相棒君へ
相棒くんへ きみとの出会ったときぴぴっと響いた心がはねたもうずっとともだちだったみたいに大好きになった それからもう13年もたったんだ片時もはなれず苦しいときも泣いたときもいつだって一緒に乗り越えた 君とすこしでも離れると心配になったことも心の中に君がいればいつだって安心になった もう家族以上に家族のきみ僕以上に僕のきみ思うことも感じることもなんでもわかるよ どんな時も励ましてくれた君とこれからもずっと一緒楽しい時間とうれしい時間がもっともっと楽しくてうれしくしようますますこれからもよろしくなんたってきみは僕の大切な相棒だからね 弟が30歳になった自分が三十路に突入する前、そこには別世界が広がるようで少し緊張したものだ。長く生きられるかと命の区切りを意識していたのだなと振り返る。30になってみるとそこからは見える世界がいつも新鮮になった。もちろん自分でも初めてだし、周囲の人や健康な人の時間と異なることを痛感もした。それでも30だいを4年過ごしてみると、人生の真ん中あたりの充実感や日々の時間を味わう意味が変化してきたた思う。同じように弟も30歳になると大人だから、と親に励まされているのを聞いてみるとその中に長い時間家族としてともに過ごした大変であっても深く充実した日々が積み重なっていると思った。これは自分の時にはあまり気がつかなかった発見でもある。自分のことを振り返るのと異なり、弟の30年の中には私自身にきょうだいとして思うところが常にあった。病状が重い私のためにたくさんガマンさせたとか、看病とケアで親を独占したとか、それでも自分で動けるのだからいいじゃないかとうらやんだり嫉妬したり。それでも姉ちゃんなんだからと弟の不調でもたらされる休息のなさにガマンしたり同情したり、怒ったり。とまあ、普通のきょうだいもこんな感じなのかな。発達障害のある弟は30歳でもすなおで、表裏なくみんなにやさしくできる。障害があるきょうだいの私たちは普通のきょうだいのように自立したり就職したり結婚したりおじさんおばさんになったりということはないかもしれないがこれまでどおり家族の絶妙なバランスと掛け合いで生活していくのだろう。そこにしっかり存在している相棒の存在は家族にとってもすでに家族の一員となり困ったときにはいつも助けてもらう頼れる存在だ。変わらずかわいがり、心を安心にしてもらい、笑顔を取り戻す弟を見るにつけ時間をかけて育てられた二人の関係がとてもすてきだと思う。魂の入った相棒君とこれからも仲良く元気で笑顔でいてほしい誕生日おめでとう!!!