2017年6月27日 岩手山登山 5
緩やかな道になりました。あともう少しで不動平です。目の前にベンチ、岩陰に建物が見えてきました。不動平避難小屋です。不動平避難小屋正面です。はしごは積雪期に避難小屋にはいるために使用します。不動平の分岐点です。ここは岩手山南側の登山道(柳沢ルート、御神坂ルート、御花畑・鬼ヶ城ルート)の合流点であり、ここから山頂へのアプローチ地点となります。不動平から見た岩手山山頂(妙高岳)です。明日早朝に山頂アタックです。さて、ここから八合目避難小屋に向かって少々降ります。時間的な距離は15分ぐらいです。山頂に近い不動平避難小屋ではなく、八合目の方に宿泊するかといえば、八合目の方はわき水かあるからです。この時点で水の残量は0.5リットルぐらいになっていたので(実は1リットルありました。量を間違って把握していました)、水の補給をしないと翌日動けなくなってしまうからです。↑は、翌朝撮った写真です。この時時刻は17時頃で、登山開始から8時間近くが過ぎていました。足はかなり重くなっています。最後の一踏ん張りと、小屋まで急ぎました。岩手山八合目避難小屋です。岩手山中には3つ避難小屋がありますが、ここが最大の大きさ(約100名収容可能)で、なおかつ水の補給が出来る得難い拠点です。あと珍しいのは、通常避難小屋は無人なのですが、ここは夏期シーズン(山開きする7/1前後から、9月末ぐらいまで)は管理人が常駐し、食べ物や記念グッズの販売もおこなわれています。そう言う意味では、山小屋に近い感じです。まぁ、今回の私の場合は、山開き前なので、管理人のいない状態なんですけどね。ここが水場です。到着早々、私はここに直行して、500ccほど汲んで一気飲みしました。冷たくてとても美味しい水でした。そのあと2リットルほど補充してから、避難小屋内に入りました。入り口で靴を脱ぐと、中に入りました。中には2人分の荷物が置いてあり、おじさんが一人眠っておられました。やっぱり私同様、ここで一晩あかす方がいたなぁと思いました。写真にはストーブが写っています。薪を燃料にするタイプで(写真右手に薪置き場が見えます)、柳沢ルートの下方に薪が積んであり、登山者に協力を求めて持ってきてもらう形のようです(似たような方法は、浅間山でも見られます)。この夜、ストーブをつけたいほど冷え込みましたが、残念ながら管理人が居ない状況での使用は禁止されています。ねぐらを確保していると、おじさんが目を覚まし、挨拶を交わしました。おじさんは地元の方で、柳沢ルートから登ってきて既に山頂は行ったそうです。でもご来光を見たいので、ここで一晩明かして、ご来光見たら下山するとのことでした。もうひとりの荷物の方は、今山頂に行っているはずなので、その内戻ってくるだろうとのことでした。今日の宿泊者は3名のようです(この後さらに2人増えて、計5名となりました)。私が今朝盛岡入りして、七滝ルートから登ってきたことを告げると、とても驚かれました。地元の人もどちらかというと敬遠するコースのようでした。確かに今日、七滝ルートを登っていて、私より後ろに登ってきた人はいなさそうでした(足跡から、私の前に登った人は数人いたようでした)。それに下山することも2名いただけで、とても寂しい感じでした。やっぱり難易度の高いコースのようです(御花畑ルートは、10名ぐらいとすれ違いました。今回の登山、今までで1,2を争うぐらい、人に会わない山登りでした)。一休みをしたあと、写真撮影のため小屋を出ました。写真上は鬼ヶ城に沈む夕日で、下の写真は岩手山妙高岳も含めての夕日です。・・・構図が悪いですね。小屋の東側を撮ってみました。正面に見える山は姫神山(1124m)かな?少し風が強くなり、雲も出てきました。体が冷えてきたので小屋の中に入りました。しばらくすると、荷物の男性も戻ってきました。その方も地元の方で、ご来光は興味ないので、早朝下山するとのことでした。時間は18時を過ぎました。まだまだ早い時間ですが、私は就寝することにしました。やっぱり8時間ほどの登山で疲れていますし、高速バスではぐっすり熟睡というわけではありませんから、眠くて仕方ないのです。まぁ、ご来光を見るとすれば、午前3時ぐらいに起きることになりますから、あまり早すぎる就寝というわけでもありません。というわけで避難小屋の毛布を借りて(避難小屋は基本無料ですが、協力費として2000円を納めました)、就寝です。途中、遅れて避難小屋まで2名がたどり着いたり、寒くてトイレに何度も起きたりしながら、夜を過ごしました。 続きます