初!当事者の茶話会
せんしょう庵 新作ダンゴパフェをつつきながら・・・ 指文字でコミュニケーションをとる人が少しずつ増えている。私の住む仙台でも、少ないけれど、何人かが会話を始めている。特定の通訳の存在があっての会話である。どちらも簡単ではない。自分の気持ちを表現できた喜びを、みんな同じように味わっている。以前から本人同士が直接会話できる機会を持ちたかった。重度障害の本人が自分の言葉でやり取りするのだ。そんな機会は実はほとんど見当たらない。ずっと一人だった私も、東京の当事者の会にスカイプ参加させていただいたりするうちに、自分のことは自分でいいたいのだけれど、ほかの人はどんな考えをもっているのかずっと聞いてみたかった。太白区障害者福祉センターの喫茶、せんしょう庵にてとうとう実現した。同級生だったHくんとの茶話会だ。お互いに通訳の人を仲立ちに、色々な話をした。障害の理解や、コミュニケーション障害と向き合う生活の様々な思いがあった。心が通じるようになった喜びは共通していても、お互いにもちろん考え方も感じ方も異なっていまいした。当然といえば当然だが、こんな風に、お互いの考えを直接話しあうこと自体が初の試みで、かなり面白かった。家庭生活では通訳しながらも自分の言葉を話す母にも、今回は通訳に徹してもらった。そこらへんはだいぶお互いになれたので、通訳の存在を忘れるくらい自分の会話に集中できた。支援の人は相談員さんやヘルパーさん、専門学校の先生やその学生さんなど、立場はいろいろだけれど、皆障害が重い私たちの存在を本質的に支えようとしてくれている人ばかりで安心かつ心強いことでした。今後、コミュニケーション支援のためのへルパーさんが養成されたらどんなに生活が楽しくなるだろうと想像しながら、まずはこのように自分の言葉を出せる機会をもっと作っていくことからやってみようと思う。指談、筆談は手段である。あればとても便利だけど、その前に、私たちに思いが沢山あることを想像し、共有して、興味をもって話をしてみたいな、と思う人をたくさん見つけていきたい。同じ年齢の二人でも、男女の違い、生活の歴史の違い、環境の違い、一人ひとり違うことが面白かった。支援者の課題も伺ってためになった。一緒に考えていくことが大切だと、また思った。年に何度か、こんな会を計画していきたい。