柳の気持ち
「 気に入らぬ 風もあろうに 柳かな 」これは、25日福聚寺の座禅会にうかがったおり、小冊子や標語の短冊がティーブルの上に並び「ご自由にお持ちください」とあったなかでこの1枚だけをいただいてきたものでした。ゆれる柳の枝に蛙が跳びあがっている構図は、花札の絵柄「柳に小野道風」でしたが、、、柳の枝の下の川面には笹船があります。柳に風とは、受け流すとの例えだったように記憶しています。自然界は、強風、嵐の時もあるでしょう、それでも柳は暴風雨にふかれても翌日はなにもなかったように泰然としています。「 気に入らぬ風もあろうに柳かな 」この川柳、なかなか含蓄のある言葉なので、どなたの作なのかと検索をかけてみましたら、江戸後期に九州の博多を中心に活躍した臨済宗の「仙がい和尚」であることがわかりました。異色の禅画を描き残した和尚さんだそうです。