7日の日記
映画「繕い裁つ人」を見た。この映画、主要都市では1月31日公開だったのに、ここは4月4日からだった。ミニシアター系だと思っていたら、ショッピングセンターのシネコンで上映されることが分かり、近いので、そちらに行った。でもメジャーじゃないからか、朝の8:45と夕方16:15の2回だけ。朝の用事を超特急で済ませて8:45に間に合うように行ったが、見てる人は10人くらい。なんとも寂しいことだ。祖母の仕立て屋さんを継ぎ丁寧な仕事をする女性の話し。とても静かで落ち着いた良い映画だった。裁縫する場面はたくさんではなかったが、目打ちで布を送りながらミシンかけをしたり、寸法直しの為にほどいた時に出る糸を、大切に糸巻きに取ったりする事は、家庭洋裁していた母のそばで見ていた事だった。中でも、スーツの襟を直す時に、ほどいて出てきた襟芯の細かいハ刺し(はざし)を見た時には、「出来上がりに影響するから」と、丁寧にそれをしていた母を思い出し涙が出た。その時、主人公も祖母の施したハ刺しをそっと撫でたので、ますます、ジーンとしてしまった。良い映画だった。そして、「やっぱり着物も服も、自分の物を大切に着よう。」と思った。