フェノチアジン系抗精神病薬(プロピル側鎖):レボメプロマジン(レボトミン)
承認年1963年開発の経緯クロルプロマジンが1953 年以来精神神経用薬として臨床に用いられるようになってから,フェノチアジンの2 位の置換基と10 位の側鎖の構造変換の研究が進められた。レボメプロマジンは,1957 年同じローヌ・プーラン社(現:サノフィ社)のCourvoisier らによって7044RPとして発表された。わが国では1958 年に製造が許可されている。レボメプロマジンマレイン酸塩は第八改正日本薬局方から収載されている。当社では,レボトミンの商標名で1963 年1 月より販売を開始し,1973 年11 月21 日 医薬品再評価結果その1 にて「有用性が認められるもの」との再評価結果通知を受けた。製品の治療学的特性・製剤学的特性レボトミンはフェノチアジン系の精神神経安定剤で,統合失調症,躁病,うつ病における不安・緊張に用いられる。重大な副作用として,Syndrome malin(悪性症候群),突然死,再生不良性貧血,無顆粒球症,白血球減少,麻痺性イレウス,遅発性ジスキネジア,遅発性ジストニア,抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH),眼障害,SLE 様症状,横紋筋融解症,肺塞栓症,深部静脈血栓症があらわれることがある。販売名和 名レボトミン錠5mg、レボトミン錠25mg、レボトミン錠50mg、レボトミン散10%、レボトミン散50%、レボトミン顆粒10%洋 名LEVOTOMIN TABLETS,LEVOTOMIN POWDER,LEVOTOMIN GRANULES名称の由来一般名(Levomepromazine)より一般名和 名(命名法)レボメプロマジンマレイン酸塩(JAN)洋 名(命名法)Levomepromazine Maleate(JAN),Levomepromazine(INN)ステム不明抜粋:レボトミン・インタビューフォーム臨床精神薬理(Vol.23 No.3(Mar) 特集:新規抗精神病薬blonanserinテープ製剤とは