ナニワ英語道は、外人ハントから始まった
ナニワ英語道は、外人ハントから始まった。「燃えよ、英語!」(たちばな出版)で「『行』とは恥をかくことだ」とくどいほど述べた。この本は女性読者に勧められない、ということで絶版寸前の自伝であるが、私が最も書き続けたい英語道自叙伝である。日記を読み返すと必ず赤面する。ろくに英語が話せないのに外国人に挑んだエピソード(松本ファンお馴染みの事件)は、まさに忍者の修行だ。ネイティブの発音を学びたいので、「ここを読んでください」と“Read this sentence, please.”と言ったら、黙読して“Thank you.”と言って返されてしまった。私の方も“You’re welcome.”と機械的に答えた。「声をあげて(出して)」はread ~ out かread aloud 或いは read it to me と言わないと通じない。察しの悪いガイジンめ、と攻める方が間違っている。この「察し」はなかなか英訳しがたい。英訳すれば『the sasshi』だろう。日本的な腹芸(the haragei)は、the game of Sasshi 。有段者英語を使うには、The Game of Win, Win, Win だ。西洋には、Win―lose か win―win しかない。しかしナニワの英語道(英語ではWin)は芸の心が加わる。観象の心をも捉える"芸″が。近江商人は「三方善し」、世間という観客を巻き込むので『win-win-win』となる。この心があれば、日興コーディアルがシティに乗っ取られる云々のような騒動にはならない。英語ペラペラのK元会長(東大)とA元社長(慶応)の罪は深い。(知人なので実名は省くが・・・)英語術は、英語が楽しい。英語の巧い人ほど尊敬できるわけだから、常にネイティブがトップ、準ネイティブはセカンド、そしてその他の国民の話す英語はthird。常にランクが気になる。英語道は、ネイティブに対する劣等感はない。ランク(序列)が気にならない。スピーチで負けてもディベートでは負けない、という自負がある。ディベートは中味だ。知性も裏の情報(どちらもintelligence)もすべて武器になる。武蔵がかつて籠り「兵法五輪之書」を著した霊厳洞にて、座る