社会保険事務所と主人のはざまで(3/3)
カテゴリー違いだけど流れとしてはこの日記の続きです。書類もようやく整い、いざ社会保険(Securite Sociale=セキュリテ・ソシアル)の事務所へ!!到着していつも通り番号札を引くと600番台。そして電光掲示板を見ると、表示されているのはなんと100番台!!私の前に500人もが待っているっていうワケ??聞くと何のことはない、もちろん電光掲示板が壊れているだけだった。なので毎回毎回窓口の人が口頭で「○○番の人、△番窓口へ」と言わざるを得ないのだけど、窓口が5つぐらいあるので「次は何番を呼べばいいの?」と混乱して、隣の同僚に質問しに行く人も居る。質問された方はその度に仕事を中断されるという具合。まぁ何て効率の悪い・・・。いよいよ私の番になって窓口へ行くと担当は今から1・2年前に私も1度だけ会った事があり、ディノは数回話をした事があるというおにいさんだった。机上に書類を出すと、次々とダメ出しされる。「提出期限過ぎてますよ」(主人が担当機関に電話したところ、期限を少々過ぎても構わないと言われたそうですが。)「ここに提出するのではなくて、担当機関に郵便にて返送してくださいよ」(この事務所に提出すればいいと、主人が電話で確認しているのですけれど?)こちらにも言い分はある。だけどとりあえずは、向こうの言いたい事を言わせておこう。そして最後に追い払われそうになったら、または、向こうの気が済んだ様子になったら、私の意見を言わせてもらおう。これがここ数年の、私のやり方。(いつもいつも、とはいかないけれど・・・。)それに、書類を受け付けてもらえないとしてもせっかく来たのにただスゴスゴと帰るのはもったいない。せめて提出書類がこれで揃っているのか、記入法は合っているのか、確認してもらっちゃおう。そう考えて書類をめくり、「この欄の事なんですけれど、主人は今の段階では埋められないそうなんです」などと、控えめながらも勝手に話を展開する。このおにいさん、最初に言っていた文句の内容を文字通りに受け取めるなら今すぐにでも私を追い払いたいはずなのに、なぜかその欄を覗き込んでくれる。そして、「あぁ、この欄は仕方ないんですよ」なんてフォローも。それから添付書類に目を通してくれたのだけどその途中で主人の身分証明書のコピーを見た瞬間にぱたっと手が止まって一言・・・「この方、知ってます・・・」別にディノが有名人な訳ではない。ただ、私の顔を忘れていた彼も何度か会った事のある印象深いおじさん(=ディノ)の事は覚えていたらしい。ディノってこういう書類関係になると妙に真面目で、でもあわてんぼう丸出しで憎めないもんね。(私はたまに憎みますけど。)そこからおにいさんの態度が変わったのは言うまでもありません。受け付けてもらえないはずの書類をなぜか「では転送しておきますから」と言って手に取り、今後の流れも親切に教えてくれ、にこやかにお別れした。・・・最初の文句は一体なんだったの???あなたの機嫌1つで、展開がこんなにも変わるんですか??でもそう言えば1・2年前にA子さんもどこかで何らかの手続きがずっと滞っていて同じ窓口の同じ担当者と何度も連絡を取っていたのに、お寿司のレシピを教えてあげた途端に事態が進展したって言ってたっけ。こういうものなのかもしれないな・・・。私は動作はのろいけど口は相当早いので、相手に最初にあんな事を言われたら本来ならすぐに反論するか、またはすぐに諦めて(しかも)恐縮してサッサと帰宅していたと思う。だけど最近はフランスのこういう場面ではあえてじっと黙って様子を探る様になってきた。(東洋人の沈黙を「コワイ」と思う人も居るみたいだし、あえてちょっと困った顔をしてもいいと思うし。)今日はどっちの顔だったのか分からないけど(たぶん両方が半々ずつ)、とにかく沈黙作戦を実践しておいて良かったわ~。ランキングに参加しています。投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。写真はオペラ街からも割と近い、St-Augustinで最近撮影。枯葉だらけの通りもある一方で、道によってはまだ秋らしさがあまり無いんですよね。不思議。