「アメリカ流7歳からの微分積分」”接線の傾き”
y=x^2のグラフにおける接線の傾きを調べる為、まず、(1,1)での接線の傾きを調べる。そこで、(1,1)と(2,2^2)を結ぶ。傾き1~2=yの増加分/xの増加分=(2^2-1^2)/(2-1)=3。次に、(1,1)と(1+(1/2),(1+1/2)^2)を結ぶ線を考える。すると、yの増加分/xの増加分=((1+1/2)^2-1^2))/(1+(1/2)-1)=(1+(1/4))/(1/2)=2+(1/2)。同様に((1+(1/3),(1+(1/3))^2)で、解は、2+(1/3)で、((1+(1/4),(1+(1/4)^2)では、2+(1/4)。これを続けると、3,2+(1/2),2+(1/3),2+(1/4),2+(1/5),2+(1/6)・・・・2+hの無限列が現れる。ここで、hが無限に0に近づくと2に収束するのが分る。これを式で表すと傾き1~(1+h)=yの増加分/xの増加分=((1+h)^2-1^2)/((1+h)-1)=((1+2h+h^2)-1)/h=2+h。同様に(2,2^2)と(2+h,(2+h)^2)の場合lim h→0((2+h)^2-2^2)/(2+h-2)=lim h→0(4+4h+h^2-4)/hlim h→0(4h+h^2)/h=lim h→0(4+h)=4そして、(3,3^2)と(3+h,(3+h)^2)では6に収束する。つまり、xの値が、1、2、3で、接線の傾きが、2,4,6。それぞれ、xの倍になっている。式で表すとx^2の接線の傾き(微分係数)=lim h→0((x+h)^2-x^2)/(x+h)-x =lim h→0(x^2+2hx+h^2-x^2/h =lim h→0(2hx+h^2)/h =lim h→0(2x+h)=2x。つまり、x^2を微分すると2x。式で書くと、(x^2)'=2x。一般式だと、(x^n)'=nx^n-1。どうやら、これがニュートンとライプニッツがそれぞれ独立に発見したことらしい。結果は至ってすっきりしてるが、経過は非常にややこしい。ご法度の0で割ることも巧みに回避している。いや。少々ズルいというべきか。でも、この場合利便性の方が圧倒的に優っている。