くまおのこと
夫は家で仕事をしているので、くまおのことを「宝だ」と言っていました。膝に乗ったくまおは、自分の体の一部のようだとも。くまおはよくわたし達の足にからみついて、噛んだりもしました。猫や犬にじゃれるのといっしょ。夫の寂しさは痛いほどわかります。最後の朝も、籐椅子の下から前足だけ出して、ペソをからかっていたくまお。怒ったペソがついに椅子の下にもぐりこみ、ひっかかれたのか「キャン」と悲鳴を上げていました。土曜の夜、ばんやが来たと聞いて慌てて庭にでたとき、私が「ばんちゃん、ばんちゃん」と呼ぶといっしょに「にゃん、にゃん」と鳴いていたくまお。「あんたが鳴いたら、ばんちゃんが返事してもわからないでしょ」と笑いました。子猫とはいえ本当に素直で明るくて、どんな猫に育つか、楽しみだったのに。川に落ちたときは必死に泳いだくまお、大きな車相手ではどうにもならなかったね・・・