爪
自分の身体のなかで、一番嫌いなところは“爪”形といい、質といい…とにかく気に入らないその主たる原因を生んだのが自分にあるから救いようがない子供の頃の爪を噛む癖…それが今のコンプレックスを誕生させていたのだ暇さえあれば爪を噛んでいた幼少時代そのおかげで、爪はつねに深爪状態気がついたころには時既に遅し爪の形は酷いものとなっていた今更後悔したところで何も始まりはしないが、今になって思うと子供のときの癖とはいえ、悔やまれてしかたないさらには、どういうわけか、大人になってから爪の質が変わったとにかく軟らかくなったそのせいか、欠けてしまうことが非常に多くて困っているとくに何をしたわけではなく、普通に過ごしているだけでも、いつの間にか欠けているほど、軟らかくそして脆い爪をしている形が悪くて、しかも軟らかい自分の爪先を見ていると、惨めな思いになってくるちなみに、今は4本の指の爪が欠けている深爪になってしまっている爪はどうにもならないにしても、爪の軟らかさぐらいは改善できると思うんだけど…一体何が原因なんだろ?何かの栄養不足とか?指先が綺麗な人を見ると羨ましくて、ついつい羨望の眼差しを送ってしまう男です