美しく、怪しく
新聞記事に、江戸川乱歩先生の紹介がございました先月から待ちわびた特集ですやはり、名作「孤島の鬼」も紹介されました自分は中学生の頃、「人間椅子」の後に拝読し、これはなんぞ? と思ったものです今でも好きなのは、「魔術師」でございます乱歩先生は、子供向けに探偵ものを書かれておられますそこで、こちらの記事で気づいたのは、子供向けなので、むごい場面を避けたことそれが、横溝正史先生とは異なるそうです横溝先生は、大人も子供も同じと解釈されたそうです恥ずかしながら、自分はその点に気づけず、乱歩先生に申し訳なく思います自分は創作をしておりますゆえに、この着眼点に、目の覚める思いがしておりますたぶん、乱歩先生は、お子さんに喜んでもらうには、どうしたらよいかを考え、悪夢を見ないようにと、配慮されたのではないでしょうかその優しさ、温かさを感じているのですその思いがあるからこそ、時代を経て愛されるあの推理、あの表現、装丁も独特でした語りかける感じも、大好きです「自分が小説を書くころ、大衆小説というものはなかったです」乱歩先生、どれほど苦労されたのか自分には計り知れません尊敬する江戸川乱歩先生を想う自分は、同じ国に生まれ、作品を拝読できる幸せを覚えております新聞記者の方へ素敵な記事を、ありがとうございますいつも、学ばせて頂いております柊リンゴ