ちぢにものこそ・・・
道を歩いていて、どこからともなく、ふっと金木犀の香りがすると、何故か得した気分・・・・・月見ればちぢにものこそ悲しけれ わが身ひとつの秋にはあらねどちぢに・・・は「箇々」であって、「千々」ではない。あれやこれやの意。ものこそ悲しけれ・・・の「もの」は、アレとかソレとかじゃぁなくて、漠然とはっきりしないものを指す。「こそ」は、「係りの助詞」で、「悲しけれ」は形容詞「悲し」の已然形。あらねど・・・の「ね」は打ち消しの助動詞「ず」の已然形。訳すと、「 月を見ると、あれやこれや物悲しいナぁ。 冴え渡る月の明かりを見ていると、 あんなことこんなこと、むふふ・・思い出して仕方ねぇやな。 今頃、アイツは何処で何しているんだろう~ナぁ。 この青い月を見てるかな・・ 自分の身一人だけの秋じゃぁないのに、 なんだか自分だけの秋のような気がするゼ。 (-。-)y-.。o○ 」