二月文楽公演 第三部 冥途の飛脚
文楽公演第二部の後、鮭おにぎりを食べて第三部の冥途の飛脚第二部の夕霧に続いて、織太夫さんの淡路町堂島のお屋敷へ届ける大事な三百両を持ったまま、淡路町から北ではなく足は梅川のいる南の遊郭新町に向かってしまう措(お)いてくれふ、いてのけう(やめようか、行ってしまおうか)「おいてくりょう」と「いてのきょう」の繰り返しが、勘十郎さんの人形と相まって胸が苦しくなる「一度は思案二度は不思案、三度飛脚。戻れば合はせて六道の、冥途の飛脚と」わかっていながらも落ちていく人の性八右衛門に、この忠兵衛を人と思えば腹も立つだろうが、犬の命を助けたと思って我慢してほしいと懇願した忠兵衛「羽織落とし」の場面ではかわいい野良犬を蹴り飛ばす大和新口村の大百姓の息子で4年前に持参金を持って飛脚屋「亀屋」の養子になった24歳の忠兵衛遊女梅川は20歳前、両親が京の六条珠数屋町にいるということは京育ちなのかな田舎者に身請けされるくらいなら、死んでしまおうと思う梅川だけど、忠兵衛も田舎育ちでは?近松の皮肉な筆を感じる簑悠さんの禿が流行の浄瑠璃「夕霧文章?」を弾き語る時の三味線使いがとっても上手吉田一輔さんの息子さんなんだ歌舞伎と違って、忠兵衛が封印を切る時にはそれほどためらいがないように感じた八右衛門は、口は悪いけど友人思いのいいヤツなのにな封印切りを梅川に打ち明け「ヤレ命生きやふと思ふてこの大事がなるものか、生きらるゝだけ添はるゝだけ、たかは死ぬると覚悟しや」生きられるだけこの世で添おうと言い合う二人梅川が家の箪笥に置いてきた大事なお守りを欲しいと言うと「ハテ、かゝる悪事を仕出して、いかな守の力にもこの科が逃れうか、とかく死ぬ身と合点してわれはそなたの回向せん、そなたはこの忠兵衛が回向を頼む」道行相合かごは、みぞれまじりの空がとっても寒そうだった前庭の梅が咲いてる文楽を2回分同じ日に聴くのは5時間以上座ることになってるしんどいので、これからは別の日にチケットを取ろう国立劇場 二月文楽公演(2月16日)第三部冥途の飛脚淡路町の段口 竹本小住太夫 鶴澤清丈奥 竹本織大夫 竹沢宗助封印切の段 竹本千歳太夫 豊沢富助道行相合かご梅川 竹本三輪太夫 竹澤團七忠兵衛 豊竹芳穂太夫 竹澤團吾 豊竹亘太夫 鶴澤友之助 竹本碩太夫 鶴澤清允[人形役割]手代伊兵衛:桐竹紋臣国侍甚内:桐竹亀次母妙閑:吉田勘市亀屋忠兵衛:桐竹勘十郎下女まん:吉田玉佳丹波屋八右衛門:吉田文司宰領:吉田玉峻花車:吉田簑一郎遊女梅川:吉田勘彌遊女千代歳:吉田玉翔遊女鳴渡瀬:吉田玉誉禿:吉田簑悠太鼓持五兵衛:吉田玉延駕籠屋:吉田玉路駕籠屋:吉田和馬#国立劇場#文楽 #bunraku#国立劇場二月文楽公演 #国立劇場二月文楽公演第三部 #冥途の飛脚#淡路町の段#道行相合かご#織太夫 #竹本織大夫#桐竹勘十郎#吉田簑悠 1日1回のクリックで、募金ができます♪