銅管から架橋ポリエチレン管へ
1月最終週の寒波で、自宅のガス給湯器の給湯ホース(給湯器からシャワーへ行く銅管)が凍結して割れてしまい、お湯が出っぱなしになってしまいました。その時、私は根子岳で遊んでいたものの、自宅の前にある会社の方がガスと水道の元栓を閉めて対処してくれたことは以前書いた通りです。給湯器からシャワーに行く配管は、最近の外観を重視する住宅では壁の中や床下配管になっているのだと思いますが、築30年以上の私の自宅は、屋外を4mほど通っています。写真の右下奥に延びる白い配管です。その配管が凍結して破裂した結果、シャワーの蛇口を開けっ放しにしたのと同じ状態になってしまったわけです。長時間シャワーを出しっぱなしにすると給湯が止まる、というようなセイフティ機能は、少なくとも私の自宅の給湯器には付いていないので(LPガスのメーターには過剰供給によるストップ機能があるようですが)、かなり多くのお湯が無駄に外に撒かれたことになります。その配管は、鉛管や耐熱塩ビ管ではなく、銅管が使われていました。直径17ミリの銅管に5ミリほどのプラスチック製保温材が巻かれ、その上に保護用のキャンバステープが巻かれていました。銅管に巻かれた保温材が劣化して砕け、その隙間から冷気が入り、銅管の中を凍結させる原因になってしまったようです。開ける前はピンホールかと思いましたが、下の写真のように、ぱっくり裂けてしまっています。最初は、割れた部分だけ切り取って、新しい銅管に差し替えて、ロウ付けで繋げる予定でした。ユーチューブの動画をいくつか見たら、銅管のロウ付けが面白そうに見えたからです。しかし、近所のホームセンター(カインズホームとセキチュー)には、ロウ付けに必要なガスバーナーや銅用ハンダやフラックスは売っていたものの、肝心の銅管が置いてありませんでした。銅管がなければどうにもならないので、見積もり通り約5万円払ってプロに任せようとかと思っていたところ、セキチューの塩ビ管継手置き場の壁に、面白い案内板がありました。そこには、塩ビ管や鉄管や銅管から、架橋ポリエチレン管への変更方法が書かれていました。そして、それに必要な材料はセキチューに置いてあるようでした。試しにどのくらいの費用で銅管から架橋ポリエチレン管への変更が可能か部品の値段を確認して見たところ、7000円くらいあれば出来るようでした。銅管をロウ付けするにしても、材料とガスバーナーなどでそれ以上の費用はかかりそうですし、肝心のロウ付けが上手くいくとは限りません。そして、その部分だけ継手で繋げても、他の部分も傷んでいたら、結局給湯器からシャワーへの銅管全体を交換しなければならない可能性もあります。そうなれば、二重の出費になってしまいます。説明書きによると、架橋ポリエチレン管は、銅管に比べて耐蝕性は高いようです。そして錆びないので衛生的です。ただし、基本的に室内配管に使うものなので、紫外線による劣化が弱点のようです。確か、昨年実家でユニットバスを入れた時も、室内配管はこの架橋ポリエチレン管を使用していました。家に帰ってネットで調べてみると、紫外線対策をすれば、屋外での使用も可能なようでした。ということで、銅管は元から取り外し、ロウ付けより簡単に出来そうな架橋ポリエチレン管に変更することにしました。必要な資材は、1.架橋ポリエチレン管13ミリ(お湯用の赤の保温材が巻かれたもの)1m537円×3.5m2.タブチ・ワンタッチ継手メス(OT13-F)1166円×2個(給湯器側とシャワー側)3.3/4インチから1/2インチに変更するニップル861円(給湯器と銅管を繋ぐ配管は3/4インチでしたが、13ミリ用のワンタッチ継手は1/2インチだけしか在庫がなかったため。)4.24ミリパッキン235円5.パイプカバーLTSV20×1M203円×4本(架橋ポリエチレン管には元々保温材が巻かれていますが、屋外で使用するには更に保温材を巻いた方が良いとの店員さんのアドバイスにより。)6.保護用ビニールキャンバステープ黒138円7.シールテープ73円8.配管を止めるサドルバンド40A 154円9.エビプラグ(スピットアンカーN6)267円10.空中固定用のバンド(吊りバンド105円、立管バンド83円、座付羽子板116円、T字足66円、90円)などです。合計で7,300円ほどでした。さっそくやってみたところ、思ったより架橋ポリエチレン管は固く、大きな円を描かないと固定できないことがわかりました。本来ならL型の継手を一つ使いたいところでしたが、継手を増やすのは水漏れの原因を増やすことにもなるので、給湯器からシャワーへはなるべく一本で繋げたいところです。なので、ちょっと不格好になってしまいましたが、変形防止のためにステーなどでバンドを5箇所固定して、なんとか一本で繋げてみました。保温材を巻く前に水道の元栓を開けて加圧してみたところ、漏れはありませんでした。下の写真のワンタッチ継手は、奥までポリエチレン管を差し込むと、先端の窓から緑のプラスチックに丸印の書かれたマークが見え、カチッと音がして、目と耳ではまったことを確認できます。この状態で一日使用後、再度シャワー水栓を取り外して、漏れがないことを確認してから、外側の保護テープを巻きました。このパイプカバーは両面テープで閉じられるようになっているため、保護テープは要らないように思えましたが、一部めくれて水が侵入しそうだったので、一応保護テープを巻きました。一個、L型のワンタッチ継手を使えば、上の写真のような出っ張りはなくなるので、他に不具合が出ないか少し様子を見てから、交換しようかと思います。こうしてようやく自宅の風呂が使えるようになりました。それまで実家の風呂に入らせてもらっていましたが、今回の件で、家で風呂に入れることの有難さを痛感しました。また、冬に長期間自宅を留守にする時は、シャワーからの漏水防止のために、給湯器の水栓を止めることにしました。(工事から7年半後の2023年10月現在、不具合はありません。)被覆架橋ポリエチレン管13×50(保温10mm・給水)価格:16,000円(税込、送料別)タブチ:アスレフィット オスアダプター(平行ネジ) <OT-MG> 型式:OT13-MG価格:889円(税込、送料別)