最近、災害の便乗商売が多すぎるなと思う今日この頃 前編
初めに、上はお風呂です。鳥鍋ではありませんのであしからず。東日本大震災からあと半月で4年になります。先日東北地方で一日2回の地震が起きたこともあり、また地震関係の記事も多くなってきましたね。まぁ、それ自体はどうこう言う話ではないのですが、一方で気になることがあります。最近記事を斜め読みしてみていると、「地震(もしくは火山噴火)を見事的中!」「これだけある危険な兆候」といった煽り記事が多く目につきます。震災前は、そう言う記事を見ても気にしなかったのですが(私は、そう言う話は、友人たちと酒のつまみにすることはあっても、真に受けることはありませんでした)、今は結構気にするようになりました。と言うのも、そう言う記事の多くは、科学的な考証がきちんとなされておらず、ただ無責任に煽るばかりで、そのくせインパクトはあるので、誤った知識や偏見を広めているからです。で、今回見つけた記事がこれです。http://news.infoseek.co.jp/article/tocana_37076?p=1東北沖で3.11クラスの超巨大地震再発か!? 科学者「いつ起きてもおかしくない」- tocana(2015年2月25日17時00分) あの3.11から間もなく4年というタイミングで、三陸沖や岩手県沖などでは余震と思われる地震が相次いでいる。今月17日8時6分には三陸沖でM6.9、最大震度4の地震があり、同日13時46分には岩手県沖でもM5.7、最大震度5強の地震が発生した。その後も、三陸沖では18日にM5.7、20日にM6.1、21日にM5.9と中規模の余震が続いている。 実は17日の連続余震が起きる前、Facebookの地震前兆関連グループには、空の異変が数多く投稿されていた。また筆者が主宰するTwitterの「宏観レンジャー」プロジェクトでも、耳鳴りや心拍の変化などの体感報告が目立った。 今回の余震は、まさに一部で発生が懸念されていたものと考えることもできるだろう。この程度の規模で済んで良かったと、ホッと胸を撫で下ろした人もいるかもしれない。ところが、3.11の余震域では、まだまだこれとは比較にならないほど巨大な地震が待ち受けている可能性があるという。まずは、学術誌に掲載された最新の研究結果について解説しよう。■東北沖で巨大地震再発!?「東北沖の震源域で、プレートにかかる力の状態が東日本大震災前と同じ水準にまで戻っており、M9クラスの地震がいつ起きてもおかしくはない」 今月3日、英国の科学誌『ネイチャー・ジオサイエンス』上で衝撃的な事実を発表したのは、筑波大学生命環境系のボグダン・エネスク准教授、スイス連邦工科大学チューリッヒ校のステファン・ウィーマー教授らによる研究グループだ。 1998年以降の気象庁の地震観測データを分析した研究グループは、プレートにかかる力の蓄積状態が、震災後2~3年で元の水準に近づいてきたことを発見。これは、従来考えられていたよりも遥かに短い期間での回復だという。エネスク准教授は、「震源域でエネルギー状態が急速に回復しています。3月なのか、年内なのか、どのような規模で起こるかはわかりません。ただ、震度7クラスの地震がいつ起こってもおかしくありません」(『日刊ゲンダイ』、2015年2月7日)と語っている。 また、巨大地震が起きた後、しばらく同じ地域で巨大地震が起きることはないだろうと思われがちだが、実際はそうではないとして、「東北沖は十分に気を付ける必要があります。小地震と大地震の発生比率を注意深く監視することで、将来の発生予測を高めることができると思います」(『日刊ゲンダイ』、同上)とも指摘している。このような研究結果が報告された直後、 現に東北で大きめの余震が相次いだため、巨大地震再来の真実味も増してくるではないか。「小中規模の地震が何度も起きれば、地殻の歪みが解消されて大地震は起きなくなる」といった意見がネット上にはよく見られるが、これは間違いだ。たとえばマグニチュードの値が2つ上がると、地震エネルギーは1,000倍にもなる。17日以降に頻発しているM4~6クラスの地震が何度かあっても、それで筑波大が予測する「震度7クラス」の巨大地震の原因となる歪みが解消されるわけではない。もっとも同研究チームによると、巨大地震が再び起きるとしても、3.11の震源近くとは限らないというのだが......。■今年の大地震発生を指摘する科学者たち さて、これ以外にも今年日本で大きな地震が起きる可能性を指摘している研究者がいる。 東海大学地震予知研究センターの長尾年恭教授は、全国約1,000カ所の高感度地震観測網のデータを分析し、異変をとらえることで実験的に地震予知を行っている。長尾教授は昨年12月29日放映の『グッド! モーニング』(テレビ朝日系)に出演した際、秋田県沖と九州南部で半年から1年以内に、津波を伴うような地震が発生する可能性が高いと語った。 さらに長尾氏は、『zakzak』(2014年4月4日、産経デジタル)の取材に対して、昨年1月に房総半島沖で観測された「スロースリップ現象」(地下プレート境界がゆっくりとずれ動く地殻変動)を分析した結果、1年以内にM6.5の地震が起きる可能性が高いと警告している。つまりこれは、今年4月までという話になるわけだが、果たして的中してしまうのだろうか。 また、全国に設置された電子基準点の地殻変動により地震予測を行う村井俊治東大名誉教授は、『週刊ポスト』(1月16日/23日合併号、小学館)に掲載された記事「MEGA地震予測が示した2015年『最警戒エリア』」で、今年前半に大きな地震発生が懸念される地域の1つとして、青森県から新潟県までの「奥羽山脈警戒ゾーン」を挙げている。この警戒ゾーンは、前述の長尾氏も懸念する「秋田県沖」と一致するため、やはり注意が必要かもしれない。 ちなみに、この記事に掲載された警戒マップを見ると、宮城県川崎町の電子基準点では、昨年7月から12月の期間中に1週間で7.75cmの変動があったことが分かる。これが、今月17日に発生した連続余震の前兆だったのではないかという声も上がっているようだ。いずれにしても、今回紹介したような科学者たちの予測は、説得力があるものとして、今後しばらくは警戒を怠らないようにしたいものだ。(文=百瀬直也)抜粋終わり。くどくど説明するのも面倒なので、今日はバッサリいきます!>実は17日の連続余震が起きる前、Facebookの地震前兆関連グループには、空の異変が数多く投稿されていた。また筆者が主宰するTwitterの「宏観レンジャー」プロジェクトでも、耳鳴りや心拍の変化などの体感報告が目立った。残念ながら、地震前の宏観現象と呼ばれるものは、科学的に立証できません。空というと地震雲が有名ですが、地震雲と呼ばれるものは飛行機雲や自然の雲と見分けが出来ません。ですから地震雲が存在するのかも含めて科学的に証明できません。普段でも空をみていると、地震雲と言われるような奇妙な雲、結構出ていますよ。でもいつもはそう言うのを探す目で見ていないので、気がついていないだけでしょうね。昔地震雲を真剣に探していたことのある私が言うのですから、間違いありません。あと、耳鳴りや心拍の変化というのも、医療器具などをつけて、24時間ずっとモニターしているデータならともなく、ただの体感報告では、科学的なデータとはいえません。それにね、こういうとき、あとから考えれば「嫌な予感がした」とか「胸騒ぎがした」と、言う人が多くなるものです。皆さんの周囲にもいらっしゃいませんか? 大震災や地震の後、「嫌な予感してたんだよね」とか、「ずっと胸騒ぎしてたんだよ」とか言っている人。正直、思いこみの可能性が高いと思います。(続く)