レビュー#807 V.A. 《MAYPOLES TO MISTLETOE》 75年英国
Waits’ Carol Martin Wyndham-Read, Geoff & Pennie Harris, Arky’s ToastCandlemas Eve Martin Wyndham-Read, Geoff & Pennie HarrisApril Song (Robinson/Arky’s Toast) Arky’s ToastBirds In The Spring Martin Wyndham-ReadJack In The Green (Graebe) Geoff &Pennie HarrisFurry Day Carol Martin Wyndham-Read, Geoff & Pennie Harris, Arky’s ToastWhitsun Dance (Marshall) Geoff HarrisMoon To The Sun (Standing/Arky’s Toast) Arky’s ToastOats And Beans Martin Wyndham-Read, Geoff & Pennie HarrisArky’s Toast (Standing/Arky’s Toast) Arky’s ToastHare Hunting Geoff & Pennie HarrisJolly Fellows Who Follow The Plough Martin Wyndham-ReadPescod Time Martin Wyndham-Read, Geoff & Pennie HarrisGuy Fawkes Arky’s ToastYork Waites Geoff & Pennie HarrisThe Seven Joys Of Mary Martin Wyndham-Read, Geoff & Pennie HarrisThe Rose Of Sharon Martin Wyndham-Read, Geoff & Pennie Harris, Arky’s Toast上の曲ごとのクレジット、あまり信じられません…明らかに1人で歌ってるのに3人で歌ってることになってたりするので guest:Colin Cater: melodeon (6)Andrew Brown: fiddle (6, 13)Greg Trice: duet concertina (16)■70年代後半の英国特集ね。ジャケがないものとか人脈で無理矢理引っ張ってきたのとか含まれてるけど気にしないで進めるからね。 最初はマーティン・ウィンダム・リード、ジェフ&ペニー・ハリス、アーキーズ・トーストの3組が参加している「メイポールズ・トゥ・ミスルトゥ」。 ビル・リーダーがプロデュースやってます。 ジャケは英フォークマニア御用達の才媛ジャネット・カー(ケール?)。 1分に満たない1は無伴奏アカペラで、そのメロディは“グリーンスリーヴス”。 いきなり重厚にスタートして、もしやドロドロの濃厚トラッドもんか!?と思いきやそうではなし。 ちなみにラストも全員で無伴奏アカペラね。 ジャケットや曲から想像できるように、ぬくとい日差しが差し込んでいるようなほのぼのフォークです。 古くから伝わるトラディショナルの重みはそれなりに感じるけども、深呼吸して姿勢を正して聴くようなアルバムじゃありません。 民謡だからってアカペラ多いからってびびる必要はないのだ。 ウィンダム・リードの歌声が好きなので彼目当てで買ったようなもんだから、他の2組はここで初めて知りました。 ジェフ&ペニーは夫婦デュオ、アーキーズ・トーストは男性コーラスグループっぽいなあ。 無駄知識として、“アーキーズ・トースト”って民謡が存在してたりしますよ。 ここに収録されてるのは自作曲になってるけど、ワイルド・オーツが民謡版“アーキーズ・トースト”を演奏してました。 気が向いたら聴き比べしてみよう。ワイルド・オーツのことだから、ここに収録されてるのを持ってきてトラッドだと言い張っているのかもしれんしな。 全員お歌で勝負する人みたいで、伴奏はごく控えめ。 ジェフ・ハリスの歌声はティム・ハートばりに優しげです。いやあっちみたくショボンは入ってないけど、印象は似ています。 …いや待て。よく聴いてみりゃウィンダム・リードもティム・ハートちっくだぞ。 つまるところはフォークの定番声ってとこかね。 重唱に目がない私としては、アーキーズ・トーストも気になるなあ。 単独アルバムは出てるのかな? 出てるとしたらCD化はされてるのかしら? ウィンダム・リード独唱の12はメロディがマーティン・カーシー版“ロング・ランキン”入ってます。 他にもあんな曲やこんな曲も入っていて、ラストは「怒りの葡萄」(夢中で読んだよ)に出てくる娘の名前と一緒だったりしてさ。 無伴奏率がえらい高く、楽器はギターやマンドリンなんかが時折出てくるのみ。 蛇腹やフィドルは弾いているゲスト奏者の名前がクレジットされてるので、ギター類は自分らで弾いてるのかもしれません。 17曲入りだけど短い曲が多いのでトータルタイムは40分ジャスト。 ジャケもアルバム名(Mistletoe=ヤドリギ)収録時間も内容もかわいいぜこのやろー。★マーティン・ウィンダム・リードのサイト→http://www.martynwyndhamread.com/人気blogランキングへ