いやはや、ビックリ展開でしたねぇ
昨日今日と、世間を騒がせているニュースがありますねぇ。私としては今から「彼が犯人だと思っていた」とか、「無罪だと思っていたのに」といったことを言うつもりはありません。何を言っても後出しジャンケンですからねぇ。この事件、物証と呼べるものがほとんど無くて、あるのは状況証拠ばかりという感じでしたから、捜査側もかなり難しい事件だったでしょうね。それにこの前の段階で、誤認逮捕が続いたこともあって、「今回も誤認逮捕では?」と、冤罪を唱えるメディアやジャーナリストもいましたが、今回無事に(というのも変な話ですが)、容疑者本人の文字通りの墓穴を掘る失態により(つーか、真犯人が罪悪感を覚えてメール送るなら、彼が拘束されている時にするでしょう。保釈されてしかも公判に出ている最中にメールを送るなんて、推理小説なら真っ先に疑われるシチュエーションでしょうね。それに「真犯人からメールが来た」という会見の記事を読んで興味深いなと思ったのは、「以前に使っていたPCなどはすべて押収され、現在持っているノートPCは、「パケット警察」というソフトで通信を記録し続けるようになっており、そのパスワードは弁護士が管理している。怪しい通信をしていないと言えるよう備えてきた」という話が書いてありましたが、私がそれを読んで思ったのは、「あれ、スマホやiPhoneは管理してないの?」でしたが、それがピンポイントでホームランだったようですねぇ)、詰みとなってしまったようですね。今年初めに保釈が決まってどうなるかと思っていましたが、むしろ決定打になってしまったようですね。そう言う事ってあるんですね(ビックリ)。しかし収監された時の薄笑いを浮かべた姿に、気味の悪さを感じてしまいました。前に某バスケ漫画家を脅迫していた犯人や、柏での通り魔事件の犯人もそうですが、罪を罪と自覚しないような犯人の犯行というのは、後味の悪いものですね・・・。何でそんなこと出来るんだか。弁護士さんも、前日の会見とはうって変わったご様子で、ショックの程が感じられました。一部では彼らに対して批判も出ているようですが、私としては依頼人の主張を信じて弁護するのが、弁護士のお仕事である以上、弁護士さんを批判する気は毛頭ありません(途中で疑問とか感じること無かったのかなという気もしますが)。どちらかというと、弁護士の信頼を裏切るような、酷い依頼人で災難でしたねという、同情の気持ちの方が強いかな。まぁでも、前日の「警察はのるかそるかの勝負を賭けてしまった。事件は最終章にかかっている」といったご自身の発言に、とても気まずい思いを抱いておいでかも知れませんが(皮肉な話ですが、最終章になったのは事実のようですし)、それについてフォローする気は起きませんけどね(苦笑)。弁護士さんより私は、「検察(警察)の対応は異常」「違法逮捕だ」と、罵声に近いものを色々浴びせていた一部のメディアやジャーナリストが、どんな反応をするか興味があるところです。私の予想では、そういった方々は、ご自身の発言なりをひとつも反省しないで、検察や警察の次のあら探しに精を出されるのではないかと、皮肉な目で見ています(笑)。職業倫理という言葉は、何もお役人だけが気をつけなければいけない話ではなく、報道関係者も肝に銘じなければならないと思うのですけどね。それではまた。