パリで結婚指輪探し(3) ~フランスでは無理?!
(1つ前の日記の続きです。)私が(結婚式の後になってしまうにも関わらず)フランスではなく日本で結婚指輪を買おうかと思ったのには大きく分けて2つの理由がありました。まず1つ目、それは私の望んでいた「デザインにひねりのあるもの」がほとんど無く、自分の手に似合うと思えるものもほとんど無かったから。フランスの結婚指輪のデザインとして主流なのはどうも、シンプルでまん丸なもの。こんなV字型だったら指が綺麗に見えるだろうと思って探し求めたのに全然見つからなくて・・。仕方なくシンプルなタイプのものを着けてみても、日本人の中でも割と小さい方の私の手にはフランス人向けに作られた指輪が似合わなくて、どれもこれもごつく感じられるし。あ~!!やっぱり最初の懸念通り、指輪のせいで手の形が悪く見えてるよ!!「もう少し細いのはないですか?」「残念ながら、これより細いのはないです」この日はこんなやり取りを何度か繰り返した様な・・・。「フランスでは無理かも」と思ってしまったもう1つの理由、それはこちらでは結婚指輪といえばイエローゴールドかホワイトゴールドが主流で、プラチナのものが極めて少なかったことでした。一番初めの時点でイエローゴールドにするかプラチナにするかで迷っていた私も既婚の友人(日本人女性)2人のアドバイスを素直に受け止めて、プラチナにしようと決心していたのに・・・。(なんでも考え込む私でも、なぜかこの点についてはパッと決めていました。)1つ前の日記の>寄ったのはショーメ、ティファニー、カルティエ、エルメス、シャネル、ブルガリ、>ブシュロン、ヴァン クリーフ&アーぺル、ミキモト、ピアジェetc,etc。の描写を読んで「半日でよくこんなに回れたなぁ」と思った方も居るかもしれないけど、実はこの中でもシャネルとエルメスとあとその他たくさんの店舗がプラチナ製の結婚指輪を扱っていなかった為、入店後すぐに「プラチナの結婚指輪はありますか?」という質問の答えをもらった時点で、すぐに候補から外さざるを得なくってお礼だけ言ってお店を後にしていたのでした・・・。インターネットで見る限り、日本には様々な形のプラチナの指輪が手頃な値段で出回っているのに、この日パリの数え切れないほどの店舗を回ってかろうじて気に入ったのはヴァン クリーフ&アーぺル2つだけ。しかも小さなダイヤの入っているその2点はこの間相当の駄々をこねて上げてもらったばかりの予算を更にオーバーしていて・・・義母の手前もあって、これ以上のワガママは言いづらいのに・・・。できる事ならパリの区役所での儀式で指輪交換をしたかったけど、気に入らないものを無理矢理買うよりは、式が終わってから日本で買った方がいいんじゃないかな?どうしても、そんな気持ちになってしまう。ディノにその話をすると、彼はいつになく興奮して「そんなのおかしいよ!!式の後に指輪を買うなんて有り得ない!!」と、すごい剣幕で叫び、ぷりぷり怒っていた。でも、そこはさすがディノなぜか次の日になると「きみが望むなら、指輪の購入は式後でもいいよ。『指輪交換無し』の式を挙げてもいいのかどうかを区役所に聞かないとね」と、言ってくれた。(注:実際はもちろん可能だと、後で分かりました。)そう、私に負けず劣らず気の短いこの人は時々カーッとなるけれど、発散してから一晩明けるといつも大体、私の言い分を通してくれるのだ。(だから今回も自然にそうなるのを待ってあまり説得もせず、放っておいた。)同じ話を日本に居る母にメールでするとやはりとても驚かれたけど、ディノが納得してくれたと報告すると、(おそらく呆れながらも)同じく納得してくれた。(あれ?義母の反応を覚えてないっ!!)そんなこんなで有難い事に、指輪については買う国もタイミングも全てが私に委ねられているのでした。そして私は、自由すぎていつものごとく迷ってしまうのでした。ランキングに参加しています。投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。