明るい農村
かつては陸の孤島と呼ばれ、信州のチベットと云われた長野県川上村。西には八ヶ岳連峰がならび、東、北、南も2千メートル級の山々に囲まれている。川上村の平均標高は1270メートル、真夏でも平均温度は20度前後、冬はマイナス20度まで冷え込む高地です。稲作や果樹の栽培には適さず、長く林業や猟で細々と生計を立てるしかなかったわけです。ところがいまや平均年収2,500万円。日本有数の豊かな農村に生まれ変わっています。年収ばかりではない。多くの農村が過疎と高齢化に悩まされている中で、川上村の出生率は1.83と、全国トップ沖縄県の1.75すら上回っています。川上村では、農業後継者の若者も多く、7割の嫁が東京などの都会から嫁いできている。どんな村づくりをしてきたのか気になりますよね。川上村のリードオフマンである藤原忠彦村長のやってこられた施策を注目してみましょう。「明るい農村」はこう作る ~ 長野県川上村の挑戦 「信州のチベット」が高収入、高出生率を誇る「明るい農村」に変貌するまで。