歌えば楽し、インドの讃美歌キールタン。
昨夜、キールタンのワークショップに行ってきました。ああ、同じキールタンを愛する方たちと一緒に歌うのは本当に久しぶりで、今も心地よい解放感が続いています。キールタンってご存知ですか?インド版讃美歌といったところの、歌うヨガとも言われているものです。インドの神々やグルの名前などをきれいでコンパクトなメロディーにのせて何度も繰り返しながら歌うのですが、その神々の名前の響きには、とてもその場の「気」を浄化するチカラがあるようで、深い呼吸をしながら、楽に、気持ちいいと思える発声で歌い続けると、本当に心の中が澄んでくるのです。神々の名前、というと、少しあやしい感じもしますが、No!まったくそんなことはなく、本当にリラックス出来て、ヒーリング効果もばっちりの音楽なのです。よくカラオケでストレスを発散すると言いますが、確かに歌うという行為には、心を高揚させて、要らないモヤモヤした感情を吹き飛ばす効果はあると思います。ただ、カラオケで歌われる歌は、歌詞の内容が複雑で、悲しみやつらさを思い起こしてしまうこともあります。また過激な歌詞だと、歌っているうちに神経が乱れて、変に興奮してしまったりもしますよね。(わたしはあのけたたましさがつらく、正直あまりカラオケは好きではないのです)ところがキールタンは、たとえばストレスなら、吹き飛ばすよりも溶けていく。悲しみなどの苦しい気持ちも、自分の中で消化が出来て、そして昇華していく(笑)。そんなやさしい効用があるように思います。太鼓や鈴、タンバリンといったものでリズムをとりながら(何もなければ手拍子でOK!)先生の弾くハーモニュームというオルガンとアコーディオンのハーフのような楽器に合わせて歌うキールタンのスタイルは、何というか太古、まだ言語などなかった頃、感情をただ音声にのせて、お互いに気持ちを伝えあったであろうその頃のことが連想されます。そのせいか、歌っていくうちに心の中がどんどんシンプルになってくるのです。その場に居合わせた方と、何かが響きあう感じもたまらなくすてきで。最終的には、本当に「無」に近い感じになれてしまうのです!(とはいえ、やっぱり凡人ゆえ、「あとでビールを飲もう」なんていう気持ちくらいは浮かんでしまうのですが^_^;)キールタンのいいところは、特別な修練も要らず、誰でもすぐに参加できて、しかもそのすばらしい恩恵が受けられること。また、ワークショップを見つけて参加しようと思います。xxxこれがハーモニュームという楽器です。