チューリッヒ美術館展 " ミロ "
ミロは好きな画家だ。子供の頃から絵に関心があったが、親の意向で商業学校に通いながら、美術学校でも学んでいた。卒業後商社に勤めるが、仕事が負担になり心身を患い、療養後ようやく本格的に絵画の道へ進んだ。その後、アンドレ・ブルトンと出会いシュルレアリスムの洗礼を受ける。だが、いわゆる「自動記述(オートマトン)」ではなく、周到に用意された簡潔な記号的モティーフによる内面表現だった。そういえば、なまじ頭がよく生まれたばかりに、親から好きなダンスの道を断念させられ統合失調症を患った女性もいた。人間、自分に合った道を歩まなければならない。