心臓に悪い展開だったでしょうね。私の場合ここ数年、現物取引に限りなく近い金額でしかやっていないので(おかげで年に利益が1万円に届かない・苦笑)、こういう大波にもビクともしません(保有している株の塩漬けが続きますけどね・涙)。まぁ、大波に乗れなかったのは残念ですが、溺死しなかっただけましかなと、自分をな具されている今日この頃です。それではまた。