#1052 WATER INTO WINE BAND 《HILL CLIMBING FOR BEGINNERS》 74年英国
★右側フリーページのアルファベットは索引になっています★~~~~~~~~~~~~~~~~~Stranger In The World (Sandford)I Used To Be Blind (But Now I’m Shortsighted) (Wright)Jesus I’ve Been Walking (Wright)Hill Climbing For Beginners (Sandford)The Start Of A Run (Sandford/Thorp)Song Of The Cross (Wright/McMum)I Have Seen The Lord (White)Hill Climbing For Bieginhers (different version) Ray Wright(1949.4.27~)vo, a-g, e-g, b, bongo, backing-voTrevor Sandford(1952.6.30~)vo, a-g, b, backing-voPete McMum(1951.11.10~)a-g, backing-voBill Thorp(1952.4.30~)violin, p, bongo, b, tenor recorder, tuning fork, backing-voBobbie Grahamconga, ds, virtuoso tambourine, cymbals, snares, tom toms ケンブリッジ大出身のフォーキー4人組ウォーター・イントゥ・ワイン・バンドのデビュー作。 なんか原盤は激レアという噂を小耳にはさみましたが、CD化されちゃえばそんなことは丸無視で安く買えるんだからいい時代になったものだよね。 これはかなり、いやものすごく良いです。 初っ端からマイルドな和声とヴァイオリンがのどかでヘロン系の木漏れ日フォークに目がないあなたならイチコロ間違いなし! 茶色のジャケそのまんまな音と言い切っても過言ではないかも。 まさに田園。まさに小春日和。まさにお母さんの手作りクッキー。 それなりに期待はしていたけど、まさかこれほどまでの出来だったとは。 レイ・ライトとトレヴァー・サンドフォードがリードで歌ってます。 トレヴァーは薄日の差す曇り空、レイは若葉が芽吹く初夏の空って感じかな。 両者ともいい声だけど、翳った雰囲気が好きな私はトレヴァーに一票を投じます。 歌声で性格診断をするならば、トレヴァーは絶対におっとりしてておとなしいタイプだね。 このバンドには専任ヴァイオリニストがいるんだけど、このビル・ソープが本当にいい働きをしてるのだ。 実に切なくていとおしい素敵な音色… この後はロイヤル・フィルとか古楽とかバロックの室内楽団で弾いてたらしいよ。 長尺の6は最初の5分間は歌なしで進行し、だんだんと盛り上がりつつ声が入ってくる演出。 ここでのリードギターは作者のひとりであるピート・マクマムなのかな? 高弦を多用したギターがどこか東洋っぽくもあり…レイ以外の3人によるバックコーラスもなんだか悩ましげ。 ゲストのボビー・グレアムが様々な打楽器を持ってきていてレイとビルもボンゴを叩いているけど、打楽器はあくまでもサブ。 主役は絶対に弦、生ギターを複数同時に弾いていることも手伝ってウッデン・ホースにも近い印象を受けました。 最後のおまけトラックは4の別バージョン。 作者のトレヴァーはアイルランドの人だから綴りが微妙に変化しているんでしょうね。 あーもう本当この人の声大好きだ。 トロトロ鳴ってるピアノと控えめなオーケストラがたまらんよ。 ところでこの人たちっていわゆるジーザス系なの? 曲名見るとそれっぽいのがちらほらあってさ。 まあ歌詞を訳せば解決するんだけどバートサンはその気にならないとまったく動こうとしない人だから。 この2年後に「ハーヴェスト・タイム」を出してバンドは終了。 各メンバーのその後の消息、知っていたら教えてください。人気blogランキングへ