歴史シリーズ 空海 真言宗
高校入試の特Aランクの出題ポイント、平安時代の仏教です。非常によく出題され、そして、非常に間違いの多いところです。中学生にとっては、こういう事柄は無味乾燥であまり興味がないと感じる人も多いようです。805年 最澄 天台宗 比叡山延暦寺、806年 空海 真言宗 高野山金剛峰寺。(唐からの帰国が806年であって、高野山の開創は816年。) 週末の塾授業を中間テスト対策と11月の学診テスト対策に前倒し及び先送りさせていただいて、高野山に行ってきました。恥ずかしながら、どうも今まで、大きな誤解をしていたようです。これまでは、高野山という山の上に金剛峰寺という大きなお寺が一つ建って、そこに空海さんがいらっしゃるイメージでした(下の絵)。けっこう、こういうイメージで教えている人は多いと思います。正しくは、山の下の橋本という町から、カモシカが駆け回るような(見ました)たいへんに急峻な路をケーブルで上がって、ケーブルの駅から、さらにバスで上がると広めの平坦な土地に出て、そこには多くの仏教施設があり、約4,000人の人が生活しています。役所関係は一通り、そして銀行も2つありました。ただし、ほとんど商業施設はありません。仏教施設の一つが金剛峰寺、そこから何十万というお墓に囲まれた長い参道を歩きに歩きます。徳川、武田、上杉、前田、黒田、島津、伊達といった名門大名家の墓所の他に、巨大なコーヒーカップ型の墓石のUCCコーヒー(きちんと巨大な墓石に大量のコーヒーが注がれている)やヤクルト、コマツ、キリンビール、日産、パナソニックといった多くの日本の代表的企業の企業墓があります。企業は一家といった日本的経営の名残を感じます。そして長い参道の奥の奥、空海さんのいらっしゃる「奥の院」に到達します。院内は「荘厳」という言葉でも、まだ全然足りない世界です。当然、撮影は不可です。そもそもカメラを持つ気にはなれないです。身体に真言密教の強いエネルギーを感じます。とにかくすごい空間です。
まずは麓から、ケーブルで上がる。これは上から下を見ています。
さらにバスに乗り換え。
登りきると町が出現する。寺院関係ばかりが案内されているが、小中学校、役場、警察、銀行もある。
大阪の難波から南海電車で行ったのですが、1つの車両がほとんど西洋の人でした。宿坊利用者も多いようです。「How do you feel ? 」と聞いてみたいところです。