フライボーイズ
第一次世界大戦におけるフランス戦線へ志願兵としてアメリカから渡った男の実話だった。当時、最も多くの戦死者を出した戦争だったらしいが登場して間もない兵器だった飛行機による戦闘にはまだ騎士道精神のようなものが残っていたようだ。空中戦の描写に迫力があった。しかし、志願兵達が戦友を失いながらも徐々に成長してゆく過程にも見るべきものがあった。ベタだが、実話らしいフランス娘とのロマンスフランスの方が差別が少なかったので恩返しの為志願して来た黒人ボクサーアメリカでの犯罪歴を隠す為偽名を使いドイツのスパイと疑われた男この男は射撃がヘタクソなので余計に疑われたが戦闘中に腕を失った後義手で操縦しようやく敵を仕留めた。後、名家の出身だがハーバードを中退したので家名を守る為父親に無理やり志願させられた男この男が最初黒人との同室を「使用人と同じ部屋に寝るのと同じだ」と拒否したのにその黒人に空中戦中に助けられた後謝罪しブランデー・ルイ15世の100年物を振舞ったのは良いシーンだった。その黒人に「君の父上の職業は?」と問うと「奴隷だよ」と答えたのも笑えた。主人公は戦後パリでの再会をフランス娘と交わしていたが遂に会えずアメリカで牧場主になり黒人は黒人初の飛行機による郵便配達をしたそうだ。