クリスマスの約束
今回の目玉はヒッキーだった。さすがのクオリティだったがいつかの吉田拓郎と同様小田さんのハモリはヒッキーのR&Bテイストには綺麗過ぎた。次のトライセラの和田とのデュエットも聴き応えがあった。前回の評判が良かったらしく2度目だった。観客を巻き込んでのビートルズだったが日本人は未だ大人しい。スキマスイッチやスタレビの根本さん、いきものがかりの水野達で構成された小委員会による演奏も良かった。彼らにはやっぱりポップな曲が似合う。JUJUのジョニ・ミッチェルは少し無理があった。だが名曲「Both Sides,Now」をやってくれたのは嬉しかった。ラストはディランの受賞に因んで「The Times They Are A Changin'」だった。60年代、ディランは世代交代を高らかに歌った。しかし、未だ飢餓や内戦あるいは領土問題が存在し格差とテロが広がる現代社会が良くなったとは思えない。人間はいつの世も強欲かつ残酷で愚かなのだ。そして、救いはいつも助け合いや芸術、スポーツ、学問の中にある。