庶民の飲み物ハーブティ
日本ではオシャレで値段も少し感じられるハーブティもこのアンデスでは庶民の飲み物だ。 カモミール、アニス、レモングラスそれにコカ茶などはレストランやカフェでは一番安い。大抵ティーバッグで出されるのだけど、そのティーバッグをスーパーで買うと25パック入りが1.5から2ソル(約50から65円)。私も食後に必ず飲むので、台所に必ずストックしている。市場ではカモミールが花束で売られているし、Hierba Buenaというミントの仲間も野菜を買うとおまけでつけてもらえる。 ちなみにローズマリーも生の束で売っているが、これは薬草売り場にある(ちなみに一束1ソル。安い!)。それ以外にも一般大衆向けレストランの昼定食ではレモン・バーム、ミント、大麦などのお茶も本日の飲み物としてついてくることがある。ただ出された時点ですでに砂糖が入っているのが残念だが。たぶんリマのように少し暑いところではハーブティはあまり飲まれないのだろうが、山岳地帯ではあたりまえの光景だ。昨年11月に日本に一時帰国したときも消化を助けるためのカモミール、アニスそれにキャッツ・クローをそれぞれ一箱ずつペルーから持っていって、居候した姉の家で毎食後飲んでいた。日本で買うと高いから。 日常的に飲む以外にも体調が悪いときに症状にあわせた薬草を買ってきてお茶をつくったり、市場の薬草スタンドに行ったりすることもある。病院にかかる経済力がないとか、医者にかかるまでもない、また医者が信用できない人は普通に利用している。 日本に帰ったときに胃があれたときに、大麦の茶やリナサ(亜麻仁?の種)の茶を飲みたくなり、クスコが恋しくなった。自分の体が日本ではなく、アンデスに順応してしまっていることに改めて気づかされた。また今後もこのカテゴリでアンデスのハーブ利用についておいおい語っていこうと思う。