カトリック元寺小路教会に行きました
教会のパイプオルガンと朗読の初体験教会の空間に入った瞬間から私を包む光がふわりとやわらかくなったカトリック元寺小路教会は東北の中心となる所なのだそうです弱視の私には普段から周囲の景色はぼんやりしているのだが天井まで広がる空間が丸い卵の中に入ったよういろいろなものから守られている感じになってとても安心したその日は天気がよくて雨よりは喜んだのだけれど、顔にかかる直射日光をさける帽子を脱いだとたんに広がる光の色が現実世界にいる私たちの感覚を瞬時に別のところへつれていくそんなことまできっと設計してものすごく考えられているのが教会という場所なのだろう何しろ天の神様とお話するところなのだからパイプオルガンが一体どこにあるのかと思ったらなんと会場の後ろの上の方にそこから響く深い響きから会は始まった私はちょうど前のステージに向かった車いす席で斜めに座って聞くことができたそのおかげで天窓から落ちる光と上から降るオルガンの音が同時に見えて丁寧に読んていただいた朗読の言葉がひとつひとつ光の中に浮かぶ粒粒のように感じられた朗読は山本光子さん言葉が読む人の体と声を通してまるで新しい生き物のようになる音楽になって歌われる世界とも異なり言葉が主役になって空間を踊るようだった無音の中で自由自在に動き回る様子は私の頭の中で勝手気ままに生まれようとしていたことばの動きに似ていた私の体の中にあった言葉の舞台はそれなりに制限のない自由な空間だったけれど周囲は暗くて夜空にかがやく星の瞬きのようだったそれらが外の世界に飛び出してみるとそれはとてもきれいな衣装を着せてもらって笑顔で飛び回る作品とオルガン曲が交互に演奏されたその選曲がすばらしくて詩の世界がそのままぴったり音楽のなって現れる次の舞台教会の音楽は一つのまとまった世界をもっているその世界観と詩がであうとこんな風にもっと世界が広がるんだと感動したオルガニストの近藤常志さんに選曲のヒミツを聞いてみた詩の中にあるキーワードから自分なりに選びました、とのこと宗教は全くわかりませんとお伝えすると普段は聖書の言葉からの会だけれどあなたの詩は宗教を超えて人々の心に響くものがあると言っていただきてじ~んとした影響されやすい母は、終曲 パレストリーナのリチェルカーレⅣで私の車いすごと浮き上がるように見えていろいろあるけどがんばろうっととおもったら涙と鼻水が出たという私ははじめからずっとぼんやりした気持ちで身体が軽い感じだった小一時間の短い間だったのにまるで別の自分と出会い現実に戻ったときに何やら力がわいている芸術や宗教や言葉や音楽やそうして人間が長い時間をかけて大切にしてきたものがそれらを大事にする人たちに守られて育てられて伝えられているまるで別世界だと思っていたところにも感じあったり喜びあったりできる部分があるそんなことを考えながらなんとも幸せな気持ちになって帰ってきた頑張て聴きとおした弟もなんだか笑顔そして我が家では朝からオルガン音楽が曲がれる今日この頃です(すぐはやる)また参加したいつどいでしたお会いしたみなさんどうもありがとうございました