気になる街 「バート・イシュル」!
もうすぐ昼休みという時間、私の携帯電話がメール受信を知らせました。それは、一昨年の夏にハルシュタットで出会った韓国人Jeannaから。^^('07.12.26日記)「Oh, picchuko !あなた、またザルツブルクとハルシュタットへ行って来たのね~。うぅ~、ハルシュタットの冬景色はなんて美しいのでしょう、、羨ましいわ!・・・・・・・今年があなたにとって、素敵なことばかりの一年になりますように。 Jeanna 」 先日、この旅で撮ったハルシュタットの写真を彼女に送っていたのでした。* * * * * * * '07年の7月、ハルシュタットからザルツブルクまでの道のりをJeanna達と行動を共にしました。ハルシュタットを出ておよそ20分。『バート・イシュル』という駅に到着しました。その時は数分停車しただけの小さな街。「ここって、皇帝のお気に入りだった街だよね。」 Jeanneが指差しながら言いました。だからでしょうか、、、何気なく私の中にその街の印象が残っていました。* * *そう、皇帝フランツ・ヨーゼフは、その生涯の殆ど毎夏をバート・イシュルで過ごしました。そして、シシィこと皇后エリザベートと彼が出逢ったのもバート・イシュルでした。二人の結婚を記念して、皇帝の母ゾフィーから贈られたものが「カイザーヴィラ」という別荘です。(写真)1月2日、ハルシュタットへ向かう列車の中で偶然見つけたガイドブックのコラム欄。~ バート・イシュルに滞在中のフランツ・ヨーゼフ皇帝は、毎朝4:15には執務を開始した。そして、6:30きっかりになると皇帝の大好物のグーグルフプフと香り高いコーヒーとともに朝食を取るのだった。グーグルフプフ(別名クグロフ)は、バターがたっぷり入ったスポンジケーキのこと。マリー・アントワネットも大好物だったというこのケーキは、カイザーヴィラ内の小さなカフェでも味わえる。 ~これは是非とも食べに行かなくっちゃ♪ なんとなく気になる街だったし…。そこでハルシュタットからの帰り道、バート・イシュルで途中下車した私です。^^ここは温泉町としても有名です。ヨハン・シュトラウスが「温泉ポルカ」を作曲したのもここ、ブラームスが温泉名のタイトルを付けた「バーデン・バーデン交響曲」もこの地が由来です。^^日本では温泉といえばもっぱら湯に浸かってばかりですが、ここでは鉱泉水を飲むのが主流なんだそうですよ。死海よりも塩分の高い鉱泉水を、「トリンクハレ」という施設で「飲む」温泉療法を体験できるらしいです。ですが、私の目的は温泉ではありません。わきめも振らず、一直線に「グーグルフプフ(カイザーヴィラ)」へと向かいました。(笑) ・・・・・・・・・・・・・