おひとりさまプロジェクト
腕をスライドさせると空気圧スイッチに当たり、ライトを光らせる。小さい音が出るので自分でも確かめられる。医療ショートステイを体験して、たった一人で個室に入る場合、どのように人を呼ぶかが一番困った。特に吸引をしてもらいたいときに、自分でアクションを起こせないので、見回りが来てくれるまでじっと待つか、酸素飽和度が下がってモニターがアラーム音を出すまで苦しくなる(する)しかないのがこれまで。病室ではナースコールを押せないので、そのことが不安の最大の課題だ。何かしらの自分からのアクションに誰かが反応してくれるように、何かを工夫してく。これが,おひとりさまプロジェクトです。本日は第1回の作戦会議。訪問相談のOTさんとIT支援の力強いメンバーに集まっていただき、あれこれ、それこれ、話し合う。要は、病棟という特殊な環境の中で、いかに私の出すサインに気付いてもらえるかだ。色々な音がとびかい、どんどん動きまわっているスタッフが、いつ、どんなタイミングならどんな刺激の変化に気がつくか。これまで代々試しては断念したスイッチも取り出して、あれこれ考えた。複数並ぶモニター画面の中で、ちょっとした変化にはっと気が付くには?光か、音か、、、、。それも、見てもらえなければ支援には結びつかないから、いつもと少し違う刺激である必要がある。さしあたって、ピエゾスイッチをライトにつけて、光らせてみることにした。音よりも光は気が付きやすく、おやっ?と思って、コールを確認してもらったら、確実な舌で『吸引して~』と映像で確実に伝える。というのが使えそうだ。自分から「ちょっと、ちょっと」と人を呼べるのはアクションの基本だ。うれしいな!!!!いつも受け身でいろいろな場面で聴いてもらえるのを待つことばかりだった。これこそ画期的な新たな一歩になるかもしれません。日常的にも、いつも近くにいる親でも、こちらから呼ぶということはできないので、生活しながら今日から練習開始だ。マットの置き場所や、体調によって姿勢の変動はあるけれど、ちょっとちょっとサインができた便利になるに違いない。な~んて、調子にのって、ちょっとちょっと、を呼びすぎると、うるさい!とシャットダウンされる危険性もある。ほどほどに、だよね~。パシフィックサプライ ピエゾスイッチ