エアメールに要注意!!
そういえば、北京にはまだ驚くことがあった。日本にいる母には、理由があってときどき書類を送ってもらうのだが、私たちの住む国が変わるたび、彼女は新しい住所を覚えねばならない。 北京に来たときも、英語の住所で送ってもらうようにしたのだが、ここに落とし穴があった。 あるとき、母の送ってくれたその書類は待てど暮らせど着かない。おかしいな~、紛失されたのかな?と心配になっていたのだが、もしかして中国では時間がかかるかもしれない、と気休めながらも気長に待っていたら・・・・・ なんと4週間後、つまり1ヶ月もかかったことがあった。 まあ、ちゃんと着いただけでもありがたかったのだが、夫の場合もすごかった。 スウェーデンのある商品を海外郵送してもらっているのだが、住所は当然、英語書き。 ドバイだったら、2,3日で着くほど早いのに北京では早くて2週間、遅いときは紛失したかと思い、再発送を頼んだ矢先に、到着なんてこともあった。 ・・・・・おかしい。 なぜに、たいしたことのない封書がこんなに遅いのだ。 届いた封書をじ~っと見つめながら考えた。 すると、 私はあることに気が付いた。 英語の宛名のところに、中国語の文字が書いてある。 あ、そうか。 英語はわからないから、中国語で書いてあるんだ。 そうだ。中国語の住所にしてみるとどうだろう。 さっそく、母に住所は中国語で書くように頼んでみた。 すると・・・・・・ 郵便は、 たった5日で着いた。 そういえば・・・・郵便を配達する人を見かけたことがあるがボロボロの自転車に乗った昔ながらのオッチャン。一般の人でも英語が通じないのにどうしてこのオッチャンに英語の住所がわかろうか。 郵便局の人が中国語で書いて、そのオッチャンに渡すのだろうが、この郵便局でも英語が分かる人は少数だろう。 よって、英語の住所の書類を配達するには時間がかかるのだ。 多分、やりとりはこんな感じだろう。 「おい、この住所、英語だぞ。誰かわかるか?」「ん~・・・・・ちょっと待てよ。英語の分かるヤツは・・・・・」「おらん。」 1週間後、「あれ?こんなところに郵便が放ってあるぞ」「英語で書いてある・・・・ わからん」 2週間後、 「これ、ず~と放ってあるが、どうしよう」「誰かおらんのか、英語が分かるのヤツは?」「おい、○○君、これ中国語で書いてくれ」「(困ったな~と思いながら)あ、すみません、今、忙しいので後にしてください」 3週間後、 やっと配達のオッチャンのところに回ってくる。 チャイナ・ポスト(中国郵政)ではエアメールに要注意と誰もが思っている。