邪悪な人間
QuoraというQ&Aサイトでおぞましく邪悪な人間の話があった。電車に乗っていた日本人サラリーマンの二人だった。外国人の2歳の女の子が片言の日本語で彼らに「コンニチワ」と言ったら,あろうことか、父親が手を握っていたにも関わらず吹っ飛ぶほど蹴り飛ばしたそうだ。それも、2回も。その後、彼らは笑いながら電車を降りた。一体、父親はなにをしていたのか。何故、車掌や駅員を通じて警察を呼ばなかったのか。周りの日本人は知らぬふりだったらしい。それより、何故、彼らはそんな恐ろしく酷いことが出来たのか。今までも、盲導犬が大人しいことをいいことにタバコの吸い殻を押し付けたやつの話を聞き血が沸騰するような怒りを覚えたことがあった。今回は、それを遥かに超え、腹が立つというより唖然とする。浮かぶのは、善良さや無邪気さへの強い憎悪である。彼らも、幼い頃、それらを踏みにじられたのだろうか。それとも、根っからのサディストなのだろうか。だが、それほど酷くなくとも、それに近い冷酷さを持った人間は珍しくない。ともあれ、その2歳児の無邪気さは永遠の失われただろう。