ちびとろ うれしい春
僕は、おね-ちゃんたちが前住んでいたおうちの隣りで生まれたんだ。おねーちゃんのおかあさんのところにいるサクラや、一緒に写っている三毛娘はいとこです。その頃うちには20匹近い猫がいたの。4匹の雌猫が,一斉に子供を産んだから。で、おねーちゃんが心配して、僕の生まれたうちのおかあさんと相談して、インターネットで安く避妊手術してくれるお医者さんを探してみんなで手術をうけたの。お医者さんから帰ったとき、いとこのよわこが、「私、隣りの子になる!」っ言って出て行ったから、僕もついていったの。僕はよわこといっしょにお隣でがんばって、決して実家に帰らなかったんだ。だって、ぼくのおうちはここだ!って、よわこと一緒に決めたんだもの。でもそれからしばらくして、よわこは交通事故で死んでしまった。せっかく、新しいおうちの子になれたのに・・・・。三毛娘はそのあと家出してきて、僕は今度は三毛娘とがんばったんだ。おねーちゃんは相変わらず捨て猫を拾ってきたり、頼まれて猫をもらったりしてきた。ぼくと三毛娘は無理やり居座った立場だから、あんまりいばれない。でも新人たちよりは先輩だ!と思ってきたよ。おうちが引っ越して僕と三毛娘は、なんだかうれしいんだだって,僕たちはもう居座り猫じゃない。最初から、僕たちはここのおうちの子なんだもの。