ワールドカップに馳せる思い
ワールドカップが近づくたびに思い出すことひとつは、開きかけた扉が閉じた1回目の1985年10月26日、メキシコ・ワールドカップアジア最終予選の国立競技場にて、宿敵の韓国に1-2で負けた試合。伝説的な木村和司の直接FKで1点を返した時は、思わず泣いた(笑)試合後、皆がうなだれている中を、当時のキャプテン加藤久(現京都監督)が韓国のキャプテンに歩みよって握手していた姿に感動した。もうひとつは、1993年10月の寒い夜、場所はミラノ・サンシーロ・スタジアムで、アメリカ・ワールドカップ出場をかけてイタリア代表がポルトガルをホームにプレー・オフで迎えた試合。幸運にも、仕事でミラノに出張していて、取引先のイタリア人と一緒に観戦できたこと試合は後半、ポルトガルのフェルナンド・コート(懐かしいね)が退場して、ディノ・バッジョ(これまた懐かしい)のオフ・サイド気味のゴールで辛勝して出場を決めた。スタジアムは大揺れ、街はお得意の国旗を振りながら、クラクションを鳴らして走り回る車が凄かったね、試合後はトラットリアで飲み食いして、大騒ぎ(笑)こういうときに、フットボール(あえてサッカーとは呼ばない・・・笑)の本場の欧州にいると感じた。今や、日本も出場当たり前のような雰囲気だし、Jリーグも定着しているが、いつの時代も現役選手の努力と先人達の道筋によって繋がっていると思う。さて、開幕まであと9日か、日本代表の皆さん、悔いの無い試合をして下さい、頼みますよ。魂を込めてね!