天然picchukoに乾杯?!
一日の観光が終わった夜、いつものように、ホテルのベッドに寝転びながら、私はパラパラとガイドブックをめくっていました。 ドゥブロブニクから少し足を伸ばしてみようかな。 変な冒険心が頭を出すのもいつものこと。(笑) ドゥブロブニクからはアドリア海沿いにある小さな町へ行くのも便利ですし、 クロアチア最南端に位置するため、隣国のモンテネグロもそう遠くはありません。 モンテネグロね~。これまで意識したことのない国だけに、イメージは沸きません。パラリ。 もう一枚ページをめくると、そこには『 サラエボ 』という文字がありました。 サラエボは、言わずと知れた第一次世界大戦の引金となった町。 そして、サラエボを首都とする ボスニア・ヘルツェゴビナは、記憶に新しい あの紛争の激しかった国ではありませんか! その国の、すぐ隣りにまで来ていることを、私は初めて知ったのでした。そうだった、、、ドゥブロブニクだって遠くない過去に内戦を乗り越えた町だった。頭では分かっていたつもりでも、あまりの美しさに ついそれを忘れてしまっていたのです。ボスニア・ヘルツェゴビナも気になる国だけど、まだちょっぴり恐いかな。 再びモンテネグロのページを開き、行き先をドゥブロブニクから約60kmほど南にある、世界遺産の町『 コトル 』と決め、私は眠りにつきました。*次の朝。 私は元日でバスが運休になるのを懸念して、タクシーを一日借りきることにしたのです。 「コトルへ行きたいんだけど、往復でいくらになるかしら?」 私の発音が分かりにくかったのか、 「え? どこへ行きたいの?」と、ドライバーさんは耳を近付けてきます。 私は再び「コトルまで」と言おうとして、 アルファベットで書かれたガイドブックの地名を見せた方が間違いないわって気付きました。 「オッケー、オッケー。ちょっと距離があるから、片道2時間近く掛かるかもしれないよ。」 普通なら、ここで確認をしますよね。 なのに私ったら、コトルへ行ける安心に、そのままタクシーに乗り込みました。 南に向かうのですから、当然のこと、アドリア海は右手に見えてくるはずです。 左側に続く海を眺めながら、しかし、それすら私は不思議に思わず、ただアドリア海の碧さに見とれていました。 「パスポート出して。」 国境を越えます。 少し進んで、またもや「もう一度、パスポートを出して。」 その後、車は内陸部へと方角を変えました。「パスポートを出して。」 また~? 一度国境を越えるのに、なんで何度もパスポートがいるんだろう?それに、コトルは入り江に面した町なのに? (゜_゜)私はハッと思い立ち、ガイドブックを開いてみました。 『 コトル ( Mostar ) 』ドライバーさんに見せたページにはそう書かれていました。 パラリ。 ボスニア・ヘルツェゴビナのページです。 『 モスタル ( Mostar ) 』もしや? 地図を開くと、あ~、やっぱり~。(ToT) コトルの綴りは当然のこと、『 Kotor 』です。 明らかに、ガイドブックのミスプリントでした~。(T_T) ということは、、、? 「ねぇ、ここって (もしかして) ボスニア・ヘルツェゴビナ?」 「そうだよ。 さっき入国したからね。^^」 あぁ、私が敢えて避けた国に私がいる~。(ToT)ボスニア・ヘルツェゴビナに私がいる~!(T^T) ~~~ どうか笑ってやって下さい☆(o≧∇≦)oこんな風に始まった2012年。私は、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部の中心都市、モスタルを旅してまいりました~。 (≧▽≦)ゞそれでは、只今からウィーンを経ちます。ウィーン時間 '12,01,02 PM 0:20ウィーン国際空港にて