國分巧一朗「ドゥルーズの哲学原理」2
バディウによるとドゥルーズは自由間接話法を駆使しているらしい。直接話法は、「He said,"It's not true".」であり間接話法は、「He said that it was not true」である。それらは、語られる相手と語り手の距離感は違うものの、文法により相互に交換可能である。だが、自由間接話法は、引用符やthatがない為、誰が語っているのかが明確でない。そこから、バディウは、「ドゥルーズにとって事例は決して思考にとって対象ではない」と結論付ける。しかし、國分巧一朗は、それは誤りであると主張する。どうやら、國分巧一朗が正しいように感じる。