理解は出来るが解けない
小5.算数。割合の4回目。1回目。割合を求める。2回目。比べる量を求める。3回目。もとにする量を求める。で、一番面倒なのがこの3パターンの区別。だから今日のプリントには「区別する」とでかでかと書いてある。学習上理想なのは、理解がそのまま問題解決の力にあることだけど、なかなかそうはいかない子もいる。で、理想は捨てて、理解は理解、ここからはテクニックとこちらが割り切るしかないのだ。割合=比べる量÷もとにする量比べる量=もとにする量×割合もとにする量=比べる量÷割合このややこしさを頭の中で整理するにはやはり図が一番である。「みはじ」の図と同じ。でも、やっかいなことに、文章にはどれがもとにする量でどれが比べる量なのかは書いていない。手がかりは「~は」「~の」といった助詞しかない。さらにだ、たとえば「30はある数の3倍です。ある数はいくつでしょう?」なんてことになる。求める数は「ある数の」の「の」に注目して「もとにする量」と気がついた子が「ある数は」の「は」であれ?比べる量だっけ???なんてことになるのだ。日本語はまことややこしい。ひとつひとつは理解できても、こうなると思考の樹海入りとなる。そうなるのは実は理解が不足だからで、もっと理解部分に時間を注がなきゃなんない・・と言う人もいるだろうけど、私の経験では、そんなことしてたらそれだけで半年は必要だ。自力で解けない子には私がいない学校でテストのときに自力で解けるためのマジックボックスを作ってあげなきゃなんない。文章の横に丸を描いてTを入れる。文章に必ず数字が2つ書いてあるから、「く」「も」「は」のどれかであるかを判断して・・「は」には単位がないので一番簡単・・書き入れる。3マスのうち1マスが空白になるから、図の約束・・Tの上が?なら掛け算。Tの下が?なら割り算・・に従って計算する。・・てな具合。こんな図は思考を奪う・・と考えることもある。そりゃ、理解を飛び越えて機械的に図の使い方だけを教えたのでは教えないほうがましっうもんだ。だから、意地でも学校より理解部分にもこだわる。このマジックボックスは算数・数学だけでなく中学の理科でも何回もすご~~く役にたつ。中1の比例式だってTの上にY,下にaとXを入れればaを求めるにY/Xが一瞬で「見える」理解できても自力で解けなきゃ理解した意味がない・・と思う。一旦頭に入ったことをどう取り出すか・・それが問題じゃ。