断って正解
少し前――いつか忘れた――NHKの「英語でしゃべらナイト」にゲスト出演したあと、数ヶ月ほど経ってから、某プロデューサーに直接電話をした。「あのパックマンかパックンか忘れたが、二人で英語で対決させてくれないか。10分だけでも。あとは日本語エンタテ番組でいいから」。「おもしろい、考えておきましょう」というNHKらしい返答。考えておいてくれるはずはない。それから数ヵ月後、DHCの某女編集員から、「先生がパックンの英語をほめたことが愉快でした。ぜひ先生とパックンと英語と日本語の対談を本にしたいのですが」という丁重な手紙を頂いた。(おもしろい、対決してみるか)と私は半ば乗り気だった。しかし一ヵ月後、やっと相手からお断りの返事があったという。やはりまだ「英語でしゃべらナイト」に対するこだわりがあったのだろう。断って正解。この狼が羊の番組を支持するはずがないから、敬遠して当然だからだ。