積　　乱　　雲

[生活] カテゴリの記事

全542件 (542件中 401-450件目)

< 1 ... 4 5 6 7 8 9 10 11 >

• クマッタなあ！

  近所に熊が出た。小熊が山から団地に迷い込んでしまったそうだ。いくら小熊でも、最近熊に襲われて怪我をする事件が多いからビックリしちゃった。まさかウチの町内にやってくるなんて朝小学生が登校する時間におまわりさんに「逮捕」された。山にかえしてあげたそううだ。熊は別の熊グループでもちゃんとやさしくしてあげるらしい。だから親がわりの熊に出会えることだろう。なんだか最近の人間のいじめニュースの方が情けない感じに聞こえる。それにしても、初めて「熊が出没しています。十分注意してください。戸締り注意してください。」と広報車が回るものだから、母はもちろん戸締りをした。ウチのスロープから熊がこんにちは、なんてことは想像すると絵本みたいだ。小熊だってホントに驚いたことだろう。山で早くみんなと会えるといいんだけど。

  2006.11.01

• チベット

  あおプーがやってきた。あおプーは社会人１年生である。ディレクターをしている。九州から仙台に初めて来た。もうすぐやってくる東北の冬におびえている。去年まで学生だ。社会人になって何が一番かわったかすぐ聞いてみた。「責任がちがう！」というではないか。やっぱりだ。しかも、自分で仕事を見つけて自分で学ぶ、だれも教えてくれない、という言葉がうんと印象的であった。３年はペーペーなんだそうだ。就職を決めた話とか会社の面接のこととかを聞いたら、やっぱりどこでも「ここで君は何をやりたいの？」と質問されるらしい。もちろん私もそれで悩んでいるのだ。会社だって福祉施設だって同じだ。そこでなにをやるかだ。あおプーは何を見つけるんだろう。そのための「方法探し」も修行中のようだ。学生の最後にヒッチハイクでチベットに行ったという。チベットの場所さえよくわからないわたしだけど、世界で一番高いところにある国で言葉も違って、それでも見てみたくて実行するところがいい。仏教の五体投地という拝み方や真っ青な空の話を聞いた。世界は広い。パソコンでチベットの空を見た。青がうんと濃かった。それもこの窓から見える空につながっているわけだ。ちょっと鼻の頭にチベットの空気の冷たさを感じた。　人に興味があるというあおプーが人のどんなところに注目して仕事をしていくのかすごく応援したいと思った。チベットはチベットでも私のは地面にくっついたベッドの「地ベット」だ。でも、あおプーのなんか精神的な自由さに共感したよ。身体的には不規則で大変そうだったけど「自分らしい自分の分の仕事」を頑張ってほしい。わたしも頑張ってみようとおもう。またおもろい話を聞かせてほしい。

  2006.10.29

• 雨の日のチェロ

  雨の日は空が暗い。秋の雨はよけいにそうで、朝なのに夕方のようだ。部屋に暖房が入るようになって外から来る人が寒い寒いと言うようになった。ベッドにいるといつも暖かいけど、入浴でお風呂に行くまで廊下のひんやり度で季節をはかるのである。岩手でもう霜がおりたという。ウチのスロープも冬は凍る。また冬だなあ。寒いときはチェロの音が似合う。のだめ効果かな？ウチに流れる音楽がクラシック化している。久しぶりにバッハのチェロを聞いた。あったまる音だった。

  2006.10.24

• ヘルパーさんのヘルパーさん

  私の介護には二人必要になってきた。まず入浴だ。もうずいぶん前から母とヘルパーさんで入れてもらっていた。医療が必要になってからは看護師さんと母だったが、春から看護師さんとヘルパーさんになった。力仕事に父がまざれなくなったので大変になった。訪問入浴の男の人は全然見ないで仕事をてきぱきできる、というけど、やっぱり男の人はやだよ。手術は別だけど。入浴デイではない平日は清拭だ。これはヘルパーさんと母でしてもらう。このごろ、弟がいろんなことに参加してくれるのでヘルパーさんのヘルパーさんだ。仕事を頼まれるとはりきる弟なんだけど、身体拭きはちょっと・・・。いつも立ち入り禁止令が出てちょっと寂しそうだったからね。このごろはお湯を運んでくるのとか、足浴に参加してもらうようになってはりきる。この前はオイルマッサージも頼んでみたら、こちょこちょしてまあもう一歩なんだけど気持よかった。一人前になるまでにはまだまだだけど、ヘルパーさんっていうのも弟にむいているかもしれない。首まで布団をかけてくれて暑かった～。せっかくかけてくれたから、ガマンした。

  2006.10.22

• 表現するということ

  実習に行って感じたこと。それは、表現する人にはかかわりがあるということだ。表現の方法にはいろいろある。障害のある人たちは言葉以外の方法をものすごく利用する。動きや表情や声やなんかだ。さらに私のようにとても重い人たちは体温とか、緊張とか、嘔吐とか、発作とかで表現している。このツールを表現と解釈してくれる人に関わってもらえるとわたしたちにも表現することが可能になる。観察力とか見るポイントとか、ツボにはまると大成功だ。ただぼんやり見てもらっても心は見えない。このツボにはまる人がビビッと来る人なんだろう。施設といえども集団生活だ。動きが大きい人や、声が大きい人は目立つ。その分たくさん関わってもらえる。静かにしている人は関わる人が気にしてくれないとその機会は少なくなる。私は小さいときとりあえず「笑顔」でにっこりするとみんなに声をかけられるのを学習した。うれしいときも苦しいときも嫌なときも「にっこり」することで気持を伝えたかった。嫌なことも「にっこり」してしまった。それしかできなかったからだ。これは苦しかった。みんなにわかりやすい表現方法を練習したいとは思う。でも、そう思ってすぐできるわけがない。身体は勝手に動くしコントロール可能な部分が少ないからだ。それでも、言葉で表現できるようになったことは幸せだ。特定な人とだけでもものすごく世界が変化した。自分をわかってもらう場所と人がいるのはとても安心だ。それがまだ限定されているが、社会の海にでていくなら広げないと。たとえ、こうしてみんなに通じる言葉というツールを使っても、受け取るひとはこれまた様々だ。福祉や障害に興味のある人や理解のある人たちの中でもいろいろな考え方がある。一般の人たちなら、もっとだ。私は今まで命を預けてお世話と介護を受けている以上、相手に１００パーセント合わせなければいけないと思ってきた。もちろん無理もした。ガマンもした。ノーは言えなかった。言ってはいけないと思った。しかし、それで自分が自分でなくなりそうな経験をしてみると、そんなの生きていることにはならないと思った。ノーを言っていいことがやっとわかったんだ。ただし、ノーを言える人はまだ限定されている。自由に表現することが私は私でよい、ということなら、表現することで社会参加したいと思う。それが仕事になるか、お金につながるかわからないが、社会の一部にちゃんと障害がある人も生きていることを伝えたいと思う。まだ差別や忘れられそうになることもあるし、競争の世の中で生きのびるのはしんどいけど、自分のできる分はやりたいと思う。ただ、そこにいるだけでいい、と言われる。ただそこにいるのはモノではなくて人なんだということを伝えたい。

  2006.10.21

• のだめカンタービレ

  昨日はこの話題でいっぱいでしたねえ。やっぱりyoshiさんも見ていましたね！両親はワッハッハとうけながら見ているのでした。いいねえ～。そういう私はまずは音で聞くことにした。音楽がたくさん出てきて、知ってる曲だとうれしいもんだ。しかし、９時から音を１時間も聞くのはちょっと私には厳しい。後半は疲れて嘔吐してしまった。こんなときホント情けないよなあ。録画してもらってＤＶＤで元気な時間に見ることにしよう。ドラマの雰囲気は上々だ。 

  2006.10.17

• 究極の足浴

  なんにもない休日。朝からまったり寝た。昼もぐっすり寝た。夕方はのんびり寝た。体中の細胞が休んだ。疲れの粒が煙になってどんどん出たね。休暇の母がなかなか帰ってこない。朝一番で弟と出かけた。どこに行ったんだか、本人もよくわかっていなかった。連絡もない。・・・ま、いっか。すでに暗くなってきた。父が自ら夕食を作り出した。初めてのことだ。何か異変か！やけに元気な声で二人が帰ってきた。米沢の秘湯「姥湯」に行ってきたんだって。何もかもすんごいところらしい。山奥の露天風呂につかって、イオウの臭いをプンプンさせてきた。おみやげは真っ赤で鮮やかな紅葉と河原のきれいなピンクの石。そして究極のプレゼントは温泉のお湯！である。私のためにみんなで一生懸命ペットボトルを飲み干して、一番きれいなところのお湯をもってきてくれた。それで超高級足浴だ。丁寧に暖め直して臭いを確かめて、おそれおおく足を入れた。山奥の崖の中の温泉。そこに私はとうてい行けないだろう。だけど、そこにいながら私を思い出してくれて、景色やお湯の感激をわけてくれたのがものすごくうれしい。まさか！と、気持が飛び跳ねたよ。お湯の中の足はいつもと同じくらいあたたまったけど、なにしろみんなの気持のこもったお湯が実にしみいった。おかげで、一日中寝たのにまたよく寝た。あったまりすぎて明け方少し起きてしまったほどだ。今朝の足はまだ温泉くさい。母も元気復活。お肌つるつると喜ぶ。みんなが元気になって父喜ぶ。ちょっと元気になりすぎて母うるさい。私が日記にぼやいたおかげで母を温泉に誘ってくれる人がいて、その人たちも私を応援してくれて、またみんなで楽しいことをやりたくなる。みんなってなんてやさしいんだろう。そういう気持は循環していて、少しずつ分担して、分けたり、キャッチボールしたり、もどってきたり、大きくなったり飛んだりはねたりして増えていく。誰かが誰かを助けて励ましたり元気にしたりする。なぜかそういう人にたくさん会える。ほんと、幸せをかみしめる一日だった。そういえば、車が故障する事件で大変なこともあったらしい。だけど、みんなと力をあわせて乗り越えて、それは次の教訓になるであろう。人生いろいろあるさ。いやなことや失敗もあるから味があるんだ。ただし、いのちは大切に。 

  2006.10.16

• 充電大冒険

  放電していた母が充電してきた。かなり満タンである。よしよし。いいことだ。詳しいレポートは明日をお楽しみに～！ヒントは秘境だよ。

  2006.10.15

• 墓守り

  おばあちゃんの誕生日パーティーをした。ものすごく久しぶりだ。なんか、いっつも元気なような気がしていたけど、考えてみたら毎年ひとつずつとしをとるわけで、おばあちゃんもおじいちゃんもますますおばあちゃんとおじいちゃんになる。おばあちゃんは６８歳になった。まだ元気だし若々しいけれど、永遠にではない。長生きしてください、と私が乾杯の挨拶をした。で、なんだかんだとお墓の話題で盛り上がる宴会になった。父のおじいちゃんのお墓は遠くにあって、今うちのお墓に引っ越す手続きをしている。来週納骨なのでそれまでうちにやってきた。会ったことはないけれどわたしのひいおじいちゃんだ。仏壇がない我が家だけれど、来週までゆっくりしてほしい。久しぶりに孫(お父さん)にあって喜んでいるかもね。弟も毎朝挨拶をしている。お墓を守るのは大変な仕事だと思う。私にも弟にも難しい。お参りくらいはできるけれど、ずっとずっとお墓を守るのは大仕事だ。お墓はひとつの形で、今はいろんなお葬式の方法もある。お墓に入らない人もいるんだって。好きな場所に骨をまく人もいる。骨は物質だが、人が存在したという精神性はなくならない。それを忘れないようにするためにお墓を建て先祖をたいせつにしてうやまうのが供養だ。私にとっては双子の姉さんもお墓にいる。私はお墓に行くかまだ決めていないけど、自分で決めたい。ひいおじいちゃんはみんなにおまいりしてもらえる近くに引っ越すのはよかったね。今までは生まれ故郷にいたし、どちらもよいことのように感じる。これからは私もおまいりしてあげられるしね。お参りのときに思い出してもらえるのはすごくうれしいことだよ。

  2006.10.08

• 連休まったり

  世間は連休である。我が家もようやく一段落の連休である。天気も悪い。こんなときはまったり休むに限るね。わくわく隊の人たちがいろんなお誘いをくれた。私にではなく、母や弟にである。みんなやさしい～と感激する母だ。電池切れのことを書いてあげた私のおかげだ。数年ぶりにたった一人で映画をみて号泣してすっきりして帰ってきた母はちょっと充電した足音になった。やっぱり人間は弱音を吐いたほうがいい。私は日記でかなり発散している。弱音を吐けない人はかっこつけしーのところがある。いいときもそうでないときもあってよい。なので、そのときは宣言してまったり休もう。

  2006.10.07

• 秋を楽しむ

  平常心が功を奏して元気になってきたぞ。しめしめ。だいぶ早い。寝るに限る。昨日はちょっと頑張って入浴した。髪をバッサバッサ洗って、湯船にまったりつかった。おかげでグッスリ眠った。電池切れで文句が多い母のぼやきは平常心でムシした。ムシするとだんだん個人攻撃してくる。これもムシ。言いたい人には言わせておく。秋は短いけどたくさん行動できる貴重な季節だ。ほどよく涼しくあまり寒くないからおしゃれもできる。大阪港で見た一番星のケープが完成している。モヘアのぺプラムをつけた紫のカットソーも完璧である。袖口の上品さがミソだ。今年の色はムラサキというではないか。タイムリー！コレを着るのは秋の郊外学習である。訪問学級のみんなと山のロッジに出かける。川沿いでは芋煮会の季節だ。９年ぶりだ。川のせせらぎ、炭の臭い、ちょっと冷たいさわやかな風、あったかい芋煮、もしかして紅葉。想像しただけでうれしくなる。うひひ。さらにおしゃれは自分で決めた服である。そんなふうに当たり前に行動できる自由がすんごくうれしい。病院にいるＴくんにも落ち葉を届けようと思う。 

  2006.10.06

• おばさん同総会

  私はつきに一度訪問リハビリを受けている。なんと小さいときの通園施設で先生だった訓練士さんなんだ。毎月楽しみにしている。秋はよく作業療法の実習生も一緒にきてくれるからなかなかおもしろい。先日も女学生のＡさんとやってきた。なんとシッシー(前回の実習生)と友達というではないか。シッシーが今、北海道実習でちゃんと生きていると聞いて安心したよ。そこへ、母の友人が訪問してくれた。なんと通園施設の同窓生である。なので、先生とお客さんと母とで突然懐かしい同総会が始まってしまった。(リハビリそっちのけではないので念のため)しゃべるしゃべるしゃべる！！！！おばさんって集まるとこんなにしゃべるの！？すごすぎ。リハビリしながらしゃべる先生もすごい。もう１２年も前のことをわいわいしゃべる。今だから言えることも、そのときは気がつかなかったことも、トシとって振り返ることも。耳ダンボで聞いているうちに私もいろんなことを思い出してコーフンしてきた。あのときガマンしたこと。うれしかったこと。伝えたかったこと。リハビリしながら緊張した。やっぱ、リハビリはリラックスした雰囲気でないとだめですね～。実習生のＡさんは目を丸くして聞いていたと思う。だけど、支援で関わる人は、その人の後ろにある生活や思っていることをカンジながら仕事をしてほしいと思うんだ。だから、めったに聞けないいい研修になったと思う。おばさんたちは話足りなかったようで、どうやら、まだ続きの会をやるようである。おはさん恐るべし！

  2006.10.01

• 知恵の輪バトル

  くじびきでもらった知恵の輪をめぐって両親が闘った。先に解いた方が一日の休暇である。本当は弟にもらってきたのに、大人が真剣にとりくんでもなかなかできない。母はすっかりあきらめて、父チャレンジである。できっこない、とほぼバカにしている母である。３０分くらいマジで格闘していた父が偶然ほどいた！母まけた。悔しがる。しかし、母はもとに戻した。こっちも偶然。お互い引き分けである。今朝になって再び分析にかかる二人である。解くのは父、戻すのは母が強い。お互いにできるほうで自慢して勝とうとする。朝の忙しいときに！あほな両親だ。しかし、ほぼ解明された。勝負はやっぱり先に解いた父にしてやろう。凝り性の父は別のを買ってきそうだ。人間いくつになっても自信は必要だ。そして、母は朝食のなべを焦がした！ドジすぎる・・・・。

  2006.09.25

• お子様誕生

  皇室の男の子誕生ニュース一色である。こどもが元気でうまれたことはおめでたい。ところで、昨日うまれたばっかりだって言うのに、もう将来のことや教育のことや、わいわい言われて大変だなあ～～と思う。ま、これは人事だから勝手なことをいえるわけで、当事者は後から聞いてぎょっとするのではないだろうか。これって、生まれる子供に障害や病気がある場合も紙一重でよく似ていると思う。子供に障害があるかもしれないとお腹にいるうちからわかってしまう時代である。病気のこどもは生まれる前からかわいそうがられる。生まれてみてけっこう楽しいことやいいことも山ほどあるかもしれないのに、勝手にかわいそうでいいことはありっこない存在にされてしまう。だから、今では生まないことにしてしまうこともある。運良く生まれた私としては、障害は重いけどけっこう楽しく生きているし、まあ、怒ったり悔しかったりすることもあるけど、健康なひとと同じくらいだと思うよ。だから生きていてかなり幸せである。幸せも不幸も、いいこともそうでないこともどんな人にも普通におきる。どっちかに決め付けることもないし、自分で決めればいい。本人が幸せならいいと思うよ。お子様は性別のことをすごく言われていたけど、男だって女だってそのこが元気で幸せならいいじゃない。障害のことも知らなくていい、というコメントまであったけど、それをひとくくりにするのはちょっと違う意見が私にはあるんだけど、胎児診断についてはまた今度にしておこう。要するに、まわりの人は普通に見守ってあげるのがいいと私は思う。いい意味で騒いでいても、ふっとしたバランスで、悪い意味で騒ぐことにならないといいなあ、と思う。すくすく育つといいと思っている。普通でない人が普通でいるのは大変である。

  2006.09.07

• 誕生日

  今日はめでたく誕生日だ。母のである。トシは聞くなというので書かないことにしておきます。今朝起きても誰も覚えていないというのでちょっとガックシしていた。私だけがおめでとう！を言ってあげたのだ。何歳でも誕生日はうれしいものだよ。毎年のことだが、誕生日に何がほしいの？と聞くと、休みがほしい、と言われるようになった。なんか、とってもかわいそうだ。数日前に休暇で半日温泉に行った母は、整体も行ってきた。どうやら肩こりだけではなくて息苦しくなっていたらしい。そしたら、整体の人が肩・首・背中がバリバリで、交通事故で追突の体験とかありますか？と聞いたそうだ。介護のことを言ったら、「がまんしすぎましたね。」と言われたそうだ。肩甲骨の筋肉が固くなると呼吸を妨げるそうだ。呼吸が浅くなるとよく眠れない。呼吸がらみの疲れについては私もよ～くわかるよ。ぐっすり眠れた感じがないのだ。だからいつも疲れている。しかし、肩こりで息苦しいってあるんだ。このごろ手先がしびれるとか言っていたし。プロは触るとわかるんだね。そこがプロである。整体のおかげで息ができるようになった、と帰ってきた。今年の誕生日プレゼントは温泉チケット整体つき、に決定だね。自分のメンテナンスをするのは堂々とやってほしいとマジで思う。 

  2006.08.31

• 名古屋から！

  名古屋からお客さんがやってきた。りーちゃんとお母さんである。車椅子のリーちゃんと新幹線で二人旅。しかも日帰りだ。すごすぎる。そんな風に会いに来てくれたなんてうれしすぎだ。中学三年のりーちゃんは私と同じ障害がある。なんか、元気な頃の自分を見ているようで懐かしい感じでした。りーちゃんにも言いたいことがたくさんありそうだ。一生懸命返事をしてくれる声は、気管切開の前の自分の声みたいだったね。そうだった。私もこんな風に声でいろんなことを話していたよなあ・・・。うん、うん、と一生懸命聞こうとしているお母さんは超がんばりやさんのような気がした。本当は大変なことも一杯あるんじゃないかなあ、と思ったよ。母と同じ年で、なんとなく似ている二人だ。まあ、母よりずっとやさしそうだったけどね。りーちゃんはすてきな家族と一緒で幸せだと思う。ダンスも習っているんだって。おしゃれもばっちり。並んで写真をとった私たちはかなり綺麗どころである。へへっ！お店をしているりーちゃんのうちでは、私とは違う環境で大変なこともたくさんあると思うんだ。それでも自分の分をみんな一生懸命生きているなあ、と感じた。いこともあれば大変なこともあって、大変なことがあるから、いいこともうれしい。一生懸命時間をかけて食事をするりーちゃんとお母さんをみて、私たちが生きていくって、大変な仕事をしているんだなあ、と改めて思った。大好物のチーズケーキを食べる速さはすごかったね！そりゃそうだ！私もそうだった！とんぼ帰りの二人だったけど、いろいろ考えるきっかけになった時間だった。名古屋と宮城は離れているけど、空はつながってるからね。今日もりーちゃんががんばってるなあ、と思うと私も元気が出るような気がしている。今はまだりーちゃんと話ができないけど、きっといつか話そう！私も自分のできることで、みんなにも話したいことがいっぱいあることを伝えていきたいと思ったよ。またいつか会いたいね！ありがとうでした！

  2006.08.28

• 弱い心と強い心

  休み中遊びほうけた弟が宿題を前に愕然として泣いた。壮大な計画が完成するはずだったのに、行動しなかった結果、悲惨な現状に直面したのだ。弟はいつもこうだ。願いと目標はとことんデカイ。考えているうちに完成した気持になり、ほめられている自分を想像して満足してしまうのだ。つまり、間がない。努力と行動が抜け落ちている。夢見るぼっちゃんだ。プライドだけでは生きていけない。プライドをもち続けて孤高に生きるのは可能だ。だけど弟のは全然イケてない。努力中のできない自分に落ち込んでダメな自分(弱い自分)にすぐコテンパンにやられる。白か黒かで灰色がないのだ。灰色でいながらバランスをとるという仕事は実は抽象的で弟には難しいみたいだ。昨日の母はがんばった。一日弟の自己申告に任せてじっと我慢していた。自己申告だけリッパな弟はすぐに目標を忘れて一日中ぶらぶらしていた。翌朝ついに雷炸裂だ！弱い心に支配された弟は泣いてしまう(泣けば許されると思うところがむかつく)。注意されると固まる(指示されるのはいやなくせに指示を求めるところがむかつく)。ほめられるそのことを期待して大切なことを忘れている(それでいいのか！とむかつく)。聞いている私もお母さんの気分だ。子育ては大変だ。母は作戦を変えて「強い弟」と「弱い弟」で言い聞かせていた。強い弟が絶対勝つ、と励ました。多重人格のように弱い弟が現れると突然泣く。強い弟になるとすっと集中する。やればできるじゃん。でもいちいち励ましがないと弱い弟優位だ。2時間粘ってとうとう仕事をひとつやり遂げた。強い弟が勝った。そのことをほめると今度は感動して泣いた。これでまたリセットするんだ。あ～つかれる。その後やっと壮大な作品にとりかかった。強い弟は一日がんばった。ぴったりくっついて母もがんばった。やり遂げた弟はいい顔だった。くたびれた母はしょぼしょぼの顔だった。私のガイドも残っているけど、最終日でいいから。夏休みのお母さんはほとほと大変である。  

  2006.08.20

• もやもやタイムスリップ

  湿度９９パーセントと聞いて水の中に浮かんだみたいな気分になった。・・・・のはほんの一時で、もわ～っと不快気分１００パーセントな日だった。山にあるウチは濃霧で真っ白になる。私の頭のまわりは灰色だ。体調が悪い。やっぱり吐いた。記憶というのは頭のどっかに必ずたまっていて、なくなることはないらしい。どんなにささやかな吐き気でも必ず最悪の時代を思い出す。記憶の引き出しにつめこんで鍵をかけているつもりなのに、鍵穴からもわっと濃霧のように染み出すのだ。うっかりしてるとどんどん広がって、あたり一面灰色だ。あ～、また山道に迷ってしまった～と気づいたときにはすでに嘔吐スイッチオンである。古い友達に会うと時間を飛び越えてすっとその時代に戻るように、時間の空白があるのならばその記憶の点に飛んでいくだろう。私の嘔吐はずっと連続しているのに、なんで、必ずあの日あのときに戻っていくのか。お盆は亡くなった人を思い出すし、家族が集まって古い話も新しい話もごちゃまぜに飛びかうせいか、時間の前後が戻ったり進んだりする。記憶はなくならないけれど、積もって積もって積もっていくうちに塵のひとつになるのだろうか？大切な思い出や強烈な記憶は塵の塊になるのか？嘔吐の記憶の先にあるのは呼吸器につながれて眠り薬でぐったりしているのにものすごく苦しくて頭がはっきりしていたあのときだ。みんながどんどんお別れの言葉を言うのに、私はすごく怖くて絶対いやだと叫んでいた！それから時間が積もってずいぶん穏やかな日常になったと思う。それなのにまだその記憶にタイムスリップする。私専用の高速道路だ。別の自分がちょっと自分を覗いて、また高速道路で今の自分に戻ってくればいいんだけど。やっぱり今でも死ぬのは怖くて、ついそこを見たくなってしまうのかもしれない。夏は怪談の季節だ。怖いもの見たさで涼みたいってこともあるのだろうかねえ？濃霧のせいで思考ももやもやになってしまった一日であった。

  2006.08.19

• 三河伝承大江戸牡丹

  叔父さん夫婦が名古屋から帰省してきた。なんと10時間も運転して。は～、ご苦労様である。転勤前の横浜みやげシュウマイから、名古屋名物に変わった。めずらしい。名古屋は愛知県。というわけで味噌カツのミソをもらった。そしてメインは岡崎かいわいの三河花火である！三河地方は花火の名産地なんだって。中国産の花火が多い中で、国産は高級品だという。職人が手作りした由緒正しいありがたい線香花火というのをもらった。江戸時代に鉄砲の火薬が発達したらしい。それから人々を楽しませる花火を考えつくとはサスガだね。そんなに歴史ある花火だったら私もやらなきゃ！というわけで6年ぶりに花火をやったよ。線香花火は花がうんと大きく開いて長く光った。コツは45度傾ける持ち方だ。ちゃんと解説してあった。何しろ由緒正しいから作法が肝心だ。そして落ち着いて風情を楽しむのがよい。落ち着きのない母は3回くらいボッタリ落とした。普段の振る舞いがこのような時に現れる。ちなみに、中国産は落ち着いて持ってもすぐボッタリ落ちる。現代の花火はストロボみたいにちかちかしたり、色んな色が変化したりと、こちらもきれいだ。手に持って近くで見た。ホント久しぶりだった。風が気持よくて夏の終わりを楽しんだ。あ～マンゾクじゃ。ところで父は昔、打ち上げ花火をのぞいて、目にやけどをしたという。こっちも落ち着きがないじゃん！まったく。

  2006.08.15

• バレエ公演

  友達のバレエ公演に弟と母が出かけた。演目はコッペリアだった。弟とバレエなんて共通点がなさそうだけど、友達が出るというとすごく楽しみに出かけた。去年より格別に上手になっていたんだって！DVDが楽しみだ。わたしはいつも録画で見せてもらう。みんなの手足が長くてすっきり柔らかく動く様子は惚れ惚れする。麻痺と緊張で正反対の私でも演技を見ている間はすっかりバレリーナの気分になれる。素直にすごいな～と感心するよ。音楽にのせてからだの動きで表現するバレエはこれまた、人間に与えられた才能のひとつだ。言葉がない舞台で動きだけで感情やストーリーの変化を表現するのだから色んな技が必要だろうね。何事も訓練の賜物だ。長い時間をかけて、夢を捨てないで、希望があるから大変な練習も乗り越えるだろうね。バレエ団の先生の一人は子供の時から知っている友達だ。ものすごくかっこいいんだ！私にはもうひとつ夢があって、私の曲に合わせて彼女が動きで表現してくれたらどんな風になるかなあ、と思っているのだ。それを見てみたい。だけど、一流の踊りに合わせるだけのいい詩といい音楽になるまでにはまだ修行が必要だ。ちょっと、かなり、とってもずうずうしい夢だけど、叶えたいなあ。

  2006.08.14

• お盆休み

  毎年のことだけど、おじいちゃんもおばあちゃんもすぐ近くにすんでいるウチではお盆の田舎帰りというのがない。姉さんの墓参りもお盆には行かない。理由は簡単。暑いし込むからだ。そのかわり、おじさん夫婦が里帰りしてきて、宴会をする。そこからおじいちゃんたちの墓参りに山形県まで行ってしまうのでちょっとしか会えないんだけど、弟は旅行ができると喜ぶ。お盆はお墓参りの休みだけど、家族がみんな集まるのはいいものだ。入院が多い夏はなかなかお盆の宴会に参加できなかったので、今年は久しぶりだ。今年はお盆の宴会がいっぱいある。ウチの宴会は私のベッド周りでがんがんやるから超おもしろい。入れ替わり立ち代り酔っ払いがベッドのちかくに寄ってくる。酔っ払いの姿はおもしろい。たいていの人は普段の姿と変わって陽気になる。おしゃべりになる人が多いねえ。日本全国でよっぱらいだらけになるわけだ!私もアルコールの注入で参加できるのももうすぐだ。う～～～んと楽しみである！一応マジメだから成人まではガマンするよ。みんなは何歳から飲んだのでしょう？(・・・って、コメントには書けないよね～) 

  2006.08.13

• 性善説か性悪説か

  戦争責任について論じる番組を聴いていた。みんな戦争はよくない、という結論は知っている。平和がいいに決まっている。でも世界中でまだ戦争がたくさんある。その戦争にはそれぞれ理由があって、お互いの理由は自分にとっては正しいものだと信じているのかもしれない。信じこまされている場合もあるだろう。何を信じるかは教育の力も大きいと思う。その話題を考えはじめると長くなるので、今日はちょっと別。人間はもともと善か悪かというテーマだ。これについては普段から両親でも意見が分かれている。父は悪といい、母は善という。私はどっちの意見も聞いているが、まだ決められない。私は体験から人はそれぞれホンネを持っていて、表の顔は必ずしもホンネではないということを知った。私にもホンネとタテマエはある。それを大人になること、ともいう。でも、弟みたいに空気を読んだり期待されていることを言葉なしで理解するなんていうことが難しい人にとってはホンネ＝全てだ。言葉はそのまま言葉だし、その後ろに隠されている人のホンネはなかなかわからない。それでものすごく苦労しているわけだ。世の人の多くは善であると信じたい。けど、そうでもないし、善でいるつもりでも心の弱さに負けて悪が表に出ることもある。一人の中には善も悪も一緒に存在しているわけだから、普段はそのバランスの問題でいい人かどうかが決まっている。根本的に善か悪かといったらやっぱり私はまだ決められない。善といわれる理由を信じて戦争をしても人を殺せば悪でなないか？どんな人でも命は一番大切ではないか？そしたら、死刑はなんであるのか？すごく悪になってしまった人を助ける道はないのか？などなど、考えだすとまとまらない。とりあえず考えることはしていくけど。私のような人を生かしておいてくれる世界は基本的には善だろう。善の分量が多い人が周囲にたくさん集まる。話せばわかると信じたいけど、そんなことを言っていられるのは今の日本が平和だからだという人もいる。たぶん戦争中なら私は生きていないだろう。ならばやっぱり生きていたい。だから平和な方がいい。その方が多くの人が善でいられる余裕が生まれるだろう。・・・とはいうものの、やっぱりまだよくわからないことが多いなあ。 

  2006.08.12

• ちゃまめどんまとめ

  茶まめドンをめでたく収穫した。とれたて・ゆでたて・つやつや・即乾杯！で家族に貢献した。湯気でほかほかの茶豆の黄緑はすごく美しい。豆の香りで満ち満ちた。私が茶まめにしてあげたことといったら種をまいたただそのことだけだ。水をやるのも、草をとるのも、収穫もみんな他の人がしたことだ。でも、見守るのにはずっと参加した。植物のいのちは刻々と変化し、食べ物となって土のパワーとエネルギーを運ぶ。それをおいしいと思ってよろこんで食べると元気をもらえる。私は食べられなかったけれど生命力と成し遂げた仕事の満足感と続いていく時間の余韻をもらった。病気の人でもどんどん植物を育てるといいと思う。植物は何年も生きるいのちをもっている。わたしがいなくなってもその時間を共有したことをつなぐ人と人とのメッセンジャーになるだろう。私のメッセージをつたえる植物を探したくなった。

  2006.08.10

• チェック機能ゼロ休暇

  父と母の誕生日は近い。４日しか離れていない。なので運転免許証の書き換えはいつも一緒に行く。今年は早くから時間を調整して、私たちの支援の人を整えて準備していた。な～んか楽しそうだ。普段の休みは一人ずつか家族みんな一緒なわけだから（私の介護と体調しだいというわけ）、夫婦で出かけるのは一年に一回の結婚記念日くらいだ。これは真冬。だから真夏の免許書き換えがある年は一年に二回デートできるというわけだね。ところがなんと、二人で遠くのセンター近くまで行って、書き換えが来年だということに気がついた！ドジすぎる！！二人とも気がつかなかったというのだから、チェック機能ゼロだ。わざわざ行って、そして、おそばを食べて帰ってきた。母のドジはしょっちゅうだから驚かないけれど、普段しっかりしている父が一日ドジの連続だった。疲れているんだなあ、とだんだん気の毒になってきた。二人とも色んなことをこなしている毎日だからなあ。外でも家でも神経を使っているのだ。たまに緩むときもあるよね、当然。というわけで思わぬ休暇になった数時間。七夕デートでもして来たかと思ったら、そばだった。それもいいか。お盆もけっこう行事で忙しい休みだから、案外こんなときが一番休みになるのかも。今朝は二人とも復活して日常だ。夜も仕事の飲み会だと父はうれしそうである。母は早く帰ってこい～、とぼやいている。私はリハビリだ。弟は昼寝だ。今日も暑くなりそうだ。

  2006.08.09

• 中休み

  おあつうございます。急にあっつくなって、やっぱりグロッキー発作でダウン中です。入院手前で乗り切りたい。この頃の夏は異常に暑いような気がするね。毎日出かけて遊びまくっている弟を横目に、私はひたすら時を稼ぐ毎日だよ。七夕の花火は音だけ聞いた。夏休みも折り返しだ。母がウクレレを買ってきた。なかなかいい音だ。涼しさをさそう。だんだんうまくなってきた。夕方に蚊取り線香の香りをききながらウクレレの「海は広いな大きいな～♪」はなかなか風情があってよいねえ。ハワイの音楽のときはちょっとだけ吐き気がおさまる。ふう～～～。

  2006.08.06

• 夏休みのおかあさん

  学校が休みになると、お母さんは大変だ。障害がある子供のお母さんはなおさら大変だ。学校に行ってくれる時間がありがたいとみ～んなよく言う。私なんて、夏休みも平日もそんなに変わらないけれど、弟が一日中いるだけでかなり騒々しい。こどもがいるヘルパーさんや看護師さんにきいてみるとすごく大変そうだ。朝のうちに５個もお弁当を作って夜のご飯も用意してくるというではないか。ひえ～～！すごい！えらい！留守番しているこどももエライ。ゲーム三昧といううわさもあるけど、親がいなくてもちゃんと過ごせるところはやっぱりエライ。障害のある子供はそうはいかない。自由にゲームもできないから、時間のすごし方を考えて用意してあげなくてはならないからねえ。自由時間をすごせるということはすごいことなのだ。夏休みは弟がいるから、母は弟の仕事を考えるのにかなりエネルギーを裂かれている。いちいち聞くからだんだん切れる！疲れているなあ、と思う。だから私の世話はだんだん減る。特別にやりたいことのガイドはすっかり減る。でも、じっと寝ていてあげるのも唯一私にできる協力だと思っているんだ。いまのところ体調もいいからできることはしよう。何もしないこともリッパな協力である。

  2006.08.02

• ８月だ！

  積乱雲の季節、８月だ！東北地方はまだ梅雨が明けていないので涼しい毎日だ。私にとっては助かるよ。着々と夏休みの計画が進んでいる。弟なんて毎日お祭りモードで、ついうらやんでしまう。じゃあ、私も行きたいかっていうとそうでもない。話をきいているだけで楽しいからいいのだ。全部参加していたら身が持たないこともよく知っている。メインに絞って体調管理しなくちゃ、と思う。以前はこれができなくて、エネルギー全開をやりすぎてばてばてになった。当然吐くのである。だけど楽しいことをがまんするのは超つらい。みんなが楽しそうにしていると、余計落ち込むしね。だから、今日も入院してがんばっている子供たちは、きっと楽しいことを励みにしているだろうけど、複雑な気持だと思う。話を聞くだけで自分も楽しくなるまでには修行が必要だ。夏やすみやお正月に大勢の人が当たり前に楽しく過ごす季節にそうできないとなんか、取り残された感じですごく寂しくなるよ。でも、楽しむ人のために仕事をしている人もいるし、いろいろな事情でそうできない人もいるわけだ。その人たちも自分のやり方で楽しい時間を持っていいわけで、それがみんなの時間と同じでなくてもいい。一人一人違っていいわけだ。まあ、そういうわけで、私はこの８月にまったりとやってみたいことがある。それはまたのお楽しみね。８月を楽しくすごしましょう！仕事の人は暑いけどがんばってください。

  2006.08.01

• 自立支援法レポート

  自立支援法の調査があった。大人だと１０６項目も聞くんだって。そのこども版というわけで、弟と二人分調査した。弟の手帳は３年ごとのチェックがある。今年はその年だ。よくなるのもそうでないもの複雑である。知っている人は制度を使うために重めに話したりしていた。認定される度合いで私たちの生活はものすごく変わるからこれは深刻だよ。マジで。弟は身辺のことはだいたい自立ででてしまう。こだわりや対応でタイヘンなところはどうやって判定するんだろう。やっぱり見た目が客観的な基準になってしまうのはなんか違うと思うなあ。で、私である。私は身体障害の手帳を１級で持っている。１級があれば大抵の制度は利用できる。ってなことでズボラな母はず～～～っとそのまんまである。身体障害の１級はなおるわけではないのでチェックもない。だから手帳の写真もずっと小さいときのかわいい私のままである。ところで、しかしだ。これまでの間にけっこう病状もかわり、障害の様子も変化があったわけで、あらためてチェックが必要になった。自立支援法の問診はすごく大雑把で、ひとりひとりかなり違う障害を本当に正しく決めるのは大変そうだ。第一ものすごい仕事の量だよ。私たちのように自分で話せない人は、親がどう表現するかでけっこう変わるのではないかと心配だ。やる気のない親はいい加減に言いそうだ。介護をタイヘンと感じる度合いも個人差だ。そしたら、問診の時にすごくタイヘンそうに話すといいというらしい。逆に見得はって大丈夫なんて言おうものなら、あっ、そうですか、となりそうだ。だったら私の場合、嘔吐発作でゲロゲロしていて親もボロボロの時に見てもらえばいいってことか？なんか、納得がいかない感じだ。生活が本当によくなるように認定されてほしい。

  2006.07.30

• ごめんなさい係り

  パロマの事件で会社の人があやまっているニュースを聞いた。夕張市が破綻した話を聞いた。そしたら父もつらい立場の仕事をして帰ってきた。社会人の仕事の中には、自分ひとりの失敗でなくてもあやまらなければならないことがある。自分ではそんなつもりがなくても、自分はがんばって仕事をしていても、それから、今の仕事のことでなくても謝る係りは今の人だ。社会的責任というのは時間を越えてもとらなければならない。失敗は失敗だ。あやまってもとりかえせないこともある。それでもあやまるのはあたりまえだ。正義とか、真実とか、誠意とか、が後押しすればあやまれるはずだ。父はごめんなさい係りをよくする。立場とはいえ、へこんで疲れてくるときもある。大変だなあ、と思うよ。でも責任者という人が逃げていたらやっぱりだめだ。みんながやりたくない仕事でもやらなければならないこともある。みんながやりたい仕事ばかりやっていたら、これは大変だ。お腹でこんちくしょう！と思っても仕事は仕事だ。だけど、働く人も自分の心は大切にしてほしい。身体と心はつながっている。責任感が強いのはいいけど、自分の心と体のバランスをとってがんばってほしいと思う。ごめんなさい係りの人も家族がいるし、自分ひとりの命ではないから。仕事の代わりはいるけれど家族の代わりはいないもんね。中には自分を大切にしすぎて責任も捨てる人がいるけれど、何事もバランスが大切だ。社会人が責任をもって仕事をするというのはそんなことも引き受ける厳しさがあるということだろうね。たぶん、多くのひとは大変なことが多くて、それでもいいことが少しはあるからがんばっているのだろう。だけど、パロマで死んでしまった息子は１８歳だった。もう生き返らない。どんな仕事もいのちにつながっていることを忘れてはいけない。

  2006.07.26

• ジェベバラ

  日本画家のＮ画伯と日本画家のＮ夫人がやってきた。雫石で出張展覧会をして、仙台でも病院で展覧会を開く途中に寄ってくれた。入院していたときに会って以来だから３年ぶりだ。自宅で会うのは初めてだ。横浜から会いに来てくれるなんて。またあえて感動した。Ｎ画伯夫妻に、絵のいろんなことを教わった。寝ながらかくのにいい画材とか、紙とか、書の紙のこととかいろいろと。水張りといって和紙の作品をかっこよくする方法も聞いた。もちろん、私の作品も見てもらって画家の意見を聞かせてもらった。ここがポイント。私が思っていたことも画家としてはこうするといいよ、とアドバイスもらって、形にこだわってかけないなあ～と悩んでいたことも、かけばいいのだ！ときいて気持が楽になった。なんといっても色がきれい、と言ってもらったのが超うれしかったなあ。秋のバザーにむけて作品を作ろうと思う。サイズや色や、台紙や、額縁の話をいろいろきいているうち、絵も書も形を残すというよりは、そのときの気持や感じを紙の上にうつす仕事かなあ、と思った。うまくいえないけど、とても感覚的で精神的な仕事だ。美術の先生が、紙の上で格闘してみて、といったのはそういうことだろう。夏休みにやってみよう。 で、ようやくジェベバラの話である。画伯はセネガルの太鼓を演奏する。ジェベバラは調和のたいこ、という意味だそうだ。なんと携帯用で寿司おけにふたをした太鼓で聞かせてもらった。独特のリズムでけっこう乗れる。それにあわせて春雪をうたってみたけど、やっぱりそっちはＮＧであった。太鼓をしながら絵をかく画伯である。う～～～ん、クリエイティブだ！！！ 

  2006.07.20

• プリマになった

  友達家族と久しぶりに同総会をした。友達は６年生になっていいて、なんかとっても大きくなっていたよ。まあ、私だって高校３年だから、当たり前か。友達はバレエをやっている。すぐとなりでアラベスクのポーズを見せてもらった。やわらか～いい！背中の反り方は私のイナバウアーとそっくりじゃん！。ならば私も！というわけで、手の美しい形を習った。う～ん。ここはちょっと難しい。中指だけ伸ばすのは一人ではできないな。とりあえずガイドしてもらってふたりでバレリーナポーズで写真をとった。髪の毛はポニーテールでばっちりだね。ついでにバレリーナの歩き方を習った母と弟が先生を先頭に廊下から入場してきた。ドシドシしてこりゃあむりだ。でも受けた！夏にバレエ公演があるんだって。ＤＶＤを楽しみに待つことにしよう。

  2006.07.18

• ほんとの私とほんとのあなた

  私がなぜ自分でパソコンができるようになりたいかというと、それはもちろん自由に話をしたいからだ。私のことを正しく(正しくっていうのもいろいろ考えるけど)わかってほしいと思うからだ。というのも、話せない時代はすごく障害が重いこどもの分類だったから、何もわかっていないと多くの人が思い込んでいた。目の前の人が何もわかっていないと思うことは、その人がいてもいなくても同じということになる。だから実にいろんな人を見た。私をモノのように扱う人、他人の悪口をここだけの話ってぶちまける人、悩みを語る人、弱いものをいじめる人、人のものを勝手にいじる人などなどだ。その、同じ人が、私と親がいるときにはすごくいい人になっちゃったりするから、私は、どっちが本当のその人か迷った。そのうち、大抵は信用できなくなった。そして、最後は、人そのものを信じることができなくなって、そんな自分が悪いとうつになった。一番悲しかったのは、信じていた人が誰もいないときに私をつねって、親には気がつきませんでしたとうそをついた事だ。二番目は目の前でいじめられている弟を助けられなかったことだ。両方とも、私が何もわからないと思っていたか、私の存在にも気がつかなかったかだろう。どっちも、私には何もできなくて悔しくて泣いた。人が見ているから正しい行いをするのを正直とはいわない。私がいてもいなくても、正しい行いには本当は関係ないことだ。なぜだか、私がモノをわかるとわかったとたんに急にちゃんと対応してもらえることもくやしい。複雑だ。大人の世界にはホンネとタテマエが存在することがよ～くわかったけど、障害と見た目で存在を無視された悲しみはずっと胸から離れない。それに、本当に正直で心が美しい人はけっこう少ないこともわかってしまった。モノだった時代には人のホンネが見えて便利だったのかもしれない。本当に信じられる人がよくわかったからね。でも、もし、タテマエの部分だったとしても、誤解があるなら話すことでもっとよく知ってもらえるだろう。私のことは私が言わなくてはと思っているんだ。だからパソコンをがんばりたい。見た目で分類してまとめないでほしいんだ。一人一人ちがうんだ。

  2006.07.15

• トラブル発生！

  母が弟の通院で留守の間、看護師さん二人と入浴した。・・・する予定だった。そしたら吸引器が突如ストップして動かなくなってしまった！トラブル発生だ！（汗）訪問看護ステーションから遅れてきた看護師さんが速攻でステーションにもどり、レンタルの吸引器を貸してくれた。そんなときに限って母に電話してもつながらないんだ。運転中だったらしい。留守番の看護師さんはベテランで、即、対応を考えてくれた。一番早い方法で安全に対応してもらった。よかった。さすがである。シグナルは何かの形で出ているものだ。吸引器の不調だって、あれ～？、何か変だねえ、と言っていたじゃないか。対応するのが遅いんだって！予備の吸引器の置き場所もちゃんと連絡しておかないとだめだよ。まさかのことは急に起こるものだ。そのときはみんな焦る。後からほっと胸をなでおろしたが、そのときはみんな殺気立った。ちょっと怖い感じだ。それでも、落ち着いて考えて判断して行動してくれたみんなのおかげで解決した。ありがたい。私はただ焦って待っているしかないのだから。９月の大阪までに直そう、というのが早くなって良かったということにしてあげるけど危機管理は絶対必要だよ。いろいろ反省点が出てきて二度目はないようにできるだろう。予備の予備の予備まで考えるときりがないけど、ぜひともお願いします。

  2006.07.07

• ミリッッ！

  母の腰がまたミリッとなった。ぎっくりの小さいやつだ。私の首を持ち上げたときついぐっと後ろに反ったときだ。申し訳ない。でもしょうがない。どうしたらいいだろうねえ。たなばたに若返りと書いた母は、最近の言動に若さが減った。(本人はガイドしながらかなり抵抗しているけどね)ぎっくりは年に一度はやるのでホント気をつけてほしい。男チームはかなりよく働いた。夕食は冷やし中華を二人で作った。口が達者な母はそこだけ元気だ。なかなかいいチームワークだったと思うよ。弟に絵本を読んでもらって早く寝た母が今朝は復活してきた。もうかさかさ仕事をしている。お風呂までみがいている。なにしろカビハンターの母は低い目線で見てしまったのだ！雨の日はカビ掃除にうってつけなんだって。昨日がんばった弟は、そのせいか今日はお疲れで朝からめそめそだ。家族のバランスはちょっとしたことで変化するもんだ。 

  2006.07.02

• たなばた

  弟が七夕飾りを作り始めた。ちょうちんとか、輪飾りとか、あみとか・・・・。いいなあ～。私もなんか作りたい。毎年うちの七夕飾りははでにやる。みんなにお願いを書いてもらうと、中には叶う人がいてうれしい。ローリエ七夕は効き目があるのだ。しかし。高等部の先生には宝くじ３億円とか尿酸値を下げたいとかかなりずうずうしいお願いを書く人がいて、ちょっとこれは保障できない。弟は私の分を考えてくれたようだ。「仕事に行けますように」だって！弟なりに私の社会人人生を考えてくれたのがうれしい。でも、自分の分は自分で書く。母は「若返り」らしい。それもかなりずうずうしい。父は「家族で海外旅行」。弟は「プールで泳げるようになりたい」だ。お願いがある人はHPでいいですから言ってね。代表してお願いしておくからね。

  2006.06.30

• サッカー

  サッカーの試合のおかげで私も寝不足である。ベッドの横で、父が遅くまで騒ぐからだ。あ～、とか、おっ、とか。とっくに就寝時間を過ぎているのでイヤホンで見ているテレビだけど、ちっとも落ち着かない。残念な結果だったようだね。ニュース番組もサッカーだらけだ。日本全国ご苦労さんという感じだ。サッカーの選手になるのは野球よりずっと大変だという。どの選手もサッカーが大好きで強くなりたくて国の代表にまでなったわけだ。それでもまだ先には世界の壁があって、勝たなければならない。すごく、すごいのに、もっとがんばれといわれるわけだ。大変だ。選手もインタビューで、勝つしかない、と言う。精神力も勝負のうちだ。最後は気持が結果を分けることは私も体験している。たぶん、試合に勝っても負けても、ベストを尽くしたと振り返ることができるだろう。どんなに悔しくてもその時間を体験できたことは貴重だ。だけど、生きていればこそだ。病気はどんなに精神力があっても太刀打ちできないときもある。そのことを考えるとき、がんばれがんばれ、と言う方はいいけど、言われる方はどんなにつらいか、ついそっちの方を思う。病気とサッカーは条件がはじめからかなり違う。でも、観衆や第三者ががんばれと期待するところはよく似ている。応援してくれる気持はすごくうれしい。だけど、それに応援する人の願いや期待が写されて押し付けられるとものすごく苦しいものになる。応援って、ある意味すごく怖いものでもある。サッカーの選手が自分との戦いのようにコメントするように精神力の強さは最終的には自分に向けられるものだ。周りは一喜一憂しても自分の心に集中できて、さらにチームで力をあわせるのだから、やっぱり一流の人たちはすごいものだ。私は私の分で今の精神力の分しっかりやろう。明日は施設実習だ。  

  2006.06.20

• まんだら塗り絵

  私が色鉛筆で絵を始めたものだから弟ものってきた。塗り絵にはまっている。学校でもやっているらしくて、完成品をうちのギャラリーに展示している。ちなみに、うちのギャラリーは玄関で、季節ごとにいろんなものを展示する。大抵は私の作品なのだけれど、塗り絵ができたときは私の作品を台紙にして自分の作品を展示する弟である。大人の塗り絵もはやっている。いつもキャラクターっていうのも・・・ってことで「まんだら塗り絵」の本を買ってきた。「カラーリング・マンダラ」という。丁寧にぬっていくと万華鏡みたいにいろんな色が点在してものすごくきれいだ。塗り方にきまりはない。好きな色を好きな順番に塗る。塗る人によって、気持によって、選ぶ色もまったく違う。弟が二時間くらい集中した。すごく細かい色まで丁寧にぬった。思わぬ配色で大人を驚かせた。ちなみに、母の作品はすごくきれいにできた。でも、なんかまとまっているというか、整っているというか・・・大人なんだね。わたしもやってみたい。けれど、あんなに細かい塗り方はできない。いいな～～～～。でも、まてよ。色を決めて指示することはできそうだ。助手にまかせるデザイナーだ。何色にしようかと思うだけでわくわくする。今度挑戦してみよっと。無心に塗っているとすごく癒されるっていううわさだ。ストレスのある人、やってみたらどう？ おまけ・・・・・現在うちのギャラリー・ローリエにはＮ画伯の版画を展示している。Ｎ画伯は友達のＳ君のお父さんで日本画家だ。子どもがいっぱい出てくる絵を描く人だ。現在移動個展中で東北に来ている。Ｓくんは高校３年の春に亡くなった。どんな絵をもってきたのかな？今日我が家を訪問する。聞いてみたい。

  2006.06.19

• しろくまくん

  うちの近くに動物園がある。弟が「動物園でカメラマン！プロジェクト」にでかけた。新しく白くまがやってきたもので、いちはやくチェックしに行った。小さいときに何度もいった動物園だけど、弟は動物よりそれを見に来たおきゃくさんばっかりみている子どもだった。久しぶりの動物園。どうだったかねえ。ただ行ってもつまらないので、カメラを買って、私に見せたい動物を撮ってきてもらうことにした。私も何度か行ったことがあるけれど、車椅子の目線からなかなか見えない柵も多くて、へびとかの爬虫類とかしかよく見えない。かばだけは水槽の近くで見ることができた。白くまだけではなくて、ぞうとかキリンをリクエストした。ちゃんと撮れているといいね。ちょうど新入りのしろくまくんの名前を募集していた。弟はメスに「Ｎ子」オスに「Ｍ夫」と母と自分の名前を書いてきた！うける～～～～！白くまＮ子だったら、毎日行きたくなるよ。長い間動物園で暮らしている動物たちは私みたいに空をみているのかな。他の世界を見てみたいと思わないのかな。でも、食いっぱぐれないから幸せかな。何が幸せか・・・動物も苦労しているなあ、とつい考える。人間と深く関わって大切にされて、それも幸せと思っているといいよねえ。私も久しぶりに動物園に行ってみたくなった。火曜日に出来上がる写真が楽しみだ。 

  2006.06.18

• サロン・ド・ローリエ

  弟が学校の先生からパッヘルベルのカノンのＣＤをもらってきた。学校で興味を示したらしい。やっぱり！うちでは結構普段から音楽を聴いているので、弟もいつも聞く曲みたい、と感じたんだと思う。私はフルートとかバイオリンとかチェロとかの静かめの曲が好きで、リハビリとかの音楽にしている。もちろん私もカノンは大好きだ。一番すきなのは父で、自分のお葬式の曲にもう決まっている。朝からカノンが流れると実にさわやかだ。梅雨も吹きとぶ。サロン・ド・ローリエになった。これでコーヒーとクロワッサンの朝食なら完璧！と母が喜ぶ。でも、実態は納豆ごはんと味噌汁なんだよね～～～～。とほほ。

  2006.06.13

• 金メダル

  弟が運動会で一等賞になったんだって。初めての経験だと思う。うれしかっただろうね～。練習の間、毎回金メダルだった！と張り切っていたからね。本番も金メダルなんてかなり自信がついたことでしょう。しょっちゅう歌をうたっているし、ステップもはねているんだ。わかりやすいヤツだ。楽しいことを目標に日々がんばる弟だから、次はプールや宿泊学習にむかっている。私も楽しいことを思うとわくわくするけど、しすぎて吐きそうになってしまう。ハッピーにステップをはねていられる弟がうらやましいよ。明日はいよいよとっておきの音楽祭だ。今日一日、なんとなく緊張でゆっくりできなかった。何度か吐いちゃったし。でも、本番に強い女優めざしてマインドコントロールしてみるか・・・。

  2006.06.03

• 盗作と参考

  ちょうど絵をかいていたときに盗作のニュースを聞いた。そっくり！だそうだ。プロなのにそんなことがあるのかと、かなり不思議。本人は参考にしたといっているようだったけど、それにしたってまねされた人はいやだと思う。せめて参考にしましたよ、と一言いうのが礼儀でしょう。普段、私はみんなと話している内容をブログに書き込んだり、詩を作ったりするんだけど、これを書こう、とか、そのこと使っていい？とか言ってることが多いなあ。すると家族には、すぐみんなのことを材料にするんだから～といわれるが、身近な素材なんだからしょうがないでしょ。素材を料理するのは自分だから、参考にしたということはできる。でも、他人の素材を自分のことのように使うのは品がない。料理のかげんがオリジナルとか独創性とかいうものにつながるのだろう。ちょっとコショウをパパッとふりかけたくらいで、料理です、というのはやっぱり素材の力に助けられていることになるんじゃないかなあ。たぶんそういう人は本当の自分に全然自信がないのに、でっかく見せたい見栄っ張りなんだね。なんとなく、かわいそうだ。自分は自分でいいのに。 

  2006.05.31

• 色鉛筆

  水彩色鉛筆を買ってもらった。２４色だ。ずらっと並ぶ色の帯が美しい。きれいだよ～。普通の色鉛筆は、芯が固くて、どうも私には使いにくい。柔らかくて太い線が見やすいしかきやすい。クレヨンやコンテや筆ペンがいいかもだ。色々な線をかいて組み合わせてみた。水彩クレヨンで色をまとめたあとに水でぼかし、その上から水彩色鉛筆で細めの線をたす。そしてもう一度ぼかすとなかなかいいよ。私の好みだ。仕上げに筆ペンでメッセージを入れて、ポストカードっぽくするのはどうかな？と考えている。色をみつけたり作ったりするのはけっこう偶然に任せるのが好きだ。なるようになるさ、っていうのが好き。そして、たまたまできた色がそのときしか現れない時間を紙にとどめる。今しか出ない色は今の瞬間の記録で、紙が古くなってもそのときはなくならない。それにしても、私が絵をかく仕事はものすごく疲れる作業でもある。こんな風にこの色で、とガイドに伝えて、神経を使ってかこうとするけど、体全体が勝手に緊張する。それがいい、という人もいるけど、やっぱり、かきたい方向にかきたいよ。そう思うとまた緊張するんだよね～。こんなとき、脳性まひってやだ。そんなこんなで重労働なわけですが、それを感じさせない、柔らかい絵をめざしている。秋のバザーまでに何枚かけるかな？お楽しみに。

  2006.05.29

• おばあちゃん

  久しぶりにおばあちゃんが一日看護にきてくれた。ヘルパーさんが変わったり、新年度になったりで、家のリズムができるのに、やっぱり２ヶ月くらいはかかってしまった。小さいときは弟もいた分、しょっちゅうおばあちゃんのお世話になって暮らしていたなあ。入院中はもちろんおばあちゃんの出番になるが、私たちも少しずつヘルパーさんに慣れたら、おばあちゃんの時間が少なくなってきた。おばあちゃんはちょっと寂しそうだ。でも、おじいちゃんの具合が悪かったり、自分も病院に行くようになって、趣味もあるからちょうどいいと思う。たまに、おばあちゃんの日を作ると、超はりきってきてくれるわけだ。張り切りすぎるとくたびれるから、近くでぼちぼち、がちょうどいい感じだ。昨日は新しいヘルパーさんと清拭してもらったし、弟といっしょに夕食を作って楽しそうだった。みんなが助けてくれる分量とか必要な場所は得意分野でずいぶん変わるもんだ。おばあちゃんが元気なうちはまだお世話になりたいなあ、と思うよ。そうそう！小さいときからいつもおばあちゃんと一緒に通院する友達がいた。子どもはどんどん大きくなるけど、おばあちゃんはどんどん年をとってつらそうになっていた。なんでヘルパーさんを頼まないのかなあ？と不思議だった。おばあちゃんが入院した噂をきいたけど、とたんに大変になったようだ。子どもがヘルパーさんに慣れないのなら練習すればいいのになあ。いつまでもおばあちゃんでは、おばあちゃんもかわいそうだ。本人がいいんだからいいのかなあ・・・？そのあと、会ってないけど、どうしてるかなあ？ところでうちのおばあちゃん、しいて言えば、もう高校生の私につい子ども扱いするのがたまにきず。ちょっと前はむっとしたけど、最近は合わせてあげられるようになった。これって余裕か？だけど、お姫様イラストのタオルはもういいって。さすがに。

  2006.05.25

• うかれ小僧

  弟がちょっとうかれている。眼鏡ができたり、遠足が楽しかったり、ヘルパーさんと青葉祭りにいったり・・・・・と、まあ、ここまではいい。そのままの気分で行動するもんだから、失敗も多い。今朝はいわしの煮付けの汁をどばっとカーペットの上にこぼした。生臭すぎ！カーペットを風呂場で洗うという大仕事になってしまった。日曜の朝からとほほだ。小さな失敗もことによっては大事になってしまうときがある。そういう予測は弟にはまだ難しそうだ。やってしまってから、ガ～ン！と焦っている。ごめんなさいとあやまっても、取り返しがつかない場合もあるわけで、そこのところを親は一生懸命教えようとするんだけど、すぐ忘れる。魚くさいのはたいしたことではないが、社会に出て行く弟は、やっぱりもう少し安心してみていられるように行動してほしい。世間の人に迷惑をかけないようになってほしいよ、マジで。心配だ、私も。世間の迷惑の基準はハードルが高すぎて大変だよ。世間の基準に知的障害の人が行動を合わせるのは至難の業ではある。だからよく、迷惑かけてもいいんだよ、と励まされる。でもねえ、やっぱりみんな人間だから、迷惑なことは基本的にはいやだよ。そこを、障害や病気のために起きる行動だと理解してもらえれば少しは許容されるけど、それに甘えるのはだめだと思う。最低のことはダメなものはダメと、わかるように教えることは大切だ。最低の基準・・・・何が最低なんだろう！？犯罪か？法律か？弟は失敗の中身より、失敗したそのことが記憶に残るだけに、落ち込む。でもたぶん、また同じ失敗をするんだ。何度も教えるしかないけど、あきらめない根性を持ち続けるのはホント大変だ。不毛な努力のようにも感じる。それでも弟には、がんばってほしい。最後まで見捨てないのが家族だ。(見捨てる家族がいるのも現実。悲しいけど。)で、今日はすごくいい天気でよかったよ。カーペットのしみは消えるだろう。でも弟のショックのしみと、親の疲労感のしみと、私の心配のしみはちょっとうすい茶色になって心に残るだろう。あと、生臭いにおいの記憶も・・・。  

  2006.05.21

• 自分の地域はいい地域か？

  ブログで町内会の災害支援のことを読んでくれた県社会福祉協議会の人がやってきた。防災特集の情報誌を出すそうです。町内会の人も来てくれた。近所の人がお互いに助け合って、一人暮らしのお年寄りや私たちのような障害のある人や家族を見守ってくれるというのはとても安心です。町内会のエライ方の人と私はなかなか会う機会もない。けれどひょんなつながりで弟がボランティアをしてもらうようになって、そこから地域の話題も広がってきた。私はなかなか外出できないし町内もほとんど車の移動する。知っているようで知らないことも多いし、地域の人々もそうだろう。この間なんて親がお隣の人と初めて世間話をしたと感動していたくらいだ。お隣といってもあんまり聞くわけにもいかないだろうから、うちの子は吸引が必要だからとか車椅子が大きいとか地震が心配だとかへらへらしゃべるのもいいのかもしれない。小さいときはなんでわざわざ障害のことをいうのか、ちょっとやだったときもある。でもまあ、聞かれる前に言っちゃうのは手っ取り早いかも、と思うようになった。最低のことはわかってもらっておくと便利だ。つい災害弱者としてはお世話になることを考える。そういう人は何も障害の人やお年寄りだけではないし、いろんな人が住んでいるのが町内だから仲良くできれば理想だ。でもまあ、いろんな人がいるってことは仲良くできない人もいるわけだ。町内なだけに引っ越せないつらさもあるだろう。全員一意団結というのも無理なら、できるとこから種をまくのが一番有効だ。時間はかかっても。何かを変えるのは大変な仕事だ~。私の生活をささえてくれるわくわく隊の人たちもみんな少しずつ進化した。始めから完璧な人はいない。地域の特性によってちがうよさをみんなで発見すればいい。そのあと育てるのもセットだ。地震がくるのは心配だけど、ここに住んで良かったな～、と思える街なら何とか地震も乗り越えられるかもしれない。地域地域っていうけど、難しいんだな。

  2006.05.20

• 母の日

  　　　　　　　　 全国的に母の日でしたね。みんなは母に感謝しましたか。私は日ごろ感謝しているので特別なことはしないで終わってしまいました。母の日に何がほしいかインタビューされていた番組で、「現金」と答えるお母さんがいるのにはびっくりしてしまったよ。子どもに現金をちょうだい、という人もいるんだなあ！うちの母も時々「ピンチ！貸して！」というけど、ちゃんと返してくれる。当たり前だと思うけど、そうでもない話も聞くのがちょっと悲しい。たとえば、施設に入所している子どものお金を当てにする家族とか、給料日だけ面会に来る親とかだ。やっぱりお金なんだろうか・・・・。母の日にもどろう。弟は学校でカーネーションの花を作ってきた。なかなかいいできだ。母も大喜び。私は、今年は入院しないでいられる元気をプレゼントってことにしたい。多少手抜きのような気もするけど、私が元気なのが一番いい、と母はいつも言っているのでなによりでしょ。そして、何がほしいか聞くと、「休み！」というので、近いうちに休みをあげましょう。温泉でも行ってきたら？それから、毎晩就寝するとき緊張が強まって心配をかける。それを直すのもいいかと思っているんだ。こっちは父の日の分にとておこう。あと１ヶ月がんばってみよう。  

  2006.05.15

• 眼鏡

  弟が眼鏡を作った。一気に中学生の雰囲気でかっこよくなって帰ってきた。うれしくってうれしくって！という気持がよくわかる。ステップ踏んでるし、鼻歌の連続だ。世の中がくっきりはっきりよく見えるというのは感動だ。私も初めて親の眼鏡を借りた時、もやの世界から脱出した。ベッドから車椅子になったとき、車椅子から立ってみたとき。見える世界が変わるのって、ものすごくうれしいものだった。弟の視力のことはずっと検査の壁があった。知的障害があると、検査がうまくできない。お医者さんは、人にもよるけど、障害がある私たちにめんどくさそうに対応することもあった。弟は相談にいっても、管理が難しいから無理でしょう、で終わった。私なんて、「こういう人は、見る訓練をしていないから、見えません」だよ！こういう人ってなんなんだ！弱視だって見えてるんだぞ！今思い出しても、超むかつく！ためしに眼鏡屋さんで相談したら、機械でわかる範囲でもすごく近視になっていたので、日常生活に困らないくらいのレンズにしたらしい。怪我をしないように鼻あてがなくて、形状記憶で、補聴器があっても大丈夫なやつだ。それで自分で好きな色を選んできた。いいなあ～。よく見えるようになった弟は、これでいい子になれると思って涙ぐんだ。眼鏡のしまい方だってすごく練習している。きっとすごいカルチャーショックにちがいない。(私が筆談を教えてもらった時のように！)たれ目の弟が丸い眼鏡をかけると、パンダ顔になるんだ。かわいいよ。 

  2006.05.14

• 無意識

  左脳と右脳の働きはよく聞く話だが、人間の意識のほとんどは左脳の無意識の働きで生まれるという話を聞いた。左脳は言葉の脳だという。その言葉が無意識に出るっていうのだ。意識して言葉は使っているものだと思っていた。びっくりだ。ところで。若年性アルツハイマー病で記憶をなくしていく人も、言語でうまく言えなくても、感情は生き生きとちゃんと存在するといいますね。その感じは、私にはものすごくよくわかる。感情は無意識に出てくると思う。小さいとき、頭の中でうれしいとかいやだとか、言葉になる前、漠然とした気分や感情をうんと自覚していたあの感じだ。言葉とは関係ない。うまくつたえられなくて、超いらいらした。これから能力を獲得するのと、持っていた能力を失うのとは大分違うとは思う。でも、持っていた記憶や能力は断片的になってもその基礎になる基礎の基礎くらい素の何かは密かに残っているような気がするんだ。言葉になって表に出るものはすごく最終的でほんのちょっとなのだと思う。無意識ってどういうことだろうね。ぱっと浮かぶことか？そういえば私が詩を作るときは案外そのときの感情や気分であんまり考えるヒマがなく浮かぶなあ。作曲の人も、たとえばモーツァルトは音楽が勝手にやってくる、というからそれに似ているのか？脳の中でたまっている情報をうまく整理するのも無意識なのか？誰もやったことがないような方法で整理する人がいるかもしれない。私は視覚や触覚の刺激が制限されている分、聴覚はかなり使う。それが脳の中で言葉にするときもその方法だけすごく訓練しているわけだから、普通の人の脳とは大分違うだろう。無意識に意識が出るって。ちょっと考えてみる。

  2006.05.09

• 二人姉妹

  今日はさやかさんとかなさんが家に来た。かなさんはさやかさんの妹だけど、さやかさんとはえらく違う。かなさんは弟ととても楽しそうにクレープを作ったりしているけど、仕事の話となると真剣にしている。父も一生懸命話している。さやかさんはさやかさんで、私と一緒におしゃべりしていた。ずいぶんとしゃべるスピードが速くなり、便利だなぁと思っていた。二人ともタイプは違うけど、とても話をするのが上手で、話を聞くのがうまい。かなさんもさやかさんも人の気持に対して真摯に向かっているからかなぁ。私も、話すのもいいけど、きちんと人の気持を受け止められるようにならないとね。今日はとってもたのしかった！おまけ！これはさやかさんが通訳して、かなさんが書いたものでーす！

  2006.05.05

• 空気の密度

  半年ぶりにドライブにでかけた。通院と登校以外で本当久しぶりの外出だ。春の光にあわせてみどり色のレース編みのセーターを着た。同じ糸のコサージュがついているんだ。この服大好き！春になると登場する。花見に行こうと誘ったのは私だぞ。車であちこちの桜に会った。山から降りるとどんどん満開で、窓の額縁の中でピンクが移り変わる。遠くの山々はまだ雪が残っている。これは家族の実況中継で想像した。今日のあおぞらはすごく明るかった。春の空気は密度が上がる。温度といっしょに柔らかい感触で肺に満ちる。久しぶりの車の振動は体のあちこちがシェイクされてちょっといい運動になったよ。まだ植えたばかりの小さい桜の木や、道端に並んで茂る大木の並木や、人家の庭に立派に咲く大きな桜や、宴会で盛り上がっている公園の桜・・・・などなど。いっぺんにいろんな花見をした。花より団子の家族は桜のロールケーキを食べながら桜の紅茶を飲んでまったり春気分。わたしも桜のかおりのクリームをなめてみたよ。春になったら、を合言葉に冬をやっと過ごした。今年の冬もきびしかったな。毎年春を迎えると心からほっとする。真夏の暑さの前に少し自由に活動できる貴重な時間だ。自然の中にいくのは本当に好きだ。出かけられるのは本当に幸せだと思ったよ～。しみじみ。

  2006.04.23

全542件 (542件中 401-450件目)

< 1 ... 4 5 6 7 8 9 10 11 >