神から人へ ◎必要悪について◎
神から人へ。人から神へ。伝えて教え、教えて広げ、そもまた神行、霊業なり。なればこの後、更に励めよ。使いていただけ。浄めていただけ。高めていただけ。人のため。神の心を写す鏡を、さらに磨けよ。輝かせよ。さにて本日、何を問いたき。 (神様は、悪さえもお使いになると聞きましたが、そのことについてお教え下さい)神の御心、ご意図を教えん。神のご意図は、人の向上、精進昇華と、真の浄まり。なればそのため、ときに禊(みそ)ぎと、辛く苦しき試練与えて、その魂の向上を、精進努力を与えんとさる。なれど真のご意図にあらず。真のご意図は、困難なくとも、自ら求むる禊ぎにあるなり。なれば真の神のご意図は、神の与える禊ぎになくとも、人自らが禊ぎを求め、進歩向上、昇華を求めて、無償の努力を営(いとな)むことなり。神の与える禊ぎといえども、神の計りし禊ぎにあらず。神が悪神使われて、不幸、病気を起こすにあらず。戦争、公害、また然(しか)り。 神は見守り、任せるのみなり。神の決められ、定めるになし。神は見守り、任せておらる。人が招きし不幸も苦難も、神は見守り、待ちておらるる。神の禊ぎは、神自らが、与え、施(ほどこ)す、罰にはあらず。神の定めし法則原理(原因結果の法則)。そは必然の理(ことわり)なれば、神も従い、任せゆくのみ。人の不幸も、困難苦難も、人の招きし、結果にあれば、人はさなる苦難の中で、己の非なるを悟るべきなり。なれど多くの人間は、神を恨みて、命呪い、生きることさえ、投げ出し、逃げなん。神の禊ぎと思える者は、やがて悟りて、自ら救わる。 神は仕組みて、起こすにあらず。神さえ従う、宇宙の法則。そに任すのみ、委(ゆだ)ねるのみなり。なれば悪さえ使うというも、人の考え。誤りなり。神は悪神、使うにあらず。悪の神々、邪神邪霊に、悪を命じて使うにあらず。邪神邪霊の働きさえも、宇宙原理の一つにあれば、ただ従いて、許すのみなり。神は自ら、禊ぎを定めて、一人一人を裁くにあらず。宇宙原理の法則に沿い、ただに任せて、見守るのみなり。なれば邪神も邪霊というも、神に使われ、命じられ、人を不幸に落とすに見えども、真は神の命(めい)にはあらず。この世の戦争、不幸の全ても、人の招きし結果なれば、神の経綸神策なるも、始めに全てを決めしにあらず。人の向上、進歩のためには、神の慈愛の恵みを授けて、人自らが努力を尽くし、神に感謝を捧げるようにと、それのみ神は望みしものを。なれど迷いて神から離れ、道を外れし魂ならば、自ずと気付きて戻れるように、禊ぎなるもの起るようにと、原因結果の法則定めて、必然なるよう宇宙を動かす。 なれば神にも、明日はわからず。人が悟りて、救わる霊(たま)か、それとも落ちて、消えゆく霊か。全てはおのおの、任せるのみなり。なればこそ、神との縁を離れし者たち、最期の機会を与えんとさる。滅ぶ定めの魂なるとも、最期に戻り、救わるるよう、気付きし者たち集められ、別なるみ役をそれぞれ与え、最後の努力を、献身帰依を、気付きし者に託して任せり。神の願いを、祈りを聞けよ。おろそかすなよ、み役の意味を。神の切なる願いを胸に、深く留めよ。忘るなかれよ。最後に人に託せし望み。神から人へと預けたり。 人の命運、存亡は、人の努力と真の奉仕、神への帰依(きえ)にて決まりゆかん。なれどそもまた、必然なるかな。神の決めらる運命ならず。全ては人の努力によるなれ、これより後にも、しかと働け。み役果たせよ、神を助けよ。 神の定めし法則原理を、謙虚に受け止め、省(かえり)みよ。人の為(な)したる多くのあやまち。神への不遜と無礼の数々。恩を仇(あだ)にて返しし歴史よ。なれど、そもまた、致し方なし。人とは成長遅きもの。過去のあやまち、不幸の蓄積。さなりてようやく一つ悟らん。多くの犠牲、そもまたやむなし。なれど悟らず繰り返すとき、神は厳しき禊(みそ)ぎを起こさる。人の招きしことにはあれど、それにて直らず、変わらぬときには、神自らが、仕組みを変えても、この世を立て替え直さんとさる。今がそのとき、最期のときなり。時は迫れり。猶予はなきぞ。迷いためらう時はなし。急ぎ動けよ、働けよ。厳しき世ならん。禊ぎとならん。なれど恐れて、とまどうなかれ。禊ぎの中にも、救いはあらん。一人一人の努力の姿は、神の最も愛しむ姿。一人の努力は万人にも、億にも等しき、尊き価値あり。無駄と思うな。諦(あきら)むなかれ。己の努力を、力を信じよ。神と共にて行うことを、忘れず、励めよ。この後も。神の求めし人の努力を、神は見捨てず、拾いてゆかん。絶望、無為の思いは捨てよ。常に前向き、今のみ思え。悪の意味さえわからずに、迷える衆生を救いてゆけよ。神との縁を去りし者達。なれど最期の機会を与えよ。それのみ急ぎて、力を尽くせよ。 神の声を伝える人ひふみともこさん著書 「神誥記」より抜粋ひふみともこさんHP http://hifumitomoko.cocolog-nifty.com/blog/