レビュー#376 ANUNA 《SONGS FOR A CELTIC CHRISTMAS》 98年アイルランド
Angels Are Singing (Michael McGlynn)Codail A Linbh (text trad/music Michael McGlynn)Sanctus (Michael McGlynn)St. Nicholas (St. Godric, 12th century)Codhlaim go Suan (Michael McGlynn)The Wexford Carol (Ireland)Gaudete (16th century Finnish)Silent Night (Gruber/Mohr)Maria Matrem Virginem (text Medieval/music Michael McGlynn)Agnus Dei (Michael McGlynn)Winter, Fire And Snow (Brendan Graham/Macdara Woods)Jerusalem Michael McGlynndirector (1, 8)John McGlynng (11), production designerwith the voice ofStephen Kenny, Roisin Dempsey, Garrath Patterson, Andrew Redmond, Emer Lang, Lucy Champion, Monica Donlon (2, 3, 5, 6, 9, 10, 12), Jeffrey Ledwidge, Miriam Blennerhassett (10), Jacqui Mahon, Dearbhla Walsh, Eimear Quinn (7), Sara Clancy (3, 5, 8, 12), Eunan McDonald, Maire Lang, Peter Harney, David Clarke, Stuart Kinsella, Sarah Noon, Ciaran Brady, Clionadh McDonough, Caron Hannigan (12), Rachel Talbot, Paul Byrne, Mairead Ni Fhaolain (harp on 3, 5), Paddy Connolly, Tara O’Beirne, Katie McMahon (3, 11), Meav Ni Mhaolchatha (2), Shane Lillis, Tony Davoren, Richard Boyle, Paula ByrnemusiciansAnne Marie O Farrell (harp on 2), Andrew Synnott (organ on 10), Aingeala de Burca (violin on 5, 10), Lloyd Byrne (per on 4) 音楽舞台「リバーダンス」への参加で知られるアヌーナの企画盤。93年2月から96年9月にかけてレコーディングされたものの中からクリスマス向けの曲を抜き出して98年にリリースされた。 ダブリン出身の作曲家マイケル・マッグリンを中心に87年から活動をしているアヌーナは、先のリバーダンスのほかチーフタンズのいくつかの作品にも参加、各地でその厚いクワイアを響かせている。 澄んだソプラノを中心に神秘的な重唱を響かせるスタイルは、間違いなくクラシックに分類されるだろう。 伴奏も全曲に付いているわけではなくほとんどはアカペラなので、荘厳で清らかな聖歌に耐性がない耳には正直難解かもしれない。 私自身も、スティーライ・スパンがやっているフィンランド産ジーザスソング7を目当てに買ったのだが、フォークのフの字も感じないお上品な音世界に面食らってしまった。 アイルランド民謡の6や“きよしこの夜”も入っているからとっつきにくさはそれほどでもなかったが、全編クラシックスタイルの重唱となると毎日聴く気にはならない。 土着フォークに飽きた時、気分転換に2~3曲さくっと聴こうと思うような音楽。●7収録のスティーライ作品「ビロウ・ザ・ソルト」のレビューはこちら●ついでにライブバージョンが聴ける「イン・コンサート」のレビューはこちら●ソプラノシンガーの1人、メイヴのソロ作のレビューはこちら人気blogランキングへ