シカン王墓とアルガロビーナとのふるさと
ボスケ・デ・ポマック・ヒストリカル・サンクチュアリ(Santuario Historico de Bosque de Pomac)ランバィェケ県、フェニャラフェ郡に位置し、5587ヘクタールもの面積を誇る。TBSの後援により、1991~1992年に島田泉が発見したシカン文化(西暦750~1300年頃)の支配階級の墓、ワカ・ロロ(Huaca Loro)はこのポマックの森ヒストリカル・サンクチュアリー内にある。トゥクメ遺跡より遠くに望むボスケデポマック。奥の緑色っぽいところがそうペルーの自然保護区法にのっとったヒストリカル・サンクチュアリーに指定されたのが2001年。ようするにここは遺跡と自然の両方を保護している場所である。ちなみにマチュピチュもこれと同じヒストリカル・サンクチュアリである。ちなみに今現在、ワカ・ロロに行くには観光ガイドか考古学者の同伴が必要である。ちなみにシカンとは月の神殿を意味し、西暦750年から1300年頃栄えた文化で、かつてはランバィェケ文化とも呼ばれていた。サンクチュアリ内にはワカ・ロロを含む34もの日干し煉瓦のピラミッドがある。サンクチュアリとしてはヤマネコ、アリクイクマ、キツネ、イグアナ、オウムなどが生息している。しかしなかでもこの森で有名なのがアルガロボの木。まあ、この木ペルーではランバィェケよりも隣のピウラの方が有名ですが・・。トゥクメ遺跡でみたアルガロボの木マメ科の植物でアルガロボの木は主に南米の乾燥地帯でみられる。それ以外にも中米、アジア、北アフリカにもあるとのこと。ときには20メートルもの高さまで成長するそう。枝にはとげがつき、小葉は羽毛のような形につく。防風林にも利用され、土壌の侵食を防ぐ。マメ科の植物によくある、窒素を土中に定着させ、土壌を肥沃化させるまた頑丈なため周辺の住民が建築材料として使ったり、またシカン支配階級の墳墓を支える梁としても使われていた。この花が穂状につき、咲いた後につく鞘とタネをつぶして精がつくというアルガロビーナシロップをつくる。アルガロビーナ・シロップは黒い色をしていてドロッとしている。かなり粘性があって垂直に瓶をひっくり返してもなかなか落ちてこない。瓶の口から落ち始めたら今度はなかなか切れないので、結局、スプーンか指できることになる。アルガロビーナカクテルというピスコサワーの親戚のような飲み物に入れられる、アルガロビーナ、コンデンスミルク、ピスコ、生卵などを混ぜて作られる。微妙な苦味をたたえた味、アルガロビーナシロップが入っている分、ピスコサワーよりなんだか精がつきそうな気がする。またJugo especial(スペシャルジュース)にも入れられる。ビタミン,ミネラル、鉄分、プロテインも豊富とのことで、活力、精力をあたえるスタミナ源とペルーで考えられている。また消化によいし、食物繊維も豊富。チクラヨでお土産に買ってくるのを忘れたが、ジュースやミルクに入れてみたいので、クスコでこれを探してみようと思っている。“Hoy aprendi~♪“Foliolo 小葉、ガク片Espiga 穂、穂状花序Medano 砂丘日本でも手に入るアルガロビーナ・シロップ黒はちみつ(キャロブハニー)