春はすぐそこ
気づけば、もう3月も半ば過ぎいつも通る道沿いにある桜の樹は、だいぶ蕾を膨らませていた春の訪れを待ち侘びているかのようなその光景花開かせるのを準備している蕾には、どこか希望のようなものが満ち溢れている春の息吹を目の当たりにして、自分の心にも、何か温かいものが芽生えたような気がしたさてさて、暢気に桜の蕾を愛でているほど余裕があるのか…いやいや、自分の心中は穏やかではなかった昨今、厳しい情勢が続いているなか、自分を取り巻く環境も例外ではない貧乏暇なし相も変わらず忙しい毎日を送っているいつになったらこの状況を打破し、落ち着くことができるのだろうか春はすぐそこまで来ているけれども、春のような穏やかな日々が自分のもとを訪れるのはまだまだ先のようだきっと自分の蕾は、まだガッチガチに硬いに違いない