プーちゃん、後輩猫に負けないで
プーがお隣の門にいたので、かがんで名前を呼んだら「ふぇ~」と、いつもの情けない声をだして寄ってきた。抱きかかえて台所に連れて行ったが、缶詰をあげようとしている間に勝手口を開けて出て行ってしまった。夫にいわせると「すごい勢いで逃げて行った」そうだ。引戸を開けることに関して、プーは天才的。私が開けられない様な重い戸も開けてしまう。庭に出てみると、塀の上でプーとばんやが鉢合わせ!ばんやが「うー」と低く唸ると、プーはばんやの脇をすり抜けてお隣の庭に逃げ込んでしまった。案の定、プーが来なくなったのはばんやのせいらしい。強いのかなあ、ばんや。家にいるときは甘ったれだけど。「ばんちゃん、プーはお隣の猫じゃないの、あんたの大先輩なんだから、いじめたらだめよ」といくら説明したところで、わかんないよねえ、猫には。せめてプーがうちを忘れないよう、せっせと声をかけてあげよう。