たくたくコラム　Blog出張所

[京都] カテゴリの記事

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  みなさん、お元気ですか

  もうあの日から2年たったのですね。とても遠いような、つい先日のような不思議な感覚です。皆様が元気に過ごされていることを期待して、ご挨拶だけ。

  Mar 11, 2013

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  嵐山を後にする「紅葉の嵐山」

  出張が無くなってしまったので関西の紹介ばかりが続きます。次は梅の紹介…とおもいましたが、あまりにも真夏なのでどうかと…。そこで久しぶりにUSJを挟んでみる事にしました。ただあまり長い紹介ではありません。まあ私が長くないというのは1カ月以内と言う意味ですが（笑）幸い今回も関東転勤を避け切ったおかげで、京都にはいつでも行く事ができる状態が続きます。今年2011年は嵐山には行かないかもしれませんが、また来年の春には京都の紅葉の紹介をしているかもしれません。それまでには今は飽きている紅葉の写真に再び興味がわけばよいのですが。さて、この時期になると…時々繰り返しているのですが、写真が無くなりつつあります。もうUSJ、シンガポール、梅の写真、沖縄の写真しか残っていない事に気が付きました。まだ2～3カ月はもちますが、その先はどうなることやら。まあそのうち、また旅行に行きたい気分にもなるかもしれませんので、今考えてもしょうがないですね。そういう事で、困った時のUSJ（笑）紹介の始まりです。

  Jun 27, 2011

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  帰り道「紅葉の嵐山」

  京都の小倉山を後にしています。途中、遠くに落柿舎、関西でも珍しい京野菜を眺めながら嵐山の駅に向かっています。この時間帯の嵐山、帰宅される方は多く、嵐山のメインストリートに出ますと渋谷に負けない人の数です。できるだけ裏通りを通って帰ります。嵯峨野の道はすっかり冬支度です。収穫後の畑は写真を見る限り静かで寂しくさえ見えせんか？これは写真のマジックで写真を写す私の背後は人であふれかえるとおり、カップルや家族連れも多く、車の通りもあるので、騒然としています。京都の紅葉を見ようと思えばホテル確保が難しいので夏から計画を立て置く必要があります。時期外れの紹介のようにも見えますが、今年こそ是非、という方は早めの行動をお勧めします。ただ、紅葉ほど色づく時期を予想する事が難しい植物はありません。年によって1カ月ほども違うのです。どうしても紅葉を、と言う方はとりあえず２～３週間連続してホテルを予約しておき、キャンセル無料の時期ぎりぎりに最終判断すると言う手はあります。こんなマナー違反な裏技を書くと怒られるかも。もう一つの手は大阪に宿泊と言う方法もあります。これならマナー違反ではありません。大阪の北部はホテルの数が多いし、紅葉の時期でも値段があまり変化しません。京都までの移動は1時間ですからお勧めです。

  Jun 25, 2011

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  和服の着こなし「紅葉の嵐山」

  家内は着付けの免状を持っています。木の看板です。その為、着付けや和服の身のこなしにはうるさいのですが、自分では最近和服を着ません。和服を着る機会を見つけてあげられない私の問題ですが、結婚式が減り京都に敵対心を持つ大阪出身の家内に機会を見つける事が難しいのです。京都、紅葉ほど和服の似合う場所はありません。京都には和服を着つける場所も多く（事実家内は京都まで着付け学校に免状を取りに行きました）美しく着つけができています。ただその着こなしとなるとどうか、若い人に和服を着る機会がないので美しい身のこなしを身につける事は難しいのですが。歩き方、座り方、この辺りはもう少し気を使ってほしいと思う事がよくあります。また和服に携帯電話やカメラは似合いません。だからと言って使っては行けないわけではありません、これらは観光地では必需品、個人的にちょっとがっかりしているだけです。それどころかラフな格好で気軽に紅葉を楽しんでいる私が、和服と言う風景に溶け込んだ服装でこられている人に敬意は払えても苦情など言うべきではありませんね（笑）

  Jun 23, 2011

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  紅葉を楽しむ人は後を絶たず「紅葉の嵐山」

  自分が十分に紅葉を楽しみ飽き始めると、他の人がどんな風に紅葉を楽しんでいるのか気になり始めます。感嘆にくれる人もいれば「この程度か」と一瞬で飽きてしまう人もいます。子供たちは美しさより落葉と戯れる方が忙しいようです。京都から近い場所に住んでいるので、紅葉に以前ほどの感動を覚えることが難しくなりました。広島から出てきて初めて嵐山でモミジを見た時は驚きましたし、安いカメラで技術もなく適当に撮影した写真がプロのように美しく（当時はそう感じたのですが今見てみればどうか…）写真が好きになるきっかけとなりました。今その新鮮な写真に対する無条件の興味は無いかもしれません。国内旅行は決して安価ではありません。特に紅葉の時期の京都はお金がかかる旅行です。多くの人にとって「一生に一度」の覚悟を決めた旅行です。そんな人にとって、秋の美しい京都への感動は関西の住人にはわかりません。ただ感動する人の感動を分けてもらって、人の感動が伝わるような写真が撮影できると感じています。感動している人がどこを見ているか、その立ち位置と目線を観察する事は魅力ある写真を撮影する一つのヒントになるような気がしています。

  Jun 21, 2011

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  曇天を恨み、感謝する「紅葉の嵐山」

  「恨む」という行為はどういう意味か。「残念」と「恨む」は程度の違いで同じ線上かもしれません。ただ恨むと言う行為には必ず「対象」がいます。その対象は人である事も少なくありませんが、物である事も多く、「天（神）を恨む」と言う科学的は存在しない物体を対象に恨む事もあります。天を恨む場合は一般的に「お門違い」です。自分の運が悪いだけです。もちろん運が悪いのは自分のせいではありません。そのやり場のない怒りが「天」に向くわけです。例えばパチ○コで大負けしているときに、隣に座った人が1000円で大当たりを引く場合など、その人に恨みを感じる事はありませんが、天を恨むわけです（笑）「天を恨む」とはやり場のない悔しさを天と言う巨大なプールに流し込む事であり、精神的な回避策です。天を恨んでも実際には誰にも迷惑がかからず、天を恨むことで少し解放されて気が楽になります。つまり健全な行為です。恨み終わると冷静になり恨む意味が無い事がわかります。例えばパチ○コで隣の人が出ようが出まいが、私にとっては何も関係がありません。隣の人が出るから自分が出ないと言う因果関係は一切ないのです。曇天での撮影、ここまで恨んできましたが、曇っているおかげで紅葉の微細な色合いの違いを楽しむ事が出来て、今となれば感謝です。

  Jun 19, 2011

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  鐘つき堂「紅葉の嵐山」

  現代の日本人にとって鐘と言えば「除夜の鐘」。神聖な年末の「和音」となっています。昔は単なる時計代わりでした。個人的な疑問を言わせてもらえば、時計がなかった昔、お寺は時を告げるためどうやって時間を測っていたのでしょうか。晴れた昼間は日時計がありますが夜はどうするのか、例えば除夜の鐘。どうやって深夜に新年を認識していたのでしょうか。砂時計となりますとガラスが必要です。ガラスの値段は高かったでしょうし、それ以上に砂時計だと何度もひっくり返す必要があり、時間は正確に測れません。聞いた事があるのは水時計、水の落下量で時間を測るのだとか。いずれにしても正確に時間を測るのは難しかった事でしょう。ここで良く考えてみましょう。日本人が時間に厳格になったのは時計があるからです。つまり時計がない時代はだれも正確な時間を知らないわけですから、正確な時間なんて必要がなかったわけです。お寺の鐘の音自体が時計なのですから、鐘が鳴った時が朝であり、夜であり、正月だったわけです。お寺の鐘は絶対的正確な時間だったのです。意外と正確な腹時計、「今日のお寺の鐘の音はいつもより早いなあ」と腹の減り具合から気がつく人はいたかもしれませんね（笑）

  Jun 17, 2011

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  モミジの下で「紅葉の嵐山」

  広島には紅葉の名所、宮島があります。宮島に「もみじ饅頭」が発祥し、今では広島の代表的土産物になりました。モミジは広島のキャラクターとしていろんなところに使われ、「もみじ銀行」なんて企業まであります。ただもみじ饅頭にモミジの葉は入っていません。大阪の箕面も紅葉の名所です。名産はモミジのてんぷら（フライ？）。本当にモミジの葉を揚げています。うまいか…といわれると微妙です。現地で熱いまま食べると悪くはないのですが、あまりお土産としてはお勧めできません。味の感想を聞かれれば、ただの葉っぱ（笑）一方、京都は誰もが認める日本一の紅葉の名所ですが、あまりモミジのお土産を見かける事がありません。モミジの下で楽しむのは抹茶と和菓子、これが京都の定番です。ただ抹茶や和菓子を出すお寺は多くなくて、京都でモミジは「見上げるだけ」の存在です。縁側に座ってじっと紅葉を見上げる、気ぜわしくなってしまった日本人には10分程度しか続ける事が出来ない行為です。インドの人なら６時間くらい平気で座っていそうですが。

  Jun 15, 2011

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  軒下「紅葉の嵐山」

  縁側と軒下、私の世代にとって懐かしい風景かもしれませんが、今の若い方にとっては歴史的景観かもしれません。もちろん、田園部に行けば今でも軒下や縁側はいたるところに残っています。都市部から消え去っただけです。日本の人口は増えていませんし、それほど土地が少ない国でもありません。家が狭いのは人が都市部に集中したからです。日本の多くの村では過疎に悩んでおり、無人化した家が無数にあるのです。縁側や軒下が減った理由は土地がないからだけではありません。縁側、障子、ふすま、かぎどころか壁もない家、治安悪化と言う負のグローバル化を受けてしまった日本にとって、縁側は治安の面から維持が難しくなりました。あと１００年もすれば縁側や軒下は本当に歴史的建造物のみにしか残らないのかもしれません。

  Jun 13, 2011

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  池に落ちる紅葉「紅葉の嵐山」

  この年齢になって、寝ている間に夢を見る事はほとんどなくなりました。楽しい夢を見る事もない代わりにうなされる事もないので困る事も悲しむ事もありません。子供の頃に見ていた怖い夢は二つ。親に捨てられる夢と落ちる夢。私の親は他人に誇る事が出来る親ですが、私が子供の頃、怒る時の口癖が「橋の下に捨てる」だったので捨てられる夢を見たのでしょう。捨てられた事はありません（笑）今日の話題は「落ちる」の方です。落ちる夢は今でも見る事があって夜中に足を突っ張り目が覚める事があります。かなりのキック力ですので、子供と寝るときは子供が足元に行かないように注意しなければいけません。子供の頃は高いところが怖かった…しかし高いところが怖く無くなった今でも落ちる夢は見ます。人生で落ちた記憶はありません。でも、もし落ちるのであれば海や池の上である事を願います。もちろん飛行機波の高さから落ちればどこでも同じでしょうが、２階程度の高さなら助かりそうですよね。落葉はどちらを希望していたのでしょうか。池の上であれば水分があるため枯れるまでに時間がかかり、掃除しにくいので長く同じ場所にとどまって、その美しさを沢山の人に見てもらう事ができます。でも冬場は寒い。

  Jun 8, 2011

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  小倉山「紅葉の嵐山」

  常寂光寺は小倉山の山肌に立っています。「小倉」という名称はなじみが深いのではないでしょうか。著名になっている理由は小倉餡ですね。小倉アイスなど小倉餡を使ったお菓子は少なくありません。小倉餡の発祥はこの辺りです。確か大河内山荘かどこかに石碑があったような…。でも少し待ってください。もう一つあります。「小倉」百人一首。私が子供の頃はまだメジャーな娯楽、上の句を覚えてさえおけばカルタは有利に進みましたよね。私は上の句を覚える事が出来ず弱かった。今でも覚えているのは２～３歌程度です。祖母には最後まで勝てませんでしたね…あ、祖母はまだ生きていますよ。さすがにカルタまではできなくなったと言う意味です。嵯峨野は昔から観光地でした。だからスイーツである餡があり、風流に百人一首が編纂されたのかもしれません。沢山の寺院があり、紅葉の名所であり、川があり、鵜飼いがあり…平成の今でも魅力のある観光地です。庶民でも楽しめるよう観光地と時代になってよかった。そんな小倉山をもう少し登ってみます。

  Jun 5, 2011

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  落ちて積もる「紅葉の嵐山」

  「落ち葉」で思い出すいくつかの作品があります。その一つがオーヘンリーの最後の一葉 “The Last Leaf”。感動的ではありますが、すごく考えさせられる話でもあります。一人が助かり、一人が亡くなる…結果としてどうかと思う。この作品では「ツタ」の葉ではありますが、落葉による心の動きを表現した傑作です。シャンソンには「枯葉」という曲があります。日本では枯葉となっていますが、原題は「秋の葉」に近く、曲調の悲しさからか日本では悲しげな歌詞が与えられています。いずれにしても秋の葉には切ない、悲しい曲が似合うのでしょうか。それは秋に続く寒い冬があるからです。桜を題材にした曲はたくさんあります。しかし紅葉や落ち葉をタイトルにした曲はあまり多くありません。「もみじ」という唱歌は数少ない紅葉を扱った名曲ですが、「カエデやツタ」と歌っており、タイトルは紅葉とした方がよさそうですね。まあもみじはカエデの一種ですが。広島出身の私にとってもみじと言えば「饅頭」（笑）

  Jun 3, 2011

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  中間色「紅葉の嵐山」

  日本人は中間色が好きです…大阪を除けば…かもしれませんが。そもそも江戸時代の女性の服装は枯れた色の和服が目立ちます。これは貧乏だった印象を受けてしまいますが、江戸時代は一時期を除けば比較的豊かな時代です。枯れた色が侘び寂を表し、その色遣いが特に江戸時代に人気を博したのだそうです。2010年の紅葉は紅と黄色、そして茶色や緑までが入り混じる、中間色と言うか混合色でした。いつもと違う独特の色合いが楽しめました。それは古くからの紅葉ファンを悲しませたかもしれませんが、多くの観光客を魅了した事でしょう。パソコンも出始めの頃は白黒が中心でした。黒い背景に白い文字、そのうちカラーがコントロールできるようになりましたが純色しか扱えませんでした。しかしその進歩は激しく、今ではフルカラーと呼ばれ、1600万色を越える色を扱う事ができます。多すぎです（笑）でもそのおかげで、写真は印刷ではなくパソコンで楽しむ存在となりました。

  Jun 1, 2011

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  黄葉と紅葉「紅葉の嵐山」

  モミジは緑から黄色、そして赤へと色を変えて行きます。連続性がないように感じるかもしれませんが、光の波長でいえば緑から徐々に短くなっていけば黄色から赤となるのです。光のスペクトルから言えば、赤の外は赤外であり人間の目にとっては暗黒です。落葉樹の葉が春に芽吹き秋に散るのは、その何百年も続く樹木にとっての一年間の営みであり落葉が死を意味するわけではありません。どちらかと言えば、単なる冬眠であり睡眠を意味します。光合成で二酸化炭素を減らすことはできなくなりますが、呼吸の大部分を占める葉を落とします。南国はカラフルです、一年中。しかし日本は季節を代表するカラーがあります。梅、桜、さつき、アジサイ、ヒマワリ、黄葉、そして紅葉。沖縄、九州、四国、本州、そして北海道。場所によっても季節を代表する色は変わります。これは世界の中でも珍しい特殊な気候と風土です。日本人はこんな自然の美しい国に生まれました。幸福であると同時に美しさを守る義務が与えられています。経済活動のため使い尽くしてよい物でもなければ無慈悲に壊して行ってよい物でもありません。日本人は我武者羅に走り過ぎた、原発の利用も含めて環境の事を考えて世界の宝である日本の自然を大切にしていきましょう。

  May 30, 2011

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  典型的「紅葉の嵐山」

  風景の切り取り方にはある程度の決まりがあります。何も勉強しなければ日の丸写真となり主題がカメラのど真ん中に来ます。もちろん日の丸写真が好きで、狙って撮影されるプロ写真家もいらっしゃいます。少し勉強すると被写体のずらし方、前ボケ後ボケ、マクロに近い撮影から広角撮影までいろんな撮影方法を学びます。私は本をちょっと読んだだけで勉強していません。オリジナリティとは十分に勉強した人が自分の工夫で撮影すること、私の場合は素人の身勝手撮影です（笑）経験的にわかるのはアップの写真は撮影して失敗無いことに気がつきます。引いた写真には無駄なものが入りやすい、主題がわかりにくくなるという弱点があって難易度が上がります。プロの写真にあまり紅葉のアップやマクロ写真はありません。広角、もしくはマクロでもほんの一部が紅葉で、写真の中の痛烈なスパイスとして紅葉を用いておられます。実に美しいのですが、技術的には大変に難しいのです。まずそのような風景を見つけるためたくさん歩く必要がありますし、一枚の写真を撮影されるために時間をかけて考察する必要があります。ゆっくり帰り夕飯に間に合わないと家内に怒られる私には無理（笑）写真を突き詰めて考えるのは定年以降と決めています。前にも書きましたが写真を突き詰め始めると趣味というより仕事のような気分になり、気が休まらないからです。仕事がなくなったときに仕事並みに写真を突き詰めて考えたいと考えているのですが、それまで体力があるかどうか。ただ、たまにはまじめに考えて写真撮影をしなくては…とうずいてしまうのがエンジニアの悪い癖です。

  May 28, 2011

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  階段を上って「紅葉の嵐山」

  話は飛んで尾道。映画の舞台として何度も登場しました。坂道の町、階段の街。私が生まれたのはその尾道の近所、同じような地形にある呉です。「海猿」の舞台となった街、訓練の場面で登場したのはやはり「階段」でした。私の家の近くにも、子ども目線でいえば空まで続くような階段がいくつもあり、中学に行く時は高所恐怖症の子どもたちが避けて遠回りする階段さえありました。私の実家も2階部分が隣の家の一階部分です。そんな私でも振りかえって撮影するとちょっと怖く感じるのがこの常寂光寺の階段です。今の日本工業規格（JIS)に従えば、長い階段の場合、途中に踊り場を設ける事が義務となっています。また角度に対する規制もあります。しかし室町時代にはJIS規格などありませんでしたからね（笑）規格外の角度と長さは呉にある階段と似ています。そんな意味で懐かしささえ感じます。階段を上りきるとカメラマン、カメラウーマンがずらりと並んでおり、かなり邪魔。子どもには危ない。そんな中に私が並ぶのは少々よろしくないと思い階段上からの写真撮影はやめておきました。常寂光寺からは遠くに京都の町が見えます。目立つのは京都タワー、つまり常寂光寺の斜面は東側を向いていることを意味します。南を向いていると勘違いしておりました。東を向いているのであれば、夕方に来るより朝来たほうがいいですね。日差しが斜面に当たり美しいはずです。次回来るときのために覚えておこう…その時は晴れることを願って。

  May 23, 2011

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  頬も染める「紅葉の嵐山」

  病は気からといいますが、人間って意外とだまされやすい生物の用に思います。上を向くとなぜか幸せな気分になる、これは上目遣いになることで、笑顔と同じ表情になり、自分が笑っていると「錯覚する」のでは無いかという個人的意見を持っています。誰も証明していませんよ、個人的な意見です。しかしプラシーボ効果、効能の無い薬でさえも医者が「効く」といえば効いてしまうという科学的に証明された錯覚を起こす人間です。紅葉にも同じような効果があるような気がしています。血色がいいという表現は元気があって健康な様子を表します。この血色とは頬が赤く染まる現象です。紅葉に囲まれますと顔の色がやはり少し赤くなります。そうすると周りの人から元気そうに見えます。みんなが同じ状況ですから元気が伝播する、つまりみんないつもより元気と「誤解して」笑顔があふれ声にも張りが出るような気がします。もちろん紅葉の美しさに感動することで、みんな元気になっています。感動が気分を高揚させるどころか、精神的にもよい事は明らかです。感情のよい方向への変化は心のストレッチです。人間はストレスが無いと駄目になると言われますが、ストレスを解放するにはやはり感動が一番です。美しい景色、映画、読書、ゲームだってそうですよね。パチ○コの場合は逆にストレスになる事があり、顔が青ざめることもありますが（笑）

  May 21, 2011

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  落葉つもる坂「紅葉の嵐山」

  2010年は夏が極端に暑く秋になると急激に温度が下がった年でした。そのため、落葉が例年と異なり、枯れる前に降り積もりました。つまりもみじの枝にも美しい紅葉を残しながら落葉も楽しめるという贅沢な年となりました。通常落葉が美しい頃は、枝がすっかり裸になっているか紅葉が紅を通り越して茶色っぽくなっています。この時はまだ黄色どころか緑色のモミジまである始末でした。緑の苔に積もる紅葉は実に美しいのですが、積もりすぎると真っ赤になり、掃除をしすぎると人工的になるものです。小倉山の山肌は斜面が急なため、くぼ地に紅葉がたまる一方で急な斜面は苔が顔を見せます。この赤と緑のストライプが自然かつ絶妙で実に美しい、常寂光寺は落葉を楽しむ紅葉スポットです。仁王門を抜けると急斜面の階段になります。この階段は上り専用の一方通行なので注意が必要です。坂に積もる落葉は下から見る光景、上から見る光景、そして階段の途中から見る光景で表情が変わってきます。一番美しいのは下から見る光景でしょう。上から見ても美しいのですが、斜面が急すぎるため高所恐怖症ですとちょっと辛いのが難点です。もう少し苔と落ち葉のコントラストを楽しみます。

  May 19, 2011

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  山門「紅葉の嵐山」

  山門は寺院の顔であり、いろんな表情を見せてくれます。いくつかの山門には仁王像、つまり金剛力士像が拝され、にらみを利かしています。東大寺の南大門などが有名ですね。また山門単体として巨大な知恩院や、「絶景かな」で有名になった南禅寺など、山門を見に行くために旅に出るほどの魅力がある場所もあります。常寂光寺も本殿より山門が有名なお寺です。ただし常寂光寺の場合、山門は小さく建造物として特筆するところは余りありません。人気があるのは山門単体ではなく、その周りの紅葉とのバランスです。天気が悪くて残念ですが、この山門と紅葉、もしくはこの山門を抜けた後の紅葉の景観は京都の中でも、いえ日本の中でも有数の絶景です。この山門も一応仁王門です。この山門までは気がつかないほどの緩やかな坂道ですが、門を抜けるとすぐに切り立った小倉山が目の前に立ちはだかります。山肌は苔に覆われ、無数のモミジが空を紅くしています。山門が質素な白壁の茅葺（藁葺き？）屋根なので背景の山肌の派手な演出が一層際立ちます。この山門は絵画に描かれる事が多いのですが、私にはその画力がなく、仕方が無いので写真に収めています。

  May 17, 2011

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  天気は回復しないけど「紅葉の嵐山」

  紅葉は曇りの日でも晴れの日でも、天気に左右されない美しさがあります。確かに私は透過光写真が好きですが、曇りの日は太陽が作る濃い影が少なく失敗が少ない事も事実です。ただ、このお寺だけは快晴の中で撮影したかった…紅葉の時期に常寂光寺を訪れたのはこれが3度目です。そしてその3度とも天気が悪く一度として太陽光に照らされた姿を見ていません。「常寂光」とはよく言ったものだと感心しながらも悔しさを感じながら小一時間待ってみたわけです。幸い、雨はやみましたが空は曇天、今回も常寂光寺の夕日に色づく姿を見ることはできそうにありません。それでもせっかくここまで来たのですから中に入ってみます。晴天の常寂光寺はまたいつか、将来の楽しみとして残しておく事にします。まあ、負け惜しみです（笑）

  May 15, 2011

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  常寂光寺に入る前に「紅葉の嵐山」

  あまりに天気の悪化が早く、雨さえも降りそうになりましたので、常寂光寺の前にあるお茶屋さんで休憩する事にしました。情緒のあるお店ではありましたが考える事はみな同じ、雨宿りの方たちで満員でした。このお店はうどんなども出してくれるお店でしたが、すでに屋台でいろいろ食べてしまっていましたから抹茶だけを頂きました。抹茶と言えば本来は春、八十八夜以降が一番おいしいのですが、紅葉に似合うせいか秋が旬のように勘違いされています。でもおいしかったですよ。さてお寺に入る前に…小倉山にある常寂光寺。京都の中では古くない16世紀のお寺です。京都の嵯峨野界隈の中でも一二を争う紅葉の名所として有名です。他の寺院が庭園のバランスの中での紅葉を演出しているとすれば、常寂光寺は見境のない紅葉（笑）さていつまで待っても天気が回復しないのでそろそろお寺には行ってみます。

  May 13, 2011

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  妖精「紅葉の嵐山」

  人形工房アイトワ、人形が好きな方には有名なお店です。作家、およびこのカフェテラスのオーナーである森小夜子さんの作品。ここにお店がオープンして長く（確か20年以上）今では嵐山観光の一つの隠れ名所となっています。人形の表情は生きている人間以上に生き生きしています、子どもが怖がりそうなほどに。ただ知らないと店も人形も見落とす方がたくさんおられます。とても目立つ位置にあるのですが、紅葉が美しいエリアですから目移りして見逃します。道の傍ら、不思議なところに女性を中心とした写真を撮影している人だかりがあればアイトワの庭です。カフェテラスに入ってみるのもいいですね。男性一人ですとちょっと入りづらいのも確かです。外から見学する時は道幅が狭く、タクシーがよく通るので車には気をつけてくださいね。こんなリアルな人形を見ていますと、本当に森には妖精がいるような気分になります。そもそも妖精はヨーロッパ、北欧やイギリスの文化で、日本に住む妖精はそれこそ「となりのトトロ」のような存在かもしれませんけどね。子どもには見えるのですが大人には見えない存在なので、日本の妖精がどんな姿か大人の私には確認する事はできません（笑）さてここから、常寂光寺に向かいます。

  May 11, 2011

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  嵯峨野の竹林「紅葉の嵐山」

  どうしてもここ、嵯峨野の竹林は通ります。別に行きたくて通っているわけではありません。天龍寺の裏口はこの竹林につながっています。嵐山公園から天龍寺や大河内山荘に向かうときもここを通ります。竹林は嵐山の商店街への抜け道ですし、嵯峨野の寺院、これから向かう常寂光寺や二尊院等への途中にあります。だからわざわざ足を止める必要など無いのです。しかし誰もが無意識に足を止めてしまうこの嵐山の竹林。天まで伸びた竹が空を覆い、昼間でもいつも暗い場所です。夏場でも少しひんやりするほど暗い上に湿度が高く、冬場でも「常緑」を誇ります。秋の紅葉シーズンでなければこの竹林の景観を目的地として嵐山を訪れる人が少なくありません。嵐山のポスターなどにもよく使われていますし京都でのサスペンス・ドラマに頻出です。単に景観だけでなく、特別な暗さと湿度が異空間を作っており写真では伝わりにくいアトラクション的要素がある場所です。ここも無料、「無料で巡る京都観光」なんて本があれば、季節に影響されずいつ来ても美しい、ここ嵯峨野の竹林はトップページを飾るのでは無いでしょうか。他の無料スポットといえば、哲学の道、南禅寺、八坂神社と円山公園、インクライン、六角堂、本能寺…あれ、意外とありますね。伏見稲荷、下賀茂神社、北野天満宮…うーん、リストアップしてみるとたくさんありました。まだまだありそう。有料の寺院が多いため京都観光にはお金がかかるという印象を持っていましたが、意外と安上がりのツアーが組めそうですね。竹林観光、長くて10分程度です。嵐山観光をしていると通り過ぎる事が多いのですがトロッコ列車に乗る時だけは見落とす場合がありますので、ついでに足を伸ばしてみてください。トロッコ列車でも一応竹林の横を通りますが普通は見落とします。

  May 9, 2011

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  見上げる「紅葉の嵐山」

  サントリーのコマーシャル、ものすごい数の芸能人が「上を向いて歩こう」と「見上げてごらん夜の星を」という曲を歌っていました。日本人はすぐに沈みがち、そんなときに歌われるのは戦後から復興した私の親の世代（皆さんの祖父、祖母の時代？）に流行った曲が選ばれます。決してバブルの時代の曲ではなく日本が苦しかったときの歌が多いような気がします。「上を向いて歩こう」は、涙がこぼれそうになるときの歌。泣くなといっているわけではなく、「にじんだ星を数えて」といっているように涙は止まらないけど強がって生きるときの曲です。でも不思議に、ちょっと疲れたとき、特に泣くほどにもないときでも上を向くとなぜか心が晴れます。空には癒しがある、それは昼でも夜でも。嵐山では空を覆う紅葉が広がっています。「見上げてごらん夜の星を」は小さな星の小さな光が幸せとつながっているという歌です。どんな不幸な時でもどんな辛い時でも、晴れた夜に見上げると星はいつもと同じく輝いており、自分がちっぽけながら生きていることの幸せを感じる事ができます。上を向いてみるとわかるのですが顔の皮膚が上につりあがります。これは笑顔に似ています。上を見上げただけで少し笑顔になったような気分になる、だから小さな幸せを感じるのかもしれません。上を向いて歩くと、躓くので安全ではありません。ご注意を。

  May 7, 2011

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  屋根の上の落葉「紅葉の嵐山」

  落ち葉を掃除しなければいいのに…落ち葉好きの私はいつも不満です。寺院では道をきれいに掃除してくれています。歩きやすい一方で魅力を失います。掃除しにくい場所は屋根の上と水面です。苔の上などに積もった落葉を見ることもありますが、あまりに均一すぎますね。あれは間引き掃除をしているのでは無いでしょうか。まあ風のせいで自然にそうなるのかも知れません。苔の上に積もる落ち葉の名所は永観堂と大河内山荘でした。さて、嵐山。広い公園ですから頻繁に掃除をしているとは考えづらいのですがあまり足元に落葉の堆積を見る事ができません。しかし屋根の上を見ればかなりびっしりと落葉が積もっています。こちらが自然な落葉の姿なのでしょう。嵐山は名前の通り、少し風を強く感じます。桂川に沿って風が流れるのでしょうか。そのためコンクリートの上の落ち葉は飛ばされます。一方で屋根の上、特に苔むした屋根の上は苔が抵抗となって落ち葉が飛ばないのかもしれません。屋根以外で落ち葉が堆積しているところといえば、くぼ地、坂などがあります。日本の場合は季節風といって時期によりほぼ一定の方向から風が吹きます。冬の北風、夏の南風。風が当たる方向にある坂には枯葉がたまりやすく美しい景観をつくります。寺院には最初からそのように設計した庭園まであります。その一つに後ほど向かいます。そろそろ紅葉も見飽きたと思いますが、まだまだ続きます（爆）

  May 5, 2011

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  2010年の紅葉「紅葉の嵐山」

  歴史上…まあ、人間の歴史は地球の歴史に比べればはるかに短いということを最近痛感させられましたが、とにかく暑かった2010年の夏。そのおかげで紅葉は美しくなるといわれていました。ここ数年、痛みが激しくなっていった京都の紅葉ですが、2010年の紅葉は少なくとも例年よりも美しいと感じました。ただ美しさと健全である事は必ずしも一致しません。真紅に染まるもみじが減った一方、葉の色がまだらになります。また紅葉が早い時期なのに、きれいな葉のままで散っている紅葉が少なくありません。ここ数年問題になっていたのは紅葉する前に茶色くなって枯れ落ちるもみじ、今年はそのような木があまり目立ちませんでした。管理の向上はもちろんですが、今後数年間よい気候が続けば京都の紅葉が復活する予感です。ただしこればかりは地球（もしくは太陽）の気分に頼るしかありません。管理とはいっても人間ができることといえば病気になった木や枝を排除し肥料と水撒きする程度、紅葉の美しさは自然の奇跡に任せるしかありません。いずれにしても紅葉に関して言えば2010年は当たり年でしたし、そんな年に嵐山を選んだこともラッキーでした。残念ながらこのあたりからいよいよ天気はアンラッキーに変わっていくのですが、贅沢な不満です。2011年の紅葉はどうなるでしょうか。4月の時点で今年の気温を占う事は難しいでしょうね。2011年も美しい紅葉が楽しめることを願っています。いつまでも美しい嵐山を楽しみたいですね。永遠という言葉の困難さを痛感している2011年春の記録として。

  Apr 30, 2011

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  嵐山公園の魅力「紅葉の嵐山」

  「天龍寺に行く必要なかったじゃない」カップルの女性が嵐山公園の入り口で笑いながら叫んでいました。そう嵐山公園の最大の魅力はどんな美しい庭園にも負けないモミジが「無料で」楽しめることです（笑）確かに庭園は造形美がありますから、500円から1000円の入場料はそれほど高くありません。しかし嵐山には自然の美しさがあります、しかも無料。最も美しいモミジ（個人的な好みです）がトイレの横にはえていたりします。トイレには～それは～それはきれいな…もう一つの健康面での長所としては、当然山ですからそれなりに登り下りに体力を使うということです。地面は土、芝、落ち葉が積もった自然のベッドだったりしますので足に負担が少なく、しっかりとしたアップダウンで体が温まるほどです。ただそういう意味でバリアフリーではありません。大きな公園ですから他の観光名所に比べると人口密度が低く、ゆっくりと紅葉撮影を楽しめるのも魅力の一つです。比較的道を見失うことが少なく、山なのに迷子になる心配が無いのもよい点です。よい点もあれば困った点もあります。一番の弱点は嵐山の日陰になりやすいことです。朝早めに嵐山に向かったほうがいいですよ。またアップダウンがあることも辛い面があり、嵐山唯一の交通手段といえる人力車が入って来れません（もちろんタクシーもありますが入って来れません）。ただこれらの困った点を差し引いても、嵐山最大の魅力「無料」にはかないません（笑）まだまだ嵐山の紅葉を楽しみます。

  Apr 28, 2011

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  黄金「紅葉の嵐山」

  紅葉は黄葉とも書きます。黄色い葉の代表はイチョウですが、モミジの黄色もとても美しく感じます。お気づきかもしれませんが、紅葉写真で私は順光より透過光（逆光）写真を好みます。黄色いモミジの透過光は黄金色に輝き、赤いモミジより美しく感じます。黄色いモミジは赤いモミジへの過渡期であるか黄色い葉の種類でその色のまま落葉します。前者はまだもみじの葉が元気で、紅葉に比べて痛みが少なく美しい被写体です。娘はよく、黄色が一番好きなといいます。私はどちらかといえば青や緑が好きで、あまり黄色い物を持っていません。過去にさかのぼって考えてみても中学時代にPUMAの黄色いエナメルバックを持っていたことしか思い出しません。クラブ用と体操用の服が2セットしっかり入る大きなかばんで、友人からは携帯箪笥と呼ばれていました。なぜ私は黄色を好まなくなってしまったのでしょうか。決して黄色が一番嫌いな色ではありませんが、好きな順に原色を並べていけば黄色は後半に入ります。黄色は本来、毒の色です。硫黄の色ともいえますが、毒のある生物はよく黄色に染まっています（もしくは黄色に擬態しています）。本能的に黄色を避けているのかもしれません。事実、モミジの黄葉は害虫を寄せ付けないために染まるという説まであるそうです。しかし黄色くて可憐で無毒の花もたくさんあり、虫が単に黄色というだけで警戒するとは思えません。ひまわり、タンポポ、チューリップ、そして黄葉。紅の葉ばかりでは飽きてしまいます。黄色も素敵です。ちなみにこのあたりから少し曇り、太陽が当たらないので陽の光を求めて走り回っています。更にもう少しすると太陽は嵐山の影に隠れますから。

  Apr 26, 2011

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  落葉の色「紅葉の嵐山」

  少し写真加工の話です。落葉の写真、静止している被写体ですので簡単と感じるのですが、私には最も失敗が多い被写体です。ピンボケ、手ぶれ、テーマの欠落、そして色合いの異常など。手ブレの原因はしゃがんだり下向きに撮影したり不安定な体制になっていること、木陰で少し暗いのに明るいところに目が慣れているせいか油断してカメラをしっかり固定せず、かつシャッタースピードを考えずに撮影するのが原因です。わかっていても忘れます（笑）ピンボケとテーマの欠落の遠因は同じ、「何を写したいのか」主題がはっきりしないからです。ピントは写真の主題に合わせるものです。主題である落ち葉は一面に広がります。広い面のどこにピントを合わせるか、決断が鈍ります。一輪で咲く花の主題は簡単です。しかし全体で風景を作る桜の写真がうまく撮影できないように落葉でも主題が絞れません。まだ立体感を持って咲いている桜や木々を彩る紅葉は、前ボケ、後ろボケなどをうまく使って立体感を持って撮影できます。落葉が難しいのは一面に広がる二次元空間の写真だからです。次に色合いです。一面に広がる落ち葉をAutoモードで撮影する場合の典型的な失敗は赤が飛ぶこととカメラがホワイトバランスを誤り青っぽく撮影してしまうことです。最悪は赤が飛ぶことです。これはもう修正ができません。私は通常マイナス補正を強くすることで暗く写るようにして、シャッタースピードを上げると同時に赤く飛ばないようにしています。気がつけばホワイトバランスを調整しますが、ソニーの場合はホワイトバランスがダイヤル式で無いためよく忘れてしまいます（逆に戻し忘れは少ないのですが）。このどちらも、後で写真加工が比較的難しい部類です。オリジナルの色からはどうしてもかけ離れてしまいます。落ち葉の写真、私が修正した色が現実に近いかどうか今ひとつ自信がありません。

  Apr 24, 2011

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  朱色「紅葉の嵐山」

  紅葉と一言で言いますが、緑、黄色、赤、茶色、そしてその中間色から成り立ちます。紅一色に染まるモミジはまれで、嵐山の様にモミジだらけの場所であってもわずか数本しかありません。私は天龍寺に生える一本の木を知っているだけで、その木さえも数年前ほどの紅には染まっていません。典型的な紅葉の色を聞かれれば私は紅ではなく朱色だと感じています。紅と黄色の中間色であり、神社の色、朱肉の色とも言えます。紅葉に囲まれる神社には迷彩色となるほどです。朱色は中国でも高貴な色ですが、日本の方が似合うような気がします。日本語は多彩です。朱色に近い橙色として植物や口紅に使う紅（べに）、夕日の茜色、繊維の緋色と風景や物によって呼び方が変わります。他にもみかん色とかゆず色？とか。私は朱色に感じる紅葉ですが、一人ひとりが違う色の印象を持っているかもしれません。皆さんはいかがでしょう。関東ではイチョウ並木が有名で、紅葉と言うより黄葉という印象が強いかもしれません。

  Apr 22, 2011

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  紅葉の中を進む船「紅葉の嵐山」

  桂川にはたっぷりとした水量があります。小さな水力発電所があって、周辺ライトアップの電力がまかなえているほどです。渡月橋の上流では遊覧船やボートを楽しむ事ができます。遊覧船で紅葉を見ながらお食事、昼間から紅葉を見ながらお酒とビール、酔うこと間違いなしです。桂川は水量が多いため、少なからず流れがあります。手漕ぎボートで怠けていると流されること間違いありません。体力を使います。圧倒的にカップル利用率が高いボートですが、漕ぎ手は男性、二人、そして女性と言うケースもありました。男性よりたくましい？さてこの辺りから風景写真が消えて紅葉の写真ばかりとなってきます。2010年の気候、もう忘れてしまったかもしれませんが極端に暑い夏、そして一気に寒い秋が来ました。秋が無かったとさえ言われたほどでした。その為、色がまだ変わり切っていない紅葉もあればほぼ完全に散ったモミジもありました。写真を撮影に来た私にとってはバラエティ豊かで少しラッキー。見飽きるほどの紅葉が続きますので、今から謝っておきます。

  Apr 20, 2011

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  嵐山の料亭「紅葉の嵐山」

  桂川の東岸には嵐山の景観が楽しめる料亭旅館が並びます。両親と一緒に嵐山辨慶に二泊した事があります。贅沢に聞こえますが、会社がほとんど出してくれました。会社の福利厚生に感謝（最近は減りました）。料理はおいしかったですし、両親も喜んでくれました。ただし秋ではありませんでした。更に有名なのは京都　吉兆、Webで確認しますと昼のコースでも42000円から…。人生成功者の値段です（笑）でも外からの写真撮影は無料です（爆）ただ中の庭園までは見る事ができません。どのようになっているのでしょう、興味がありますね。でもこんな高級な料亭でカメラを振り回すと成り上がり者が丸見えで格好が悪いでしょうねぇ…。どの料亭にも管理が行き届いたきれいなモミジがあります。表から見る事が出来ないモミジは宿泊者や料理を注文した人の特権でしょう。紅葉の時期の嵐山は人であふれかえり、料亭どころか食堂に入るのも一苦労。予約した料亭で食事なんて本当に贅沢です。嵐山には屋台から吉兆まで、予算と時間に合わせてどのような楽しみ方でもできるようになっていますから安心です。

  Apr 18, 2011

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  人力車「紅葉の嵐山」

  銀色フレームに黒いボディ、赤いシートと聞けば高級車…人力車の話です。エコな乗り物ですが、アインシュタインには非人道的と映ったようで乗車を拒否したのは有名なエピソードです。10分間、二人で3000円程度と言う人力車の単価は高いように思えますが、坂道のある嵐山、何度も走り続けることはできません。車の維持費もかかりますし観光で有名な嵐山ですが人が集まるのは春から秋が中心、季節と時間に限りがある労働なので適正な値段です。まあ、私は健康散歩に来ていますから利用する事はないのですが…。人力車と言えば「えびす屋」さん、呼び込みは激しいですが悪意のある勧誘ではなく、料金設定が明確なので安心して利用できます。京都の東山、北海道、最近は広島の宮島でも見かけるえびす屋さんですが、嵐山が総本店です。大阪からいつでも来る事が出来る私にとって人力車の値段は高い値段に感じますが、遠くから京都までこられた方は短い区間でも試されると楽しい思い出になるはずです。ベネチアのゴンドラと同じ、高くても乗っておかないと後悔する乗り物かもしれません。

  Apr 16, 2011

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  桂川「紅葉の嵐山」

  京都の西を流れる桂川、淀川に流れ込みます。場所によっては保津川などに名前を変える川です。川をまたぐ渡月橋は日本で最も有名な橋の一つでしょう。嵐山観光の起点であり、北に進めば嵐山、東に進めば天龍寺や商店街、橋の近くは人力車の待合所になっています。それほどきれいではない桂川ですが、鳥には暮らしやすい場所らしく沢山の水鳥を見かけます。鳥にはあまり興味が無いので写真は無いのですけどね（笑）結構な水量があるので水の流れは少々騒がしいほどで、少し上流に行くとボートが楽しめますし保津川下りも人気です。紅葉の時期には中州に屋台が出て、よい香りを辺りにまき散らします。香りに負けて、みたらし団子を食べながら写真撮影をしています。たれが手に付きますから、カメラにとって最悪の食材です…じゃあ食べなければいいのに（笑）この香りに勝てる人はまずいないはずです。渡月橋から見る嵐山、秋は太陽が傾き、山が影になる時間帯が長いのでそれほど美しい景観と思った事はありません。

  Apr 14, 2011

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  嵐山へ「紅葉の嵐山」

  嵐と言う言葉に私は海の上の強風と言う印象があります。よく海賊物や漂流記で「嵐が来たぞ～」という表現が定番、このセリフが無ければ海の物語は成り立ちません。嵐とは山に風と書き、山のような風と言う意味でしょう。瀬戸内性気候が強く風が弱いと思われる京都南部で「嵐山」と言う名称はなぜ付いたのでしょうか。嵐山は桂から少し北に上ったところ、大阪からも京都からも近い場所にある小さな山です。私の家から鉄道を使えば2時間程度の距離で、遊びに来るのはちょうどよい場所です。阪急電車、JR、もしくは雷電（路面電車）で向かいます。大阪（新大阪）からよりは京都駅からが便利です。ご存知の通り、紅葉と桜の名所です。さて嵐山の地名の由来、調べてみましたがはっきりした事はわからないようです。ただ、桜や紅葉を散らす風が嵐のように見える事から「嵐山」になったという説がありました。素敵ですね。私はこれにします（笑）嵐山に来ると天気に恵まれません。この日も晴れから徐々に雨へと向かいます。晴天の写真が撮影できるまで今後も2年おきに紅葉の嵐山へ来るかもしれません。

  Apr 12, 2011

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  そのまま広島へ「京都　亀岡」

  この後はあまりに雨が激しくなり、カメラを出すことさえできませんでした。嵐山からは雷電に乗って北野まで移動し、北野天満宮で息子の受験合格祈願をしました。写真が一枚も残っていませんが、子供たちが牛を触って回るため豪雨の中を先に進めなかったり、娘がお祈りを嫌がったりというような小さな苦難を乗り越えて無事京都観光終了です。京都駅まで戻って、広島の実家まで移動します。息子は当分実家には戻れませんから、しっかり両親に迷惑をかけてきました（笑）私の両親は子供と旅行をしませんでしたから（今でもそうですが）、中学校以降は全く親と旅行に行った記憶がありません。小学校6年生の時が最後でした。今その6年生の息子と旅行機会は減ってくるのでしょうね。さて京都の紹介はここまでです。インドの紹介に戻ります。いつものように長いですよ、2カ月程度は続くはずです。ただ、このインドと並行で進めるシンガポールの紹介が終われば私の海外紹介は終わりと言うか、日本の旅の紹介に集中できそうです。京都は次の紅葉紹介までお別れです。家族旅行にお付き合いいただきありがとうございました。

  Dec 19, 2010

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  トロッコ、雨の中を疾走「京都　亀岡」

  嵯峨野のトロッコ列車、嵐山から亀岡の短い距離をガタゴトとゆっくり走ります。保津川に沿って30分ほど、短い旅です。いつもは嵯峨野から亀岡まで乗るのですが今回は逆方向…と言っても景色が変わるわけではありません。残念ながら大雨で暗いためシャッター速度も落ちますからまともな写真が残っていません。トロッコ列車は右手にも左手にも川を見る事が出来ますのでコダワリがなければどちらに座っても京都にある峡谷を楽しむ事ができます。一番魅力があるのは紅葉の時期でしょうね。でもそんな時期にはとても予約が取れないでしょうし、紅葉はゆっくりと歩いて楽しみたい…それが京都の紅葉が好きな私の小さなこだわりです。天気が良ければ青々とした保津峡の景色が楽しめるのですが、この土色に染まった天気では景色をあきらめ駅員さんと天狗のやり取りを楽しむくらいしかできませんでした。ただし娘はそのやり取りがあまりに楽しかったらしく、今でも京都と言えば天狗という印象が残ってしまっています。今度こそ晴れた日に乗ってみたい、変な忘れ物が京都にできてしまっています。

  Dec 17, 2010

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  トロッコ列車へ「京都　亀岡」

  翌日はあいにくの豪雨、それでも川下りにしておかなくてよかったです。保津川は大増水でした。豪雨の中ですが嵐山のトロッコ列車に向かいます。もう乗るのは3度目なのですが、なぜかいつも雨、どうも相性が悪いようです。まあ雨を気にするのは私たち景色を楽しめない大人であって、子供たちは思い切り楽しんでいます。どのように楽しむのか観察しますと…まずは売店、いろんなものをいじくったり、珍しいお土産を眺めたり、御当地キーホルダーにいたっては100種類程度あるのですべてを見切る事が出来なかったようです。その次には、駅の待合所に入ります。木造のベンチ、薄暗い室内が楽しいようです。次にいろんなものの写真を撮影していました。これは私の影響ですね、真似をしているのだと思います。事実後で見てみれば同じアングルの写真が多くあります。ああ、主婦の皆さんのお子様Blogのようになってきました。私も昔は家族旅行が多かったと思いだしてしまいます。実はこの雨は台風です。写真が撮影できるのはもう少しだけです。

  Dec 14, 2010

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  京の闇「京都　亀岡」

  「闇」日本では絶滅危惧種です。大阪の家のベランダから外を見れば星は一つも見えません。大阪の街は煌々と輝き、パチ○コ屋のスポットライトは雲までも輝かせています。これは既に闇ではありません。次の日の朝までこの状態なのです。夜中の2時でも徘徊する高校生の笑い声と暴走族の爆音が響きます。京都の山中まで来ますと、一応「闇」に近付きはします。明るい星であれば肉眼で見る事が出来るでしょう。和歌山の工場の近くでもこの程度の明るさだったように感じます。電球がわずかな明るさを与えてくれています。残念ながら近いうちに省エネの観点から電球は販売停止となり、LEDになり明るくなります。その時に、この風情も絶滅してしまうことでしょう。砂漠のキャラバンが月明かりで旅を続けると言う話を聞いた事があります。大海の上、水平線360度に船がなく難破してしまったときにも闇は広がるでしょう。完璧なる闇、月明かりと星明りだけと言う贅沢は膨大な金かリスクを払わないと体験できません。田舎だからできると言うものではないのです、大気は都会の光、車の光を反射するので「地平線内、水平線内に人工の光源がない」という環境は日本のような道路、つまり街灯が張り巡らされた国では不可能に近いですね。でもそんな本当の闇は怖いでしょうね。京都のうす明りを「闇」と言っていた方が良さそうです。

  Dec 12, 2010

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  子供の料理がよく見える「京都　亀岡」

  すみや亀峰菴は京料理で有名な旅館ですが、残念なことに私の舌は芸術的な料理の味を評価できるレベルにありません。ハモ、刺身、アユや和牛、美しい料理が並びましたが、どれも大変においしかった…という小学生レベルの感想です。強いてあげるならハモに驚きました。小骨が多くて苦手な魚なのですが、ここで出されたハモは骨が全く舌触りに無くとてもおいしくいただけました。これが料理の技術差なのでしょうね。京の懐石なので一口大の料理が美しく盛りつけられ一品ごとに変わる味を楽しませてくれるのですが、子供たちの料理は刺身にステーキ、このステーキが京都の和牛であまりにもおいしそうでした。小食の７歳の娘（今は８歳）はこの時から刺身が食べられるようになり、大きな肉も刺身もごはんも食べつくしました。ちょっと余るのではないかと期待していたのですが（涙）いつもの事ですが、あまりにおいしかったので途中から写真はほとんど撮影できていません。純和風な朝ごはんもとてもおいしくいただけました。どうおいしかったか、何がおいしかったか、聞かれても困ります（笑）料理の味がわかる位なら出張中に外食しかしない私はグルメ・ブログを始めております（笑）

  Dec 9, 2010

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  「徒然」と言う贅沢「京都　亀岡」

  「すみや亀峰菴」には「徒然文庫」という特別な共有空間があります。ロビーとしても使われているのですが、それ以上の空間です。「つれづれ」という言葉を調べてみますと「やるべき事がなくて手持無沙汰な様」だそうです。このやるべき事がない、手持無沙汰な状況は現代では贅沢です。今はわずかな時間があればパソコンやゲーム、インターネットでデイ・トレードとなにかやる事があります。自宅が好きで外に出ない人までいます。このような山中の片田舎。部屋にインターネット回線は来ておらずテレビがあるとはいえ時間をもてあまします。携帯の電波もauですとあまり届きません。何もやる事がない、そんな客が足を運ぶ空間です。部屋には本が置いてあり、ほのかな明かりです。ちょっと本を読むには暗いのでやはり外を見てぼんやりとする事しかないような部屋です。残念ながら私たちは一泊だけですからそれほどの暇は無く、風呂に入って売店を見てすぐに食事となるわけですが、何泊もする方はこの空間でゆったりと時間を過ごされるのでしょう。しかし、日ごと仕事に追われる私達、残念ながらDocomoですと携帯電話が届くこの山中で本当にリラックスした時間を過ごすには心にゆとりが必要ですね。贅沢な時間を使いきれない歯がゆさが辛くも感じる空間です。

  Dec 7, 2010

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  和の紋「京都　亀岡」

  和の紋、どのような模様を思い浮かべられますか？私には幾何学的な繰り返し模様と日本独特の植物を模様に変えた曲線が印象に強く残っています。特に「菱」、つまり四角形など単純な形の組み合わせと繰り返しによる模様と「唐草」の曲線が印象に強く残っています。花籠の網目だって菱形の集まりです。一方で花の模様と言えば思い出すのは、桐や松に加えて桜や梅があります。しかし最近は少しモダンなデザインを取り入れながら進化を続けているようです。色合いも以前に比べると斬新と感じる事があります。日本語の場合は文字自体が紋様になっている場合もあります。中国で発生した漢字ですが日本では中国以上に漢字の形が進化したように感じます。文字でありながら、模様であったり別の意味を持たせたり。そもそも平仮名や片仮名は漢字を砕いて作った日本語の音を表現するために加工された文字です。和の紋、集めてみると楽しそうですね。

  Dec 5, 2010

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  夕涼みと蝉しぐれ「京都　亀岡」

  大阪の夏は夕方でも気温が高く、その上凪で風がなくなるため「夕涼み」という言葉は成立しません。京都市内も盆地であるため気温が高いのですが木々に囲まれた谷あいの山間部の夕方は涼しく、日陰、団扇、かき氷、スイカ、ビールとあれば寒く感じる位です。この旅館にはスノコの床があり、長椅子に座って川のせせらぎ、ヒグラシの声を聞きながら、うっそうと茂る山の緑の中、浴衣で夕涼みが楽しめます。広島から大阪に出て来て驚いたのはクマゼミの比率が極端に高い事です。広島ではもう少しバランスが良くて、アブラゼミが一番多いもののクマゼミ、ツクツクホーシ、たまにはミンミンゼミやヒグラシの声も聞く事ができました。京都の夕方はヒグラシの声が悲しさを誘うほど山を支配し、かすかにツクツクホーシの声が聞こえます。きっと朝方はもっといろんな種類の蝉が鳴くのでしょう。「岩にしみいる蝉の声」が体感できます。都会生まれ、都会育ちの子供たちにとって、ヒグラシの鳴き声は新鮮だったようです。アニメでは夏の夕方を表現するときによくヒグラシの声が使われるのですが、本物の声を聞いたのは初めてに近かったようです。スイカ、かき氷をほおばりながらカメラの録音機能でヒグラシの声を録音していました。山が遠くなった今の時代にはとても贅沢なひと時です。

  Dec 3, 2010

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  昼の露天風呂「京都　亀岡」

  一家族一時間の貸し切り露天風呂、急いでいるのに子供たちは生まれて初めて見つけた毒キノコに盛り上がって先に進みません。やっと脱衣所に到着してみれば部屋の中に蟻がたくさんいて、都会の子供らしく蟻ごときにビビりまくり…なかなかお風呂に到着できません。もちろん私もカメラを手放さない事が一因です。苔むした脱衣所が歴史を感じさせてくれるので、どうしても写真に熱が入ってしまうのです。そうは言いましても、有馬のような長い歴史がある温泉ではありません。湯の花は昭和になってから見つかった温泉です。貸し切りではありますが、間がつながってはいるものの二つのお風呂があります。娘は二つの風呂を行き来しながら、置いてあった網で湯に浮かぶ落ち葉を集めて回っています。風呂は場所によって大きな温度分布があったので、自分が好む温度の場所を見つける事が出来ますので暑いお風呂が好きな人も、ぬるいお風呂が好きな人も楽しめます。やはり露天ぶろは星空が見える夜の方が良さそうですが、写真が撮影できたので私は昼でよかったです。どうせ曇っていたし。

  Dec 2, 2010

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  すみや亀峰菴「京都　亀岡」

  窓からは涼しげな緑。2010年の夏は異常な暑さで、京都も大阪も35℃を超える毎日でしたが、すこし山の中に入るだけで急に秋になったような涼しく感じます。大阪ではクマゼミが騒がしく鳴いていますが、京都の山の中ではカナカナカナ…という圧倒的なヒグラシの声。大阪では滅んだのではないかと思わせる蝉の種類です。和風で高級な旅館であり、アットホームなサービスは日本のもてなしの魅力と感じました。風呂上がりには子供たちに（大人にも）スイカやシャーベットのサービスがありました。この旅館のもう一つの魅力、小さな図書館は後日紹介します。貸し切りの露天ぶろ、大きなホテルなのに一つしかなくて一家族ずつしか入る事が出来ない有料のお風呂ですが、会社の契約の関係で早い時間であれば無料で入れるとのこと、急いで入ってみることにしました。有名なジョン・レノンのお風呂…かどうかはわからないのですが。旅館の建物を出てから風呂まで山道を歩きます、ちょっと不安になるくらいに。

  Nov 30, 2010

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  家族旅行　2010「京都　亀岡」

  息子の受験で2010年はほとんど家族旅行ができません。今の塾は私の頃よりはるかに、いえ既に人間性を失うほどに厳しく個人的には反対だったのですが、本人がやると言う以上、無理に辞めさせる事もありません。それでもリラックスできる瞬間は必要ということで一泊二日の短い旅に出ました。遠くへは行けないので京都の山中、亀岡の湯の花温泉にある「すみや亀峰菴」にしました。ジョン・レノンが宿泊したため彼のファンが訪れる、例えば松田勇作さんが宿泊した事で有名です。そのような著名人をひきつけるのは「和の代表」といえそうなほどの典型的な旅館だからではないでしょうか。京都の亀岡は嵐山から少し東北にある、京都からでも大阪からでも遠くない場所です。駅からは送迎バスがありますから、決して小さな旅館ではありません。山の中とはいえ、住宅地を5分程度、里山と言うか山沿いの田園地を5分程度、そのあと山の中を10分程度走るともう到着です。私の家からは2時間程度で到着しました。

  Nov 28, 2010

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  写真に焼き付けられる記憶「桜 YOSAKOI 京都」

  少々先日の「ぼけ防止」と話が重複します。どうも記憶力が人より劣ると気がついたのは中学校の頃でした。もちろん劣ると言っても生活に困るほどではなく、記憶に偏りがあることもわかってきました。どうやら単純記憶が苦手で、何かと関連がつくと記憶できるのです。問題はその「関連付け」が苦手だと言うことでした。例えば漢字や歴史の年代が覚えられません。人の名前も覚えるのが苦手ですが、顔は絶対というほど忘れない。つまり映像（漢字の形を含む）と文字に関連が付いていないのです。写真の撮影が楽しくなったのは、写真とともに記憶が残るからです。不思議にどんな姿勢で撮影したのか、その時どのような感情だったか、どのようなことを考えていたのかさえも思いだすことができます。ホームページを作る前は旅行に行ったことさえも忘れてしまっていた私にとって不思議な発見でした。写真にだけは文字が関連付くのです。Blogは読んでくださっている皆さんのことを考えて書けているとは思っていません。申し訳なく思いますが、そんな技量もありません。自分の記憶を再認識して、整理して、必要な情報を記憶にとどめるためにBlogを使っています。飲み会などで訪れた旅先の楽しい思い出を聞かれたりすれば、印象に残る写真を思い出すことで、同時にBlogに書いたことまでも思い出すことができて楽しく話を進めることができます。人間の記憶というのは面白い、不思議なものだと感じます。年を取ると記憶力がなくなるのではなく新鮮なシーンに出会わないからそのシーンに対応した記憶が身につかなくなるのではないでしょうか。人間の記憶はパソコンのハードディスクなどとは違い無限のような気がします。百聞は一見に如かず。

  Oct 6, 2010

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  和の心「桜 YOSAKOI 京都」

  第二次世界大戦頃の植民地時代は終わりを遂げたように見えます。本当でしょうか。現代、冷戦終結後の世界はアメリカの世界支配であり、グローバル化というアメリカ・ルールで世界が振り回されています。中国やイスラム教の文化と不整合があるのに、それを資本主義社会は不当と非難します。アメリカの経済的、軍事的、言語的支配地は歴史上地球最大の面積を占めていると言えます。日本は特にその支配下にある国の典型で、軍事的にも経済的にもアメリカに振り回され、政治についてもアメリカのご機嫌伺いです。第二次世界大戦でオキュパイド・ジャパンとしてアメリカに占領された日本は今でも独立な政治を持つことができません。軍事にいたっては憲法９条によって完全にアメリカ軍の傘の下にあり、とても独立国とは言えません。憲法９条は理想論ですが決して平和な法律ではありません。ただ既に現在の日本人にはアメリカによる疑似占領状態が当たり前であり、これを平和だと感じ、アメリカと日本を疑似的に同一視しています。戦前の日本人は洗脳され狂気だったと言いますが間違えているようです。私たち世代こそが戦前を否定することで愛国主義を持たないように戦後教育により洗脳されていると最近は感じています。だからといっていまさら「日本の完全独立」安保の破棄による米軍の撤退と日本軍の整備、為替の固定相場制、政治へのアメリカ非介入などなんて言えば非国民とさえ言われそうですし（笑）私もそれは期待していません。擬似的な平和も平和であることに間違いありません。ここで言いたいのは「永遠の０（ゼロ）」は面白かったという話、（笑）お勧めできる本です。さて難しい話はやめて、日本という国をPreserve　保護していくには何ができるのか、現状では文化しかないのではないかと考えています。神学から食文化まで日本独自の大切な文化は多くありますが、その一つが日本の芸能ではないでしょうか。ヨサコイを含む盆踊りもその一つです。日本人として日本独自の文化をみんなで盛り上げていかなくてはいけません。ちょっと難しいこと、思想的なことを書いてしまいましたが、これも一つの愛国です。

  Oct 4, 2010

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  故郷の不思議「桜 YOSAKOI 京都」

  私の故郷は広島です。この言葉の意味を少し考えてみました。私の人生で広島より大阪が長くなったからです。今のようなグローバルな時代にあっても人間は不思議に生まれた場所に縛られます。民族紛争はどこで生まれたか、先祖と人種が違うという事だけで殺し合いまでするのです。日本の場合、今は平和ですが近年まで長州戦争や西南戦争がありました。かつての藩は一つの国だったからです。藩は県になりましたが基本的に生まれ故郷は今でも強く私たちの感情を縛ります。高校野球が始まれば広島を応援するし、県民ショーなんてテレビ番組が今でも人気です。もっといえば出身は広島県の呉市であり、呉に対する思い入れはより強くあります。私の場合、幸い両親が健在で年に数回故郷に帰っています。もし両親が引っ越せば広島に行く機会さえなくなりますが、それでも呉は私の故郷なのです。京都は日本人の心の故郷…なんていいますが、何度京都に来てもそのような感覚にはなりません。やはり異国の地であり、広島とは違います。その一方でヨサコイに大阪のチームが出てくるとやはり応援したくなります。泉南のチームですと一段と応援してしまいます。高校野球でもそうです。大阪を第二の故郷と感じるようになってきたようです。

  Oct 2, 2010

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  盆おどり「桜 YOSAKOI 京都」

  夏の夜の盆踊り、日本特有の文化です。京都あたりで始まった仏教系の踊りの形態のようですが17世紀には沖縄までに伝わりエイサーになったといわれています。大阪にも河内音頭という盆踊りがあり私が住むマンションの前の公園でお盆に大音響で皆さん踊り狂っています。盆踊りは季節物ですが、踊りの部分だけがパフォーマンスとして分離されつつあります。その中でも有名なのが沖縄のエイサーと徳島の阿波踊りで、阿波踊りが派生して高知よさこいができました。これらは既にやぐらの周りを囲む形態ではなく道路を行進する形になっています。更に進化したのがYOSAKOIであり、発祥は北海道といっていいでしょう。盆踊りは先祖を楽しませるという宗教的な行事でしたが、かなり昔には地域民の娯楽、夏祭りとして踊る事が目的となりました。「踊り方を崩すなんて不謹慎」という考え方は「盆」という言葉にだまされているといってよさそうです。遥か昔から盆踊りは目的を変えていたのです。楽しければよいのであって、不謹慎な事は何もないのです。音楽も服装も自由でかまわないのです。普通の盆踊りでもテープで「どら○モン音頭」等を流すところまであります。音楽は念仏から民謡である「音頭」「節」に変わっていきました。長い間音頭だったのは日本に新しい音楽のスタイルが発生しなかったからです。戦後になり海外から音楽スタイルが流れ込むことで盆踊りは再び変わり始めます。そういう意味でYOSAKOIは急変ではなくゆったりとした進化でした。今では夏でもなければ夜でもない、日本発祥の自由なダンス・パフォーマンスとなりました。沖縄のエイサーでも同じ現象が発生していますが、エイサーに派強い宗教的な要素が残っています。今後、日本の踊りはどのように進化していくのでしょう。楽しみですね。

  Sep 30, 2010

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