映画 「キンダガートン・コップ」 シュワルツネッガーの演技の幅を拡げたアクション・コメディ-
シュワルツネッガーが演技の幅を拡げた、アクション・コメディキンダガートンコップ1990年 アメリカ 111分■監督アイヴァン・ライトマン■出演者アーノルド・シュワルツェネッガー /ペネロープ・アン・ミラーパメラ・リード /リンダ・ハント /リチャード・タイソン- STORY -ショットガン片手に麻薬犯罪を追うロス警察きっての凄腕刑事キンブルは組織の情報を握ったまま逃亡したボスの妻が潜伏しているボストン郊外の閑静な住宅地に赴くそこにボスの息子が一緒に来ている事を聞き付けたキンブルは近くの幼稚園に相棒の女性警官を潜入させ、妻子への接近を狙うが、その相棒が突然病気になってしまいキンブル自ら先生になりすましての潜入捜査を余儀なくされる【解説】84年 『ターミネーター』 以降、アンドロイド的ヒーローを演じてきたアーノルド・シュワルツネッガーが演技の幅を広げる一環として出演した アクション・コメディーです監督はシュワルツネッガー映画常連の『ゴースト・バスターズ』 のアイヴァン・ライトマン(88)『ツインズ』ではアクションを廃した コメディーに挑戦しましたが脚本に助けられた感が大きくシュワルツネッガーの持ち味が 今ひとつ生かせなかった内容となりました一方、89年に 『日清カップヌードル』 のCMに出演しヤカンを両手に持ちポーズを取る演技で 日本のお茶の間を沸かせシュワルツネッガー本来の持ち味の 『精悍さ』 はそのままにヤカンを手に持つコミカルさで話題を集めそれまでは肉体派俳優だったシュワルツネッガーを『シュワちゃん』 の愛称で親しまれる程の人気を得て新境地を開いた出演となりました本作ではその シュワルツネッガーの持ち味である 『精悍さ』 を生かしてネタや可笑しな事をやって笑わせるという事では無くあくまで 緊迫した いつもの アクション・ドラマの範疇の中でのユニークな演出として演じた快作となった様に思います■マフィアのボスの犯罪を立証する為に証人になり得るのは行方不明の別れた妻だけ という中その別れた妻の子供が通う学校が判明し どの児童のどの母親なのかを潜入して探し出すという王道の刑事ドラマの設定はそのままに屈強の刑事が 潜入捜査で幼稚園の先生になって児童に手を焼くというシチュエーションで笑わせるというシュワルツネッガーの新境地を開いた 痛快作に仕上がっております初日に校長に紹介されるシュワルツネッガーがターミネーターの表情のまま威圧的な態度で生徒の前に現れたりどんな強者の悪漢も物ともしない 屈強の刑事がイタズラな幼児の前に 精も根も尽き果てベッドにバタンキュ~するなどお約束の展開もさる事ながら体育会系な切り口で園児を統率して行き同時に優しく懐の深い人柄で園児に触れ園児と学校の信頼を得て行く描写は 非常に好感が持てやや出来過ぎ感がありますが風変わりな学園ドラマという側面からも親子での鑑賞にも相応しい内容になっております■学校が舞台の映画という性質上アメリカの大きな社会問題の一つになっております 『児童への虐待』 を本作ならではの切り口で 取り上げている点も興味深い所ですアメリカは児童虐待を憎む国民性が強い為シュワルツネッガーが生徒家族にDVを働く父親にキレて殴り付けるシーンでは女校長がシュワルツネッガーに処分を通告しながら同時に 良くやった という顔をする辺りにアメリカ人のみならず、誰もが胸がすく思いがする場面となりました■又、『離婚』 『シングルマザー』 という要素が 作品で描かれた点でも当時のハリウッド・ヒット作品が観客の動員を得る為に様々な社会問題にスポットを当てながら 共感を得る作品作りを目指している事が良く分かる部分でもあります一方でこの頃からシュワルツネッガーが 政界進出を意識する様なアメリカの問題を取り上げるという 演出上のアプローチが作品の随所に見られる所がシュワルツネッガー映画の 一つの特徴の様に感じる部分でもあり興味深く感じる所でもありました【親友 シルベスター・スタローン】「シュワちゃん」 の愛称が生まれた 肉体派俳優からの脱却としてシュワルツネッガーにとっては 転機となった日本のCMでしたがシルベスター・スタローンとの 出演作品におけるライバル関係が取り上げられ互いに肉体派俳優脱却に 奮闘して来たのも この頃でした実際には 二人は親友の関係にあり、近年の『エクスペンダブルズ』での共演は往年の映画ファンを 沸かせる作品となっております『ラストスタンド』の撮影で怪我をした時には同じ様に撮影で怪我をしたスタローンと偶然同じ病室になるという 腐れ縁ぶりと聞いております【吹き替え担当声優 玄田哲章】シュワルツネッガー作品の 日本語吹き替え版でお馴染みの声優 玄田哲章 氏はシュワルツネッガー出演の観光紹介ビデオに担当声優として正式に シュワルツネッガー直々に任命された事がありましたこれを受けてそれまでDVDでの発売時に 異なった声優が担当していた『コマンドー』『トゥルーライズ』『ターミネーター2』 などの作品がBlu-ray 発売に合わせて テレビ吹き替え版を同時収録される事になりましたそれまで 『ターミネーター2』 のDVDの吹き替えがスティーブン・セガール担当の 大塚 (兄貴) 明夫 氏 版だったり逆に セガールの出世作となった『沈黙の戦艦』のDVD吹き替えが玄田哲章氏だったりと 錯綜しておりコチラについても 大塚明夫氏の吹き替えが同時収録される様になったりとファンとしては有難い動きとなっておりますw★★★★楽天エンタメナビレビューもドウゾ★★★「演技の幅を拡げたアクション・コメディ」 ★★★ 楽天市場 ★★★しまったっつ!!!アノCMの時こんなヤカン持っていたらもっと大爆笑だったぜっつ詰めが甘かったあああああっつ!!!ジングル・オール・ザ・ウェイ【Blu-ray】価格:1,500円(税込、送料込)キッチンが楽しくなるやかん、アニマルケトルのキリンケトル。価格:3,480円(税込、送料別)