胎内高原チーズ工房
新潟県、国道7号線をお酒で有名な新発田市を過ぎ、さらに北上すると、旧黒川村と中条市と合併して生まれた胎内市に入ります。胎内市のさらに旧黒川村に『胎内リゾート』があり、ホテル、スキー場、ビール園などがあり、その中の一つに『胎内高原チーズ工房』があります。 工房の横には“覗き窓”もあり、製造を見る事ができます。この、胎内チーズ工房の職人、高橋雄幸さんは私が北海道でチーズ製造の研修をしている際に、一緒にチーズを造っていた仲間です。胎内チーズ工房が立ち上がったのが2004年。その3年後には、オールジャパン・ナチュラルチーズコンテストで山羊乳の“胎内サントモール”が審査員特別賞を受賞!たった3年で、ここまで成長をしたのはまさに快挙です!雄幸くんは非常によいセンスを持っているとは思っていましたが、まさかここまでやってくれるとは思っても見ませんでした。「きっと何かある」と思い、もちろんそれだけでなく「友人」としても訪ねたい工房の一つでした。訪ねて初めてわかったこの村の歴史にありました。(詳しくは吉岡忍著『奇跡を起こした村のはなし』ちくまプリマー新書を読むとよくわかります)高橋さんは、前村長の故・伊藤孝二郎氏から「チーズをやってみないか」と託されたものの、村長は工房の設立直前に亡くなられてしまったそうで、「結局食べてもらえなかった」ととても悔しそうに語っていました。その力、そして旧黒川村すべての人の想い(精神的なものだけでなく、もの作りに対する考え)が3年で賞を受賞するまでになったのだと、初めてわかりました。これもやっぱり、この村まで訪ねてみなくてはわからない事。さて、胎内チーズ工房では、サントモール(山羊乳)、ブリー(牛乳)、モツァレラ(牛乳)の3種類を製造。チーズはお隣にある『胎内高原ビール園』でも食べる事ができます。 盛り合わせに、同じ胎内の名産ハム、ベーコンが添えられていました。そして、モツァレラはピッツァに!牛や山羊たちは大切に飼われていました。やっぱり健康が一番!ちなみに、牛は脂肪分の豊富なジャージー乳です。 そして、驚き!晩ご飯に出た逸品!!ちょっと写真では見にくいかもしれませんが「鯖とモツァレラの和え物」です!これからの日本でのチーズ需要の為のテーマ「ごはんに合うチーズ」だと思っていますので、これは今までにないアイディア!生のお魚にチーズを合わせるというのはあまり見かけなかった!新たなチーズの1ページですね。冬シーズンはスキーも楽しめる胎内高原。今年の冬はこちらでリゾートもいいですよ!胎内高原ーズ工房http://www.tainai.info/