びっくりハウスとミラノ-東京:刺繍の旅日記(大地の芸術祭)
9月10日で終了した越後妻有アートトリエンナーレ。正式名称は「大地の芸術祭-越後妻有アートトリエンナーレ2006」。おもしろかった作品をいくつか紹介したい。まずは、「びっくりハウス」。子どもが窓からぶらさがってる!エアコンの配管パイプに鯉のぼりみたいにくっついちゃってる! とびっくりした。実はこれ、鏡に映った家。実際は地面に平行に作った家の外壁に寝ころんだり、座ったりしているだけ。鏡のトリックアートやった。ちゃんとした作品名は「妻有の家」(作品番号82)。作家はレアンドロ・エルリッヒっていうアルゼンチンの人。金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」も作ってはる。妻有に来て、現地を見てまわったレアンドロさん、茅葺の古民家より、こういう普通のトタンの家がかっこええと思いはったらしい。子どもたちにも大人気の作品やった。レアンドロ・エルリッヒ次は「刺繍の旅日記」。刺繍枠がずらーっと並んでる。飛行機の座席に見立ててあるねんて。刺繍されてるのは、アルマニア生まれのアニラ・ルビクさんが、ミラノから日本に来る際の旅行記。作品名は「ミラノ-東京:往復便」(作品番号90)。日本のビザや旅行の準備、日本に来て感じたことをイラストに書いてある。それを刺繍したのは、地元の女性たち。私が行ったときに、実際に刺繍しはった人が、お友だちと一緒に来てはった。旅行かばんのある刺繍がそれ。糸の色やどこには糸を何本使うかっていう細かい指示があったて言うてはった。一緒に写真をってお願いしたんやけど、恥ずかしいからイヤやって。イラストについてるコメントもユニーク。「アルマニアでは、『魚と鶏と女性は指で食べたほうがいい』って言われてる」「アジアの女性、彼女たちの髪は黒くて、肌はとってもきれいで白い。文化が違いを作る。・・・・」「私がお箸でつままれたらどんなだろうって、ちょっと考えてみた」私の訳はええ加減やけど、視点がおもしろかった。アニラ・ルビクこの二人には共通点がある。作品製作中、私が泊めてもろた原田屋旅館に滞在してはったこと。事務局が、ホテルか和風旅館かどっちがええかを聞いて、旅館を選んだ人にはここのお宿も指定されててんて。お宿に二人が書きはった色紙があった。アニラさんのは朝ごはんがどうのこうのって書いてあるみたいやけど、達筆すぎて読めへん。原田屋旅館越後妻有アートトリエンナーレの作品紹介、あと何回か続けます。今日のラッキーくじは、Infoseekが1ポイントアタリやった。人気blogランキングへ ええかなと思わはったら、クリックよろしゅうに!