お父さんは誰?
以前にも日記に出てきた岡山弁でガイドするペルー人、W。49歳。心理学も専攻していたということで、たまに心理コンサルタントもするらしい。クスコに17歳の息子がいる。日本に昨年生まれた息子(息子の母親がペルー滞在中の3ヶ月弱の間に仕込んだ)がいて、一応仕送りをしているらしく、送金方法で悩んでいたこともあるらしい。前に彼が自宅にガイド連中(なぜか女ばかり)を食事に招いたとき、私は最後まで残ってその息子の母親(彼女がクスコに滞在中に面識ができた)とWEBCAMを使用してのチャットをさせてもらったことがある。若いころからプレイボーイだったと嘯く。自分はモテルと思い込んでいるようで、そんな彼になびかない私が信じられないようだ・・。苦学生で、4つ星ホテルで働きながら国立大学で文化人類学を勉強していたが、その多忙の中でも複数の女性と付き合っていたというのが彼の自慢らしい・・。「昔ね、学生時代に恋人がいたんだけど、その女が実は俺の親友ともつきあっていたんだよ。親友と、おもわず、”お~、兄弟”って。ハハハ、」その元カノジョが開いたというサン・ブラス地区のバーに友達たちといった。古い町並みが残る一方で、外国人が多い地区、外人向けのおしゃれな店が多い。カノジョの店もインテリアが垢抜た感じで、外国人観光客も集まりそう・・に思えた。でも、集まっているのはメスティーソばかりのジモティーな連中。店のの雰囲気に似合わずワイノ(クスコ周辺の民謡)がかかっていた。紹介されたバーのオーナー、くだんの元カノジョは決して蓮っ葉な感じでなく、やや派手な感じだが仕事もできそうなしっかりとした女性とみうけられた。いかにもペルーの田舎~って言う感じのBGMをバックにみんなで飲んでいると、結構美形の青年が近づいてきた。年のころ、24,5歳ってとこかな。真面目そうで勉強とか仕事ができそうに見えた。「僕の母とつきあっていたときいたんですけど、何年ぐらい前につきあっていたんですか?」「う~ん、XXXX年ぐらいカナ?」「そうですか~」がっかりしたように立ち去る青年。彼が去り際に小声でつぶやいたのが聞こえた「No es……(・・じゃない。)」げぇ?じゃ、ないって・・。ひょっとして・・「No es …..MI PAPA (僕のパパ・・・じゃないって)こと?父親探しをしているの?残念ながらWには彼女の夫については聞けなかった。母親は息子に、昔Wとつきあっていたと言ったのだろうか?母親が親友同士ってわかってて二股かけられるような下半身の持ち主であることは知っていたのだろうか?真面目そうに見える母、健全に育ったように見える息子。しっかりとした絆で結ばれているように親子。でも、父親は?母子の絆が強いラテン社会。あっけらかんと複数の男性とつきあい、寝、気づいたら孕んでいて・・。さて父親は誰?そんなのなくっても母方の家族がしっかりとデキチャッタ子どもを支えていくんだ。当たり前の子として・・。これって、きっと氷山の一角なんだわ・・きっと。男女関係に限らず、この国親子関係も摩訶不思議に見えてきた。ラテンアメリカ家族と社会元気の源!ホルモンバランスを整える!『生マカ原末 カプセル』 90カプセル